触媒生活

セカンドライフに入っての日常生活を文章、日記などで表現します。「触媒」のような役割を果したいというのが私のモットーです。コメント等をブログでも受けますが、連絡はメールでfa43725@yb3.so-net.ne.jp まで。

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地震被害

岩手・宮城内陸地震による被害、影響について
(私のまわりについて)
   2008年6月20日 佐藤 茂雄

 6月14日の地震発生から明日で一週間となります。図書館づくり運動の会の名称が、「図書館をもっと大きく育てる会(栗原市)」となっているもので、全国各地の方々より、被害のお見舞い等のメール、TELなど届いています。
 ご心配をおかけしていますが、栗原市といっても、大変広く、幸いわが家は、震源地からの被害の大きい南北40キロからは、少し離れていました。けが人もなく物損が少々、ただ後片付けにまだまだに暫くかかりそうです。家の近くからは、栗駒山がはっきりと見えるのですが、3ヶ所も大きく山肌が露出(土砂崩れ)しているのが分かります。自然の破壊力の凄さを感じます。
 今、土砂ダムの決壊が問題視され、その工事が進められています。宮城県では、迫川には花山湖(ダム)、二迫川には荒砥沢ダム、三迫川には栗駒ダムがそれぞれあるため、多くの住民の住む地域に土石流が押しよせることはまずありません。それでも過去には大型台風時にこれらの川の氾濫は幾度も経験してきています。(今はかなり対策が取られています)これらのダムの上流が危険なのです。特に栗原市では花山の浅布等の地区と栗駒の耕英地区等が危険です。
 会では、現在、会のブログ「本のあるくりはら」 http://honnnoarukurihara.blog43.fc2.com/ と個人のブログ「触媒生活」でお知らせしているのですが、図書館図書費と学校図書費予算化問題 に取り組んでいます。ようやく市長に「(前向きに)検討する」と約束させたのですが、この災害で(当然、地震被害の復興は最優先されますが…)怪しくなる危険性も感じています。
 そしてまた、今回の地震での学校関係の被害状況を調べています。栗原市に関して言えば、耐震化と学校統廃合との関連で、地震被害の修復がどのようにされていくのかが心配です。これから、栗原市にも学校図書館の充実計画を盛り込んだ「子ども読書活動推進計画」の策定に乗り出してもらうのですが、これにも学校統廃合問題が絡んできそうです。
 さらに、栗原市以外ということで、まだあま取り上げられていませんが、妻の勤務する隣の大崎市岩出山地区の上野目小学校の問題があります。恐らく学校関係ではもっとも被害がひどい状態だと思われます。奥州市、一関市厳美、栗原市の栗駒、一迫、そして、大崎市岩出山と上野目が南端あたりになると思われます。途中の真山小は大丈夫だったそうですが上野目小は、プールは壊れ、体育館も被害、2階建ての教室のある校舎は柱がぐらつき、階段が危険で使えず、ヘルメットを被って物を取りに行っているとのこと。それでも17日にはその他の場所(音楽室、理科室、図書室等を改装して)で授業を再開しています。ここは、栗原市の学校統廃合の次として大崎市は控えていると思いますがまだ何の発表もされていません。しかし、地震当日にも市の教育長が来ていたそうですが、統廃合がらみでこの危険きわまる校舎の建て替えについては、言葉を濁し、見通しのある子どもたちの勉強の場の確保を言えないでいるそうです。いつまでこのやどかり生活を続けるのか、これからどうするのかの見通しが立てられていません。地域からのアクションが当然出てくると思われます。

 図書館関係の被害は、日本図書館協会メールマガジンに出ていたのは次の通りです。
図書館の岩手・宮城内陸地震の被害状況
 6月14日午前発生した岩手・宮城内陸地震は大きな被害を及ぼしたが、図書館の状況について、県立図書館や関係者に問合せをした。
 ・奥州市立江刺図書館:照明が落下。
 ・同 前沢図書館:安全確認のため、14日は午後から開館。
 ・同 胆沢図書館:書架が倒れ、本が散乱。壁・天井に亀裂。14日は休館。
 ・同 衣川公民館図書室:本が散乱。照明が落下。軒が落下、壁に亀裂。建物の立入が禁止されているので休館。
 ・北上市立図書館:設備の一部破損。14日は休館。
 ・一関市立図書館:本が書架から落下。
 ・岩手県平泉町立図書館:本が散乱。壁に亀裂。14日当日は休館。
 ・岩手県金ヶ崎町立図書館:本が散乱。開館時間を遅らせる。
 ・栗原市立図書館:停電により、手作業による貸出し。
 ・登米市立迫図書館:停電により一時返却のみ受付け。
 ・塩竃市民図書館:安全確認のため14日は午後から開館。
 ・名取市図書館:安全確認のため14日は開館を遅らせた。
 ・大崎市図書館:書架が倒れる。14日は休館。
 このほか、資料等が書架から落下したところは多くある。 
 
  栗原市立図書館に関しては、停電も長くはなく、落下した図書の戻しも直ぐに職員だけで完了。午後、七夕おはなし会の準備に私が行った時にはすっかり通常通りになっていました。ただ、この日のおはなし会の子どものお客さんは2人だけでした。
 公民館図書室等の被害状況までは、まだ充分把握できていません。特に、図書室が2階にある所は、1階以上にわが家がそうであったように書架は倒れ、本は散乱したと思われます。
 この間、テレビの画面によく登場している花山コミュニティセンター(石楠花センター)。その1階、入り口正面、左のガラスで覆われた明るい部屋が、図書室です。今は救護室として使われています。次に避難住民の多いみちのく伝創館。ここも入り口から入ってすぐ左のスペースが公民館図書室です。
 今日の河北新報にこの間、心配していた 「くりこま高原自然学校」 の佐々木豊志さんのことが出ていました。彼の 個人ブログ は、この記事ではじめて知りました。地震発生直後から、被災状況、避難住民の状況、彼らの取り組み等が発信されています。是非お読み下さい。私も含めてですが、何ができるかアプローチできることから始めるべきだと思いました。

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子どもの貧困・格差の問題

子どもの貧困・格差の問題ー読書環境から考える
                                     2008.6.22 
                       佐藤 茂雄(図書館をもっと大きく育てる会(栗原市)

 教育費の負担増が格差を増大
 
 現在の日本の広がる貧困と格差、その中で育つ子どもたちの問題。ここでは、貧困ライン(夫婦と子ども1人の世帯、年収240万円)以下の状態にある子どもたちが増えている問題も含みますが、もう少し、広い範囲で、貧困ラインより少し上であってもより一般的にある、子どもたちを取り巻く貧困と格差の問題を「読書環境」という側面から捉えてみます。
 子どもたちを取り巻く環境の問題には、健康、住まい、生活水準等もありますが、もっとも大きいのは、教育です。世界的に見ても日本は、親の教育費の負担が大きいです。小学校から「よりよい」教育環境を求めて私立を狙う「お受験」。さらに中学、高校と受験に対する意識の地域間格差も大きいものがあります。私立と公立の差、その公立の学費の値上げ、さらに塾等の費用が加わります。所得階層別に進学率の差が生じています。湯水のようにお金をつぎ込む親がいる一方、大学進学を経済的理由からあきらめざるを得ない家庭があり、それが増加しています。そして、現在の日本にはこの層には不安定雇用が多くなっています。ここから、社会に絶望や不満を持つ労働者、ニートの層が増えていっています。教育機会の不平等が子どもの将来の格差を生み出し、そしてその格差が今、まさに現在進行形で世代を超えて継承されていっています。

 栗原市の学校図書費予算化問題

 図書館をもっと大きく育てる会は、会報「本のあるくりはら」第9号で、「栗原市の学校図書費予算化問題」を取り上げています。全国で毎年200億円出ている学校図書費の2割超が他の目的に流用されていることが分かり、栗原市の分を調べてみたところ、2割どころか、6割以上、今年は3分の1しか措置していないことが判明しました。額にして、本来1772万円必要なところ、たったの600万円が、30小学校と10中学校に配られているに過ぎません。小学校の一校平均が約17万円、中学校のそれが18万円。全国比較すると、小学校は、平均で約43万円、最高が東京都の89万円、最低が島根県の約18万円。中学校は、平均で約60万円、最高が愛知県の約107万円、最低が高知県の29万円。どれをとっても栗原市は、それら全てを下回ります。子どもの読書環境の地域間格差は歴然としています。しかも、この学校図書費の流用は、今年だけでなくかなり前より常態化しているため、事態は深刻です。
 子どもたちの読書環境を整備するため、国は2001年に「子どもの読書活動推進法」を、宮城県も2004年に「みやぎ子ども読書活動推進計画」を策定しています。現在、各自治体での策定が進められていますが、栗原市は、ここ2年ほど策定を検討中と回答しているものの実際には、何も進めていません。2004年公表の「OECD生徒の学習到達度調査」で日本の子どもたちの読解力が低下していると指摘されています。「読む力」は「書く力」や「考える力」に関連し、全ての学力の基礎になるものです。学校図書館の充実計画を盛り込んだ「子どもの読書活動推進計画」を栗原市でも早急に策定することが求められています。

 栗原市立図書館の現状と問題点

 また、図書館をもっと大きく育てる会は、会報「本のあるくりはら」第8号で「栗原市立図書館の現状と問題点」も取り上げています。その中で、特に図書館資料費が、栗原市になって、市民一人当たり、100円前後と全国平均256円の半分以下の低水準のままであることを取り上げています。図書の不足がちな学校図書館への支援も図書館は行っていますが、資料、体制からいってもそれが一部にしかできない現状があります。合併後の2年間、図書館は急激に利用が伸びましたがこれは、車利用のものだけです。交通手段のない、子どもたち、老人等にはほとんど広がっていません。図書館と、より身近にある公民館図書室等とのネットワークが組まれておらず、公民館図書室の資料費も減らされてきています。子どもたちを含む全ての市民が平等に、充分な図書館サービスを受けられ状態になるには程遠いものがあります。市民が居住する地域で利用できるようにする、図書館整備計画の策定が必要です。

 図書館は子どもたちにとってのセーフティーネット

 格差を生み出すのが現実には教育です。高学歴、就職、出世、高収入をもたらすもの、そのために親の財力がものをいう時代になってしまっています。現在の子どもたちは、スタートラインから違っています。しかし、その格差を埋めるのも教育でなくてはなりません。公教育がしっかり再構築されること。そして、学校図書館と公立図書館は子どもたちにとって、もっとも身近にある“知”のセーフティーネットです。ここを子どもたちの誰もが充分に利用・活用できるようにすることこそが、子どもたちの将来を希望に導くと思います。

 秋葉原の無差別殺傷事件と有害なメディアの氾濫 
 
 加藤という容疑者についてまだ十分には、分かりません。しかし、その育ち、働いてきた背景として、不安定雇用、社会に対する絶望や不満があったと思われます。それとともに、有害なメディアの氾濫の中にどっぷりと浸かってしまっていた、つまり、しっかりしたメディア教育を受けてこなかったことが大きな問題だと思いました。これは、現代の多くの子どもたちから青年まで含めて言えることでもあります。学校図書館ではその情報化は不可欠になっています。その際、子どもたちに対してしっかりしたメディア教育ができるかどうかが重要になっています。ITだけでなく人類の“知”の蓄積でもある本を併せ持ちそれらを結び付けられる、学校図書館と図書館こそがその役割を果たすべきだと思います。


 この報告は、本日午後から開催される「栗原地域をみんなで考えるつどい」(格差シンポジウム)に提出するものです。

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市政懇談会に参加して

図書館資料費と学校図書費予算化問題                     
                                     2008.6.8 佐藤 茂雄

  四項目の要望に対し、
     市長は「(前向きに)検討する」と約束。


6月6日(金)午後7時~市政懇談会(築館地区ふるさとセンター)に参加して 

 会場の雰囲気は…

 平成20年度の市政懇談会が、今年も5月14日から6月11日にかけて市内10地区18ヶ所で行われています。昨年までは1地区1ヶ所で、築館地区は1ヶ所だけでしたが、今年は3ヶ所になりました。私の住む富野(小)地区は、それに入っていないため、築館地区の中央(築館小)地区の会場、ふるさとセンターに参加しました。(学校図書館のことで築館小のことも訴えたかったこともあって)
 6月6日午後7時よりの懇談会にギリギリで飛び込んでみると結構、多勢いる。私は、この間一緒に学校統廃合反対の運動を進めてきた同地区の知人の横に座りました。そして、よくあたりを見ると何か少し違う。まわりの住民席には、20人もいない。その前と、両横に市長をはじめとする市幹部が20人ほど。さらに後に、市職員が30人ほど出席していました。同会場で昨年12月15日に開催された学校再編計画(案)の市民説明会では、全部で30人ほどの出席者で、教育委員会の市職員も多かったのですが、全体の半分以下でした。会場数が多いとはいえ、住民の参加の少なさと、行政側の多さのギャップに驚きました。約一ヶ月にわたり同様にあと17ヶ所も市政懇談会を開催するのは大変なことだと思いました。

 市長の挨拶より
 
 はじめに、佐藤 勇市長の挨拶が行われました。ここで特に印象に残ったことは、「市の財政を健全化に向かわせていること。借金をこの4年間で、101億円返し、大変努力してきた。(←実質。統計上は68億円。)これは、合併前の1つの町の借金全部に相当する。逆にこの間、隣の登米市は47億円、大崎市は23億円も借金を増やしている。」「職員も1661人いたのが、91人減らしてきている。」「今後は、最小の経費で、最大の効果を挙げていく。行政改革についても広報等で逐次お知らせしていく。」といったことです。

 発言を準備して

 会場で当日配布された懇談会の次第の案内を見ると、このいくつかの後、「5 市民との懇談 挙手制 一人5分程度の質問時間 (1時間30分) 」となっている。市長の挨拶を聞きながら、それに噛み合うようにして、いかに私の言いたいことを、データを示しながらも理性だけでなく、いかに感性にも訴えて、しかも約5分間という短い時間内で、理解を求めていくかを、同時進行で準備を始めました。
 まず、要望を分かりやすく、簡潔に、思い切って絞る。単純化する。そうすると頭の中で次の2種類、4項目になり、急いでメモしました。

1 早期に実現を要望すること。(9月補正で)
 ① 図書館資料費をあと1000万円増額すること。
 ② 学校図書費もあと1000万円増額すること。
2 今年度中に実現を要望すること。
 ③ 「図書館整備計画」の策定。
 ④ 学校図書館の充実計画を盛り込んだ「子どもの読書推進計画」の策定。
 

 私の発言内容

 予算の概要等の行政報告の後、7時30分より、懇談が始まりました。これまで、この種のもので、途中で発言の時間がなくなり、尻切れトンボになってしまったこともあって、今回は、トップバーターに挙手しました。
 会の会報「本のあるくりはら」第8号と9号を示しながら、先ず、図書館の資料費の伸びが少ない問題を。
「築館町時代に図書資料費は、一人当たり400円近くまであったものが、市になり、5倍の人口、13倍の面積で一人当たり、100円そこそこ。(110.5円)資料費が抑制され続けている中で、築館地区の貸出しは減少、全体でも昨年度初めて減少に転じています。」「合併後の2~3年、貸出しが伸びたのは、車で築館の図書館まで来られる人だけが利用してるだけ。全市にサービスが平等に行き届いていません。また、築館地区に関しては、サービスは低下しています。」「今年度は、1080万円出ていますが,これを少なくとも全国平均の一人当たりの資料費255円に近づけるために、現在の2倍に、あと1000万円を9月の補正で組んでいただきたい。」
 そして、図書館整備計画の策定については、「合併前に今日の状況は、既に予測していたため、会報を使って、提言を出しました。また、住民ワークショップにも参加し、提言を出し、現在の総合計画の前の新市建設計画には、反映していました。それが、現在、断ち切れとなっています。昨年度の市立図書館の基本方針にあるように、「市民が居住する地域で利用できるよう図書館整備計画の策定等を図る。」の実施を是非とも今年度は、していただきたい。」
 次に、学校図書費の予算化問題を取り上げました。「4月に朝日と読売新聞に載った、学校図書費、2割流用の記事。5月に河北新報で宮城県もかなり悪い(半分ほども流用)と分かり、文部科学省のホームページで詳しく調べると、栗原市は、更にひどい、6割以上を流用していることが分かりました。国は、学校図書費を充実させるため、年間100億円を5年間、150億円を5年間、そして昨年度より、廃棄-更新分を含めて200億円に増額してこれも5年間地方交付税として交付しています。この措置率が今、問題となっているわけです。100%措置するならば、本来、1772万円になります。ところが、実際には、平成18年790万円、19年680万円、(これが措置率38.4%)今年は、もっとひどくて、600万円しか確保されていません。率にして33.4%です。少なくともあと1000万円を9月の補正で組んでいただきたい。」
 「今週、3つの小学校の学校図書館を訪問しました。築館小学校では、図書費が町時代に比べて半減しています。合併によって図書館サービスが築館地区住民にとって薄まるだけでなく、学校図書館も築館地区の1中学校、4小学校の学校図書館は、町時代にそれなりの水準まで上げてきたのに、それが、市になってダウンしている。これは、旧築館町民としては、ガマンならんのです。築館地区を下げるのではなく、他地域のサービスを上げるべきです。」
 最後に、「子どもの読書推進計画」の策定について。「学校図書館に関してこうしたことをきちんとするためには、国の「子どもの読書活動推進法」にもとづき県でも「みやぎ子どもの読書活動推進計画」が4年前にでき、現在、各市町村段階でも策定が進められています。栗原市は、昨年度までの2年間も続けて「検討中」の回答をしています。そして、現在の実態は、検討している様子はありません。今年度こそ、「検討中」ではなく、学校図書館の充実計画を盛り込んだ「子どもの読書推進計画」の策定をぜひともお願いします。」 「節約、節約もいいけれど、本来出すべきものは、出していただきたい。作るべきものも…そして、自ら声を上げられない子どもたちに対しては、その育つ環境について、もっと私たち大人が責任を持って、心を砕く必要があります。」

 市長の答弁内容

 5分という制約は少し守れず、7~8分では収まった私の要望発言に対し、市長は、「ご指摘のことは、よく分かりました。補正をも含めて、できるかどうか、検討させてもらいます。」「前向きに」という、言葉自体はなかったと思いますがそのような感じでした。そして、「図書館、学校図書館がどうあるべきかは、確かに考えなくてはならないことだと思っています。瀬峰の駅文庫の方々も頑張っていらっしゃることも存じあげていますが、こうしたことも含めて方向を考えていくべきかと思います。」というような発言。これも今後に期待が少し持てるようになって来ました。あとは「教育長から…」とバトンを渡しました。

 教育長の補足答弁内容

 まず、県内の主要な図書館の中では、最後に取り残されていたインターネットへの図書館の蔵書目録公開と公民館図書室等とのコンピューターシステムの統一について。ようやく腹が固まったと見えて、自信たっぷりに、「これから実施します。」と宣言。さらに、「おかげさまで、栗原市では、学校図書館の図書標準を小学校では100%達成しています。中学校の方は、残念ながらそうではありませんが…」とこれも自信たっぷりに発言。思わず私は、「事実はそうではありませんよ。」と発言の途中をさえぎってしまいました。気を取り直し、「後で、反論しますから…」と一旦引きました。「いや、ちゃんと達成していますよ。…」となおも言っていましたが、発言が終わるのを待ちました。

 私の教育長への反論内容

 最新の「本のあるくりはら」第9号で詳しく指摘していますが、(教育長は見ていないようです。)「100%予算措置しない理由に栗原市は、「学校図書館図書標準を達成しているため」と、ここ、2年間も答えているけれども、これは、明らかな間違いです。同じ年の別の文部科学省の調査で栗原市は、100%達成している小学校は、12校の、41.4%、中学校では、3校の30%と回答しています。」「現に、今日、ここに来る3時間ほど前に、私は、金成地区の津久毛小学校の学校図書館を訪問してきたばかりですが、ここには、蔵書は、2859冊しかありませんでした。ここでは学校図書館標準では、4560冊が必要となります。僅か62.7%しか有りません。しかも、かなり古い図書も含んでです。辞典なども、もう30年以上も前のもの。子どもたちがよく読む本は、背表紙のタイトルがもう見えなくなっていて、マジックで書かれていました。そのような本も沢山有りました。ここの子どもたちは本が大好きです。何とかしていただきたいと思います。」「私が今週、見てきたのは、まだ3つの小学校の学校図書館だけです。築館地区以外はまだ1つ。あれこれ言う前に、先ず、各学校図書館の正確な実態を把握していただきたいと思います。」

 懇談会を終えて

 この後、何人かの参加者より質問、要望等があり、それらに対する答弁がされました。それでも、参加者数自体が少ないため、直ぐに終わってしまい、市側から栗原中央病院の経営状況、総合防災訓練や、4号線バイパス建設の見通し等が報告されました。それでも、予定の午後9時までが大幅に早まり、8時15分頃には終わってしまいました。
 市長は、「真ん中にでも集まってざっくばらんに懇談しませんか」と誘いましたが、一部で少し残って話がされていましたが、それも直ぐに終わり、会場の片付けに入りました。市長も帰り支度を始めたので、私は、資料の会報「本のあるくりはら」第8号と第9号を渡し、「しっかりと、お願いします。」と念を押しました。
 その後、私は、会場の出入り口の方に向かい、丁度その時、教育長と一緒になりました。それで、彼にも二つの会報を渡しました。その際、教育長から「いや、助かりましたよ。市長がその気になってくれて…」と感謝の言葉をかけられました。

 今後はどのように?

 「3つの学校図書館を訪問して」を6月7日に完成させ、その次にようやくこの市政懇談会の報告が出来上がりました。これら内容は、かなり今後の展開にとって大切なものとなると確信しています。印刷物、ブログ等を用いてこれらの内容を、多くのこの問題に関心を持っている方々と共有し、さらに深めることができればと考えています。よろしくお願いします。

 (この記事はリンクしている「図書館をもっと大きく育てる会(栗原市)」のブログ「本のあるくりはら」に、同日に、同内容でアップしています。)

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3つの学校図書館を訪問して

 3つの学校図書館を訪問して
                                2008.6.7 佐藤 茂雄
                             
6月2日  富野小学校を訪問。  
 
 6月2日、午前10時に富野小学校を訪問しました。対応していただいたのは校長先生です。

富野小の概要 

 児童数―38人(昨年41人) 
 学級数―5学級 複式アリ、うち特別支援学級(1)アリ
 校舎は、平成5年に新築。15年経過(6月11日年数修正)、耐震性は問題なし。
 学校再編計画の前期統廃合対象校。

学校図書館  

蔵書―8894冊(児童一人当たり234冊) 学校図書館図書標準は、4560冊であり、ほぼ2倍。
 図書費
平成16年 (        )
平成17年 270593円   決算額
平成18年 190000円   
平成19年  93000円   100%措置では、152800円(38200円×4学級)
平成20年  83000円       〃      191000円のはず。
 廃棄はきちんとされていました。データーベース化はされていない。本の修理に一部問題アリ。
取り組み等―朝の読書運動、週1回、読み聞かせ等、図書館より学級文庫50冊ずつが各学級に毎月ごとに配本。

<感想>

 開放的な校舎の入り口を入って正面、2階までの吹き抜けになっているかなり大きなスペースが学校図書館でした。この校舎の中央に位置し、明るい雰囲気でここがメインといった感じです。
 校長先生に案内された見学時に丁度、3年生の9人ほどが担任先生の指導の下この大スペースの一角をコーナーとして区切ったところにある10台ほどのパソコンを使用していました。総合学習、調べ学習に使っているとのことで、となりの図書資料も使えて大変便利だそうです。
 私は、「インターネットも、これが市立図書館とネットで繋がっていれば、広い世界を画面で見るだけでなく、図書館からの図書資料という実物のサービスによって子どもたちが、それらを実際に手にとって見ることができますよ。」と説明しましたが、校長先生も大きくうなずいていました。
 これだけ充実した図書資料ですが、現在のような年間のわずかな図書費では、古くなった図書の廃棄、更新もおぼつかなくなります。スペースとしては、まだまだ入り、全国学校図書館協議会のメディア基準(ここですと15000冊)を示し、それを目標にと進言してきました。
 地域のボランティアの活用は、現在は無いとのことでした。読み聞かせは、先生方がされているとのこと。これにまだ、4月に赴任してきた校長先生は、混ぜてもらえていない(登米市の前任校では月1回割り当てがあったとのこと)そうです。本の修理とか、いろいろと活用の余地はあると思いました。

<余談を少し…>
 

訪問時に、私の方から校長先生に先に話の途中で個人的なことを申し述べておきました。22年前にこの地区にある妻の実家に千葉市から帰ってきて、小6の娘と小2の息子が同校に通っていたこと。自宅に直ぐに地域文庫「風の子文庫」を息子が卒業するまでの5年間、開設して同校の子どもたちがよく来ていたこと。その後の5年間にわたり同校の学校図書館に寄付*をさせていただいたこと。その後、築館町に図書館を作る運動に関わり、10年前に実現したことを説明しました。
(*この寄付の件は、5月30日の記事に登場する千葉與一郎先生がちょうど築館町の教育長をされていた時期だったと思いますが、先生に「地域文庫を閉めるけれど、これから何かできることは?」と相談して「先ず、身近なことからでも自分で出来ること。寄付することも…」と助言を受け、決めました。)


6月3日 築館小学校を訪問。

 6月3日 午後3時に、築館小学校を訪問。対応していただいたのは、校長先生と司書教諭の先生のお二人でした。

築館小の概要

 児童数447人(昨年420人) (事前予測では今年度は+15人の435人になる筈、増えている?)
 学級数―16学級、うち特別支援学級(2)アリ。
 校舎は、少し古いけれど、大きくて現在の倍以上の児童になっても大丈夫とのこと。耐震性もOK.。
 学校再編計画の前期に玉沢小(92人前後)が加わります。後期に、宮野小(180人前後+前期に富野小50人弱)も加われば、全部で約750人と現在の倍近くになります。

学校図書館 

  蔵書―10911冊(児童一人当たり24.4冊) 学校図書館標準は、9560冊ですから達成しています。
  図書費
平成15年 620000円
平成16年 520000円
平成17年 516000円
平成18年 500000円
平成19年 370000円    100%措置では、573000円(38200円×15学級)
平成20年 328000円      〃        611200円のはず。
 築館町時代と比べておよそ、半減されてきています。国からの学校図書館図書費のための交付税は当時の全国で150億円(年間)から昨年度より200億円(同)と大幅アップされています。
 廃棄はきちんとされていました。データーベース化もされていました。築館町時代の平成14~15年頃にかけて「いきいき雇用促進事業」を使い、学校司書が一人ずつ、2年間、配置され(6時間―週4日)、これらが進み、そのため現在でも図書の管理はきちんとされていました。
  取り組み等-朝の読書運動、隔週に1回(昨年は週1回)開放・貸出し時間―午前中の業間休み30分、昼休み20分、放課後は開放のみ。図書館より学級文庫50冊ずつが各学級に毎月ごとに配本。ただし図書館より「今年から特別支援学級分を2から1に減らさせて」と言われそのようにしたということです。

<感想>

 築館の中心街にあるこの大きな学校は、まず、入るなり、セキュリティがしっかりしているなという印象を持ちました。12学級以上ですので司書教諭の先生が任命されていて、当日同席していただきました。しかし、学級担任は免除されているものの時間的な配慮はほとんどされていないようです。それで、教員補助の先生が実務的な面で学校図書館の手伝いをされているとのことです。築館町時代のように図書館に人の配置(学校司書)がどうしても必要のように思われました。
  学校図書館標準は、達成しているものの、前日訪れた富野小と比べ、蔵書数では、それほど多くなく、児童一人当たりの冊数では、10分の1になってしまいます。学校図書館の広さも普通の一教室より少し大きい位でした。学校図書館協議会のメディア基準では、ここは、22500冊必要となります。現在のほぼ2倍です。それでも児童一人当たりは、約50冊、まだ富野小の4分の1以下です。500人近くの子どもたちの通う大きな小学校には、現在の2倍の広さと2倍以上の図書が必要です。まして、ここに、前期で玉沢小、後期で宮野小、富野小の子どもたちまで通うとなるとそれぞれ2倍にしてもまだ、不十分だということになります。全国学校図書館協議会の学校図書館施設基準によれば、16学級のここは、600㎡(13~18学級)が必要としています。おそらく現在の3倍以上になると思われます。
  学校図書館用のパソコンは、かなりの年代物が1台だけ。プリンターはなし。他に行ってプリントアウトするというちょっと信じられない状況です。パソコン室は別にあるということですが、図書、インターネット、コンピューターソフト、学習ソフト等の総合的活用はこれでは不可能です。
 ボランティアは、築館町時代に学校司書の配置に前後して読み聞かせや、図書の整理に入っていましたが、現在は入っていないとのことでした。

<また余談を少し…>

 築館小学校は、旧築館町の中のみならず栗原市で一番大きい小学校です。よくPTAで地区対抗のスポーツ大会などで体育館を使ったぐらいで初めての本格的訪問でした。それでも図書館ボランティア「ひなたぼっこ」のメンバーの一人が数年前に同校の学校司書をしていたので、いろいろ教えていただき事前に少し状況(おそらく、市内の小学校の中では、最も整備がされているであろうと)は把握できていました。
 それに、校長先生は、うちの妻(他市で小学校教師を)とは、顔見知りであり、彼が優秀であることは、日頃、妻より聞かされていました。富野小でもそうでしたが最初に教頭先生に訪問を申し込むと色々と警戒されました。(会が知られていないことでもあるのですが…)結局、校長先生の判断を仰いでということになるのですが、富野小もここも校長先生に会えば、何のことは無い、皆さん気さくに対応していただきました。もっとも、ここでは、お会いして直ぐに私の正体は、ばれてしまい、地域文庫のことなどもご存知でした。それに、司書教諭の先生も妻と同僚だった時期があるとのことで、お二人と話し始めたら話は、トントンと極めてスムーズに進みました。


6月6日 津久毛小学校を訪問。 

 6月6日 午後3時に、津久毛小学校を訪問しました。対応していただいたのは、校長先生です。

津久毛小の概要 

 児童数47人(昨年47人)
 学級数-5学級、複式アリ。
 校舎は昭和63年3月(21年前)、木造から鉄筋に建て替えられ、耐震性は問題なさそうです。しかし、ほぼ同時期に建てられた6月2日に訪問した富野小と比較すると古さが少し目立ちます。
 ここも学校再編計画の前期統廃合対象校。

学校図書館 

 蔵書―2859冊。(児童一人当たり55冊)学校図書館標準は、4560冊ですから、62.7%しかいっていません。しかも、かなり古い図書が目立ちます。
図書費
平成16年 155813円
平成17年 197112円
平成18年 129348円
平成19年 220000円    100%措置で、191000円(38200円×5学級)
平成20年 183000円        〃     191000円です。
 廃棄は殆んどされていないようです。辞典類もかなり古く(30年以上前)使い物になるのか疑問です。本の傷みもひどく、背表紙のタイトルが消え、マジックで書かれたものが多数ありました。データーベース化はされていません。このところの市からの図書費の割り当ては、ほぼ、100%措置の水準に近く、ちらほらと新しい本も見受けられました。しかし、元々の蔵書が少なく、一教室分の学校図書館の広さにも図書が閑散として置いてあるという感じです。
取り組み等-朝読、週1回。図書館より隔週にブックル号(移動図書館1500冊搭載)が来ますが、子どもたちは、列を作って借りていて、大変好評です。

<感想>

 今年でここは、2年目という校長先生は、大の本好き。旧築館町の5の小中学校に比べて他の9地域の34の小中学校は、学校図書館の整備は合併前から遅れている(文部科学省の16年度の調査より)と予測していましたので、果たしてそうした学校で私の訪問を快く歓迎してくれるのか、少し不安でした。実際にこの津久毛小の学校図書館を自分の眼で見て、問題は、山積していると思いました。校舎の2階中央に一教室分の広さ(100㎡ほどか?)全国学校図書館協議会の学校図書館施設基準によれば、必要とする広さは、280㎡です。ここには、現在パソコンはありませんが、貸出・資料管理用と別に富野小のように10台ほどの児童用のパソコンもここに欲しいところです。
 実はこの高橋校長先生は、18年も前になるのですが、私の娘の築館中時代の担任の先生でした。久しぶりにお会いして、いろいろ話していても話は弾むし、あちこちと脱線はするわで大変。その途中に子どもたちが窓越しに「こうちゅうせんせい、ダンゴムシだよ!」とか「こうちゅうせんせい、あした、ぶらくでりょこうするんだよ!」と声をかけてきてその都度、彼も「ま、待ってなさい、今来客中だからね…」と言い聞かせ、中断。学校図書館から校長室に移る途中の階段でも、彼から読書数NO.1の少女を紹介されきちんとした挨拶をされました。本好きな子どもも多いし、虫好きな子どもも結構いるとのこと。「子どもたち47人は、もう倍もいてもいいけれど、全部の子どもの顔からすべて分かるし、いい規模です。地域との関係も密接です。」と私と同じ年の彼は、今年で定年。ここが最後となるわけですが、校長先生を楽しんでやっているという感じでした。林明子の絵本「びゅんびゅんごまがまわったら」に出てくる校長先生を、もう少しおしゃべりにしたような校長先生でした。その彼のここ、津久毛小学校の学校図書館を何とかしたい、という気持ちも私には、はっきり伝わってきました。

<またまた、余談を…> 

 

感想が、もう余談のようになってしまっていますが、もう少しお付き合いを。脱線の中身は(項目だけ)→川崎村図書館、北上書房、池袋書泉 神田古本屋街 アマゾン マーケットプレイス 楽天 ブックオフ 本という実物を手にとっての感動… キーワードは「本」です。
 前の2校の教頭先生を通しては、厄介であることが分かりましたので、ここは、よく知っている(それでももう18年前)こともあり、ダイレクトにアポイントを取りました。はじめから学校図書館に問題があると思っている小学校を訪問するとなると、それでも歓迎してくれそうなところ、そう、ここぐらいしか思いつきませんでした。
 脱線でなく本筋の話。私は、他でもするように、「本のあるくりはら」の第9号を使って、学校図書費予算化問題を先生に延々と説明していきました。一通り聞いた後、彼は、「データ、データで指摘していることは、確かにその通りだと思うけれど、もっと、子どもにとって図書の大切さ、学校図書館の大切さを訴えていった方がいいんじゃないかな」と。そう言われて、その場では、それらしきところも示しました。しかし、後になって考えると、この間、色々といわゆる「偉い方々」に理解してもらわなくてはと、少し理詰め一方で進めてきた傾向が強すぎたように思われてきました。もっと分かりやすく、理性だけでなく、感性にも訴えるようにしなければと反省しました。このことが当日その数時間後に開かれた市政懇談会で生かされることになりました。(これについては、改めて記事にします。)      



<6月16日データの一部加筆>

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