触媒生活

セカンドライフに入っての日常生活を文章、日記などで表現します。「触媒」のような役割を果したいというのが私のモットーです。コメント等をブログでも受けますが、連絡はメールでfa43725@yb3.so-net.ne.jp まで。

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追加の要望書づくりと関連して、代表と二人勉強会

<原発・環境・エネルギー問題>        2011年8月31日

追加の要望書づくりと関連して、代表と二人勉強会

 昨日(8月30日)「栗駒での学習会を開催してー8月4日提出の「市への要望書」、その後の追加を準備中」という記事をアップしました。その最後に、「8月29日、午後4時半より、鈴木代表宅で、私と代表との2人で、この(国の「除染に関する緊急実施基本方針について」のこと)検討会を持ちました。」と記しました。明日はいよいよ市の危機管理室へ「追加の要望書」を持っていきます。その前に、その準備状況を少し、書いてみたいと思います。

 そもそも、8月26日に行った、栗駒のくりこまクリニックでの、「栗原で放射能とどう向き合うのか」in栗駒の後半、第2ステージ (午後4時~5時) 主催(ゆきとどいた教育をすすめる栗原市民の会、栗原母親連絡会)による参加者による、意見交換及び課題整理の会 が「追加の要望書」づくりのためのものでした。ですから、昨日の記事で、その結果のまとめを3点に整理しています。

 このように、先ず、前段で学習会をして、放射能・放射線についての一定の共通の理解を持って上で、意見交換、課題整理を、できるだけ多くの人たちの参加のもとに行いたかったのです。そして、最後の文章化(その案)の作成が、一応、私に任されました。

 しかし、昨日の記事でも書きましたが、丁度、この8月26日に国の方で、「除染に関する緊急実施基本方針について」というのが出されました。「翌27日には関係各市町村に説明」という報道もありました。それとの関連で今後の市の方向性が左右されることは必然と判断しました。そのため、その分析を急いでする必要が出て来ました。「今月中に提出を」という話でしたから、そのためにそれほど時間を取るわけにはいかず、あまり遅らせません。

 しかし、これを一人ですることは荷が重すぎるし、きつ過ぎます。そこで、代表を巻き込むことにしました。急ごしらえの「代表との二人勉強会」です。それでも、その国の「除染に関する緊急実施基本方針について」そのものをまなび直ちに分析するのもどんなもなかと考えました。そこで、その前段としていくつかの資料の確認を(代表と一緒に)しておこうと考えました。


 資料① 月刊「世界」2011.9月号 「放射能との共存時代を前向きに生きる」 肥田舜太郎 (私の作成のメモ)

 資料② 月刊「世界」2011.9月号 「専門家としての良心をもってデータを公開しなければならない」 福島・汚染地図から見えるもの 木村真三 (私の作成のメモ)

 資料③ Peace Philosophy Centre 「内部被曝」

 資料④ Peace Philosophy Centre 「政府が学校の放射線量に新たな目安」報道は計算が合わない→追記:文科省8月26日通知書の批判

 資料⑤ 8月27・28日の新聞記事

 資料⑥ まなびの杜(東北大学)No.56震災特別号「放射線の人体への影響」山田省吾 (批判の材料として)
  
 特に、資料の①と②は、8月26日の文部科学省「福島県内の学校・校庭等の線量低減について」と国の原子力災害対策本部「除染に関する緊急実施基本方針について」を批判的に分析するにあたっての土台となりました。

 そこで、この①と②、これは私が作成したメモなのですが、これをこの後に載せます。




<資料①>

「放射能との共存時代を前向きに生きる」 肥田舜太郎 世界2011.9月号よりーメモを作成

<アメリカが内部被爆を隠してきた>

 「死にいたる虚構」「内部の敵」政府発表1950年から89年までの間に乳癌死亡率が2倍に、最高の郡は4.8倍。「内部の敵」ジェイ・M・グレード(統計学者)核施設から100マイル以内の郡で癌が増える。放射線被曝の影響で、乳幼児死亡率、低体重児出生率増、免疫不全拡大を明らかにした。 100マイル(160キロ)―その半分80キロは、より被爆の確実性が高いーから逃げろとのアメリカの指示。

 アブラム・ペトカワ博士(カナダ原子力公社の研究所で医学・生物・物理学主任が実験で初めて内部被曝のメカニズムを見つけた。「ペトカワ効果」=実験で、放射時間を延ばすほど、細胞膜の破壊に必要な放射線量は少なくてすむことを確かめた。低線量の内部被曝によって細胞膜が破られ、中が傷つけられるメカニズムを解明。

 アメリカはこのペトカワの論文を徹底的に排撃。これを認めたら核兵器を作るどころか原発の運転も認められなくなってしまうから。そのため、低線量被曝の恐ろしさをまったく無視した放射線学を語り続けてきた。日本の学者の多くも、このアメリカの見解だけを繰り返してきています。(cf.欧州、ドイツの見解)

<放射能汚染時代をいかなる心持で生き抜くのか>

 内部被曝は放射線が身体に中に入っても微量だから病気にならないとマッカーサーが世界に言ってしまった。核武装を続けるために内部被曝の被害を隠した。核兵器が内部被曝によって人を傷つけることが分かると、非人道性が鮮明になってしまう。そのため、内部被曝に苦しむ被爆者が具合が悪いと言っても、誰も分かってくれない状態が生まれた。政府も被爆者に味方しないで、金をよこせというずうずうしい輩として放置。被爆者が明らかに放射線のための病気になった場合、保障法を作り、頭から原爆を浴びて癌になった人には医療費を出すと決めたが、後から市内に入って内部被曝した人には、あなたはケロイドもないからと断った。政府が被爆者を外部被爆と内部被曝で差別をした。(私の注―その結果、原爆訴訟が、…)

 福島の事故についても、差別が今後起こると思います。

 放射能の問題は福島の原発だけのことではない。今、運転している原発も、許容量と称してそれぞれに放射性物質を出している。それなのに安全で心配することはないと言われて、みなさん、騙されてきた。アメリカの核施設から160キロ以内で乳癌の死亡率が高くなっている。日本のほとんどの地域が原発から60キロ以内です。

 みんなで放射能の出る元を断って、放射能から逃れる努力などする必要のない世の中を目指すことが大切。




<資料②>

インタビュー 「専門家としての良心をもってデータを公開しなければならない」
 
 福島・汚染地図から見えるもの 木村真三  世界2011.9月号よりーメモを作成

<チェルノブイリとは事故の様相が違う>

 多くの人がドイツやノルウェーの気象庁が発表した予測を見ていた。

 日本(気象庁気象研究所など)が動けなかった―省庁の縦割り業務の弊害と推測。警報なり注意報が正しく出されていれば、3月15日の被曝は相当抑えられたのでは、30キロは意味がある。もっと言えば60キロ。阿武隈山系の手前まで入るような避難処置をしておけば、もっと被害は少なかった。アメリカが80キロ圏内と言ったのはエアボーン・サーベイといって、グローバル・ホークを飛ばして調べた結果です。

<国がしなければならないこと、専門家は良心をもってネットワークを作れ>

 県も国に同調して動こうとしない。結局、市町村が矢面に。汚染地図とともに首長の熱意、モチベーションのばらつきが今回あらわになった。

 どうすればよいか?-

① 放射線に対する正しい知識を持たないといけない。基礎知識のレベルを上げて、市民科学者となって、自己判断できるように。「心配するようなレベルでない」と言う「専門家」と言われる人は、何をもって、どういう基準で大丈夫だと言っているのか、何年か、何十年か後に出る結果に対して責任を持って発言しているのか、自分で判断してほしい。また、逆に危険だと言いすぎることも戒められるべきです。そこで、何を持って危険かという基準がないといけない。

 調べないと何もわからない。当たり前のことがおろそかにされている。
実は事ここに至っても、放射線被害を過小評価しようとするベクトルは強い。そうした発言を許している国民1人ひとりの意識レベルを変えていかないといけない。

② 食物汚染もきちんとチェックしていく必要があります。日本のように水田、畑などちゃんと管理すれば食物からの被害はチェルノブイリの10分の1になるのでは。問題は海の汚染です。陸の汚染と海洋汚染を足し合わせるとチェルノブイリ級かもしれません。セシウム汚染牛解決策―人間は、100日で生体内半減期、子どもは50日、乳幼児2週間、牛も同様で、100日以上除染されたエサで食べられるまでに落とせる。

 農水省がチェルノブイリの食物汚染事例やデータを勉強し蓄積していたら、こんなことにならなかった。

③ 被害を最小化するためには、やはり除染を。放射性セシウムが吸着しているのは土壌の表層5㎝です (一部は10㎝)。これをはぎ取れば半分以下に落とせるし、さらに盛り土すればもっとよい。農地については、鋤き込んでしまったところは(汚染の拡散)放棄して休耕田や休耕地をはぎ取りで除染し新たに使う。(土地の代替えを)はぎ取った土は、ポリプロピレン製の袋に入れて密閉して一時保管。場所を決めて地中に埋め土まんじゅうを作っておくとか、(低レベル廃棄物中間保存地)最終処分地は原発敷地内です。原発内はとてつもない高濃度汚染地。逆に低濃度汚染の土を被せることで空間線量の低減化にもなるわけです。

 それぞれの専門家が良心をもって、チームやネットワークを作り、データを公開していく。もう住めない、あるいは食べられないという状況になったとしてもそれが現実であり、受け入れていかなければなりません。事実を隠すことは被害者を増やすこと。




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「市への要望書」、その後の追加を準備中

<原発・環境・エネルギー問題>    2011年8月30日

 栗駒での学習会を開催して8月4日提出の「市への要望書」、その後の追加を準備中
 
 8月26日午後1時半より、栗原市栗駒岩ケ崎のくりこまクリニック2階会議室で、「栗原で放射能とどう向き合うのか」in栗駒 を開催しました。内容は、
 
第1ステージ (午後1時半~3時半)
 
 主催(くりはら健康福祉友の会) くりはら健康福祉友の会「保健講座」(原発・放射能問題)は、私=佐藤 茂雄 (ゆきとどいた教育をすすめる栗原市民の会 放射能自主測定スタッフ)が、

 ① 「放射能からママと子どもを守る本」(野口邦和著) 法研 1200円+税 をテキストにして解説。
 
 ② 栗原市の放射能汚染の現状、今後の対応等について 報告しました。
 
 テキストの解説は何とか一通り行いました。しかし、自分でも「どうも、よく理解していないな?」と思われる箇所も結構あって、とても十分なものとは言えず、反省しています。あとは、このテキストをご覧下さいとまとめるより方法はありませんでした。報告の方は、「栗原市放射能ホットスポットマップ」の解説と、丁度直前に市の測定値が8月5日~11日、15日~18日の2回分出ましたので、その解説を行いました。8月19日に既に河北新報の方にこの5日~11日の分の結果が出ていたもので、それが市のホームページに載るのをずっと待っていたところでした。高濃度の1マイクロシーベルト毎時を超えていた箇所が、新聞記事では、10ケ所でしたが、15日~18日も75カ所測定した結果、さらに2カ所増加していました。

 質問もたくさん出されて、予定の3時半には終わらず、4時ごろまでかかりました。

第2ステージ (午後4時~5時) 

 主催(ゆきとどいた教育をすすめる栗原市民の会、栗原母親連絡会)による
参加者による、意見交換及び課題整理の会 を行いました。

 その結果、次のようなことが主にまとめられました。                          

① 市への要望書の第1に挙げた「1、国が、明確な安全基準を示すまでの間、栗原市独自の信頼できる暫定的な安全基準を早急に定めること。」は、もう具体的な数値を求めるべきだとなりました。

 放射性物質の量がこれ以下なら体に影響がないという閾値は、少なくとも内部被曝にはないとの見方が定着してきています。自然被曝、医療被曝以外の被曝はゼロを目指すべきです。この東日本では、外部被曝、他の食品などからの内部被曝も蓄積してきています。野口氏のいう、放射線の安全基準は「がまん基準」で、それが、年間1ミリシーベルト(0.19 マイクロシーベルト毎時)ということなのでしょう。今は、終息後の復旧期といえ、まず、やはり、基本的には、年間1ミリシーベルト(0.19 マイクロシーベルト毎時)を目指すべきです。それができなければ、何時までたっても国・県の後追いになり、子どもたちや市民を守ることはできません。それに基づいてまず、汚染が高止まりしている0.4マイクロシーベルト毎時超の所から土、砂などの除染を要望します。

② 食品分析についても、もっと具体案の提起が必要です。国会で、東京大アイソトープ総合センター長の児玉龍彦さんが、国の放射線対策を厳しく批判し、「食の安全を支えるために、最新の測定装置を緊急に開発し、各自治体に多数並べ、流れ作業で検知するといった対策が必要です。」と「食品の汚染検査」強化を「測定すぐやる課とコールセンター」「緊急の除染」「恒久的な除染」などとともに訴えています。まず、学校給食の安全確保から要望していきます。要望の4番目に出した 「学校給食の食材などについても検査と結果の公表をし、子どもの健康を守るための適切な対応を図ること。」について、具体的には、少なくとも各給食センターに、その「食品放射能測定システム」を配置することを要望します。食品の暫定規制値の問題(暫定規制値の検証、見直しが必要)は、第2段階として、今後、取り組みます。(今回はパス)

③ 子どもの健康調査についても具体的に要望していきます。前回の要望にはこの点がかけていましたが、図らずも、市長の方から言明がありました。内部被曝の検査には、ホールボディーカウンターなど特別の設備や医師の配置などが必要です。しかし、その前にまず、早期発見を目的として、健康調査項目に放射線関係を入れることから始めるべきです。

 すぐにでも市に、追加の要望をとも考えました。しかし、丁度この8月26日に国の方で、「除染に関する緊急実施基本方針について」というのが出されました。「翌27日には関係各市町村に説明」という報道もありました。それとの関連で今後の市の方向性が左右されそうなため、その分析も必要であり、もう少し後にすることにしました。

 8月29日、午後4時半より、鈴木代表宅で、私と代表との2人で、この検討会を持ちました。それを経てただ今、8月4日提出の「市への要望書」、その後の追加を準備中です。

 夕方、代表から、市の危機管理室へは、9月1日午前10時に行くことになったという連絡が入りました。急いで追加の要望(案)をまとめなければなりません。

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「栗原で放射能とどう向き合うのか」in 栗駒

<原発・環境・エネルギー問題>    2011年8月20日

8.26「栗原で放射能とどう向き合うのか」in 栗駒 のご案内
                    
                     ゆきとどいた教育をすすめる栗原市民の会
                        (連絡先 鈴木 健三 TEL.FAX 0228-47-2932)
                     栗 原 母 親 連 絡 会 
                        (連絡先 佐藤 澄子 TEL.FAX 0228-722-7412)


          とき:8月26日 午後1時半~5時

          ところ:くりこまクリニック2階会議室
                  栗原市栗駒岩ケ崎下小路13 TEL 0228-45-2128

         参加費:無料です。

第1ステージ (午後1時半~3時半) 主催(くりはら健康福祉友の会)
 
 くりはら健康福祉友の会「保健講座」(原発・放射能問題)
 
  講師:佐藤 茂雄 (ゆきとどいた教育をすすめる栗原市民の会 放射能自主測定スタッフ)
   
  ① 「放射能からママと子どもを守る本」(野口邦和著)をテキストにして、
  
  ② 栗原市の放射能汚染の現状、今後の対応等について

第2ステージ (午後3時半~5時) 
             主催(ゆきとどいた教育をすすめる栗原市民の会、栗原母親連絡会)

  参加者による、意見交換及び課題整理の会


 私たち「ゆきとどいた教育をすすめる栗原市民の会」と「栗 原 母 親 連 絡 会」は、8月4日に栗原市に12項目の要望を行いました。しかし、8月16日付の公報を見てもそれほどの進展は見られません。 しかし、子どもたちの周りの環境調査は、8月19日付の河北新報によれば、72の幼稚園、保育所、小中学校で測定し、鳥矢崎小学校の6.9マイクロシーベルト毎時をはじめ、多くの場所で1マイクロシーベルト毎時を出し、その処置の方向性も明らかにしています。それでもまだ、栗原市の方から汚染の実態(高濃度汚染の状況など)を汚染地図などを作って、市民に知らせていくという姿勢も非常に弱いままです。

 食品分析についても、もっと具体案の提起が必要です。そして、何よりも要望項目の 1 にあげた「栗原市独自の信頼できる暫定的な安全基準」を決めさせなければなりません。そうしないと、何時までたっても国・県の後追いになり、子どもたちや市民を守ることはできません。

 低線量被曝は過去に例がないため,安全か、そうでないか、その科学的な影響がまだよく分かっていません。しかし、すでにそれを考慮して「暫定的な安全基準」を打ち出してる自治体の例などを参考にし、私たち自身がその「暫定的な安全基準(案)」を一緒に考える場を持ちたいと思います。

 もうすぐ、新学期が始まってしまいます。早急に除染などの対策強化をさせなければなりません。そのためにも具体案の提起が必要です。また、これらを市に要望するだけでなく、私たち自身がまわりの市民に知らせていったり、一緒に作業をするといったことも必要になってきます。

 栗駒地域での開催ですが、地域にとらわれず、どなたの参加も歓迎します。これらのことは、多くの方々の協力がなければできません。さまざまな意見・アイディアを出し合い、集約し、課題を整理すること、そして行動していきましょう。


8月18日アップの記事に、8月20日に加筆訂正しました。

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「栗原市放射能ホットスポットマップ」の画像を

<原発・環境・エネルギー問題>         2011.8.13

「栗原市放射能ホットスポットマップ」の画像を見ることが出来るようにしました。

 8月2日に記事「『栗原市ホットスポットマップ』を発表しました。」を発表しました。その中でデジカメ撮影した写真を載せました。メールなどでいろいろ反応があったのですが、やはり、「見にくい」という評価でした。そこで、このたび、より鮮明な画像を添付が出来ましたので、改めて記事としてアップします。



「栗原市放射能ホットスポットマップ」は、除染対策を進める土台です。   2011.8.13

  7月20日に文科省によってようやく発表された航空機モリタリング調査結果で、宮城県北地方のポットスポットの存在が明らかになりました。それの地上1mの汚染マップは栗原市の東から南にかけての半分が0.1マイクロシーベルト毎時以下の低濃度。北から西にかけての半分が0.1~0.2マイクロシーベルト毎時の中濃度と、0.2~0.5マイクロシーベルト毎時の高濃度になっていました。(この低濃度、中濃度、高濃度という名称は私が付けました。) しかし、そこに栗原市が計測した6月8日~7月31日までの地表から1mの高さの空間線量率のMAXを落としていくと、全体的に濃度が少し高くなってきました。

  実際には、低濃度地域は0.1~0.2マイクロシーベルト毎時中濃度地域は、0.2~0.3マイクロシーベルト毎時、高濃度地域は、0.3~0.5マイクロシーベルト毎時となりました。いわゆるホットスポットは、0.4マイクロシーベルト毎時をいうことが多いのですが、ここでは文科省のマップの色分けに従って、区分けしてみました。ですから、0.3~マイクロシーベルト毎時にしたように、少し広めに「ホットスポット」をとってみました。しかし、ここでも、50㎝、地表では、いくつも地点で、0.4マイクロシーベルト毎時以上になります。更に、私たちの自主測定による指摘から、7月15日の栗原市の計測でも測定する範囲を広げましたが、その結果は、草地、刈草で1マイクロシーベルト毎時、を多発(5カ所)。3.57マイクロシーベルト毎時のスーパーホットスポット地点(文字小学校の草集積所)も出現しています。(7月22.23日の私たちの自主測定でも、1マイクロシーベルト毎時以上が多発(8カ所)し、その内、5~6マイクロシーベルト毎時のスーパーホットスポット地点が2カ所。)

  文科省の指示は校庭での四隅と中央の5カ所の平均だとかいうもののようです。それでは、平均化して汚染実態を薄める作用が働き、ポーズだけのアリバイ作りでもあります。「誰のため、何のための測定なのか、」が問われます。1mの高さを基準に取っているのは、あくまで他の測定ケ所との比較をするためです。子どもにとっては50㎝が重要になります。それに校庭の草地だって重要なはずです。地表(5㎝)だって砂場、土、芝生でもその近くで子どもたちは遊びます。土壌の汚染についてもおおよそのことが分かります。比較のための校庭中央(下は土)1mの高さの測定を継続することは大切です。それとともに、子どもたち(住民も)にとっての危険な箇所を見つけ出さなければなりません。地表や50㎝、それも草地や草集積所だけでなく、建物軒下などの雨水の集積する場所などの測定も絶対に必要となってきます。そのようにして、より詳細な汚染状況がひと目でわかる汚染マップ作成を作り、速やかに除染対策を進めなければなりません。

  その汚染マップを作成するためには、この「栗原市放射能ホットスポットマップ」を認識しておくことが非常に重要なのです。それは、これによって、① 栗原市内にホットスポットがあることが分かる。② それが,何処なのか、どの程度の汚染なのかが分かる。③ ホットスポット以外のところも分かること。④ これによって、更に詳しい汚染地図の作成ができること。⑤ 除染の方向性も見えてくる。⑥ 稲わら汚染もさらに詳しい調査の必要性が見えてくること。⑦ このマップによって、土壌、農作物、米についても一律に、栗原の土、野菜、米、とするのではなく、そこのどこからのものかが、今後は問われてきます。

  詳しく何も調べず「安全です。」とか、「ただちに健康に影響するものではありません。」としてしまう「思考停止」に陥ってしまっては、被害は拡大する一方です。「栗原で“放射能”と向き合う」とは、このように現実とシビアに向き合い、必要な除染対策を速やかにとることです。

  稲わら問題や、これから出てくる腐葉土、山で採れるキノコや山菜、淡水魚、肥料、土壌、農作物(出荷するものだけでない、自家消費のものも)、お米などの対策を進めるには、この「栗原市放射能ホットスポットマップ」の認識(さらに詳しい汚染地図が必要ですが…)なくしては、何も始まりません。




 この「栗原市放射能ホットスポットマップ」は、下の画像をクリックすると、拡大表示されます。

栗原市放射能ホットスポットマップ

この「栗原市放射能ホットスポットマップ」は、
文部科学省及び宮城県による航空機モリタリングの結果(7月20日発表)(宮城県内の空間線量 地表から1mの高さの空間線量(μSv/hour))(測定実施日:6月22日~6月30日 宮城県の防災ヘリコプターで)に、
栗原市役所調べの放射線実測値(2011年6月8日~7月31日までの1m測定値のMAX)を合成してみました。(測定が行われた80地点の内、主な40地点の実測値(MAX)をマップに落としました)


栗原市内の主な放射線測定値(2011年6月8日~7月31日までの1m測定値のMAX)栗原市役所調べ
 測定値の単位は「マイクロシーベルト毎時」

№   施設名   地区   天気   測定月日  測定時間   1m測定値(校庭) 備考

1  金成萩野保育所   金成   晴れ  6月10日   18時18分 0.428    定点

2  萩野第二小学校   金成    晴れ   7月11日 14時20分 0.43   定点

3  金成小学校   金成         7月15日          0.21

4  金成中学校   金成    晴れ   7月29日    11時45分  0.12   定点

5  沢辺小学校   金成      7月15日        0.14

6  津久毛小学校   金成      7月15日          0.21

7  鳥矢崎小学校   栗駒    7月15日         0.42      7月29日より定点
 
8  岩ヶ崎小学校   栗駒    7月15日        0.31

9  栗駒岩ヶ崎保育所  栗駒   くもり  7月19日  13時30分  0.28    定点

10  栗駒中野保育所  栗駒     7月15日         0.30

11  消防署栗駒分署  栗駒        7月11日   16時00分  0.20 毎日3回

12  栗駒小学校 栗駒      7月15日         0.36

13  栗駒中学校 栗駒   晴れ       7月25日    13時45分   0.22   定点

14  尾松小学校 栗駒     7月15日         0.25

15  文字小学校 栗駒   くもり      7月22日    14時10分  0.32 定点

16  宝来小学校   栗駒    晴れ   7月11日   13時50分  0.20 定点

17  鶯沢小学校   鶯沢       7月15日        0.26

18  鶯沢中学校   鶯沢    晴れ   6月20日   13時30分  0.348   定点

19  花山小学校   花山        7月15日        0.33

20  花山中学校   花山    晴れ   7月25日  10時20分   0.29 定点(草地が高い)
 
21  消防署西出張所   一迫        6月8日    12時00分  0.23 毎日3回

22  金田小学校   一迫    晴れ   6月20日  11時10分   0.266   定点

23  長崎小学校   一迫      7月15日           0.35

24  一迫中学校 一迫    雨   6月24日  11時35分 0.24 定点(草地が高い)
 
25  姫松小学校    一迫    晴れ   6月10日   14時30分  0.175

26  栗原市消防本部   築館       7月14日   12時00分  0.20 毎日3回
 
27  築館北保育所    築館       7月15日     0.11 定点

28  築館中学校   築館      晴れ   7月29日   11時10分  0.13 定点

29  玉沢小学校    築館    晴れ    6月10日   11時15分 0.114

30  富野小学校    築館     晴れ   6月10日   13時20分 0.100

31  志波姫中学校    志波姫          7月15日      0.13 定点

32  有賀小学校    若柳      晴れ    7月8日    15時00分  0.16 定点

33  大目小学校    若柳     晴れ    6月20日   14時10分 0.096        定点

34  大岡小学校    若柳      7月15日           0.13

35  畑岡小学校    若柳        7月15日        0.07

36  消防署東分署    若柳          6月10日   16時00分 0.12       毎日3回  

37  若柳川北保育所    若柳     晴れ    6月10日  15時20分  0.081      定点

38  高清水小学校  高清水    晴れ   7月11日  11時10分 0.12         定点

39  消防署南出張所  瀬峰         6月23日  12時00分 0.15    

40 瀬峰中学校   瀬峰   晴れ       7月19日  10時55分 0.11        定点


・〔測定装置〕 サーベイメーター(携帯用放射線測定器) 
・5月20日(金曜日)から、市内5カ所の消防施設(ここはコンクリート上)で大気中の放射線量を測定し、その測定値を公開。 
・保育所、幼稚園、小・中学校の測定値(校庭の真ん中を、地表、50㎝、1m)については、6月9.10日74か所、7月15日75か所(この日は、+草地で地表、50㎝、1m、草の集積所でも測定)後は、週2回(月曜と金曜)19~20カ所で定点測定を行っている。







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放射能からママと子どもを守る本

<BOOKS> (40)         2011.8.10

放射能からママと子どもを守る本 

法研 2011.7.15発行
放射能からママと子どもを守る本

<内容>(「BOOK」データベースより)

テレビ、雑誌等のやさしい解説でおなじみの著者、大活躍の放射線防護学の第一人者 野口邦和氏による家庭や日常生活の中で放射能から身を守る方法をやさしく解説する本です。不安や疑問にわかりやすく答えます。パパママも、これから赤ちゃんを産むプレパパ、プレママもこれで安心の一冊です。

<著者略歴 >(「BOOK著者紹介情報」より)

野口 邦和

日本大学歯学部専任講師(放射線防護学)。1952年千葉県生まれ。東京教育大学大学院理学研究科修士課程修了。現在、日本大学歯学部専任講師。専攻は放射化学・放射線防護学・環境放射線学。理学博士。日本科学者会議エネルギー・原子力問題研究委員長。原子力問題情報センター常任理事。日本登山医学会評議員

<目次>

プロローグ 被ばく量は少なければ少ないほど安心です
放射線被ばくはゼロのほうがいいに決まっています/世界中の科学者の英知の結集、ICRPの基準値に基づくのが原則
第1章 くらしのなかで気をつけることは?
放射性物質は感染しません/体の外側についても、洗えば落ちる/外からの被ばくは計算できます
第2章 通園通学やおでかけのときに注意することは?
気温に合わせた服装でOK、長袖・長ズボンは必要ありません/市販のマスクで放射性物質の吸入は避けられます/外出から戻ったら手洗い、うがい、衣類のほこりをはらいましょう
第3章 食べものや飲みものはどうすればいいの?
子どもが体内に取り込んでしまう放射線の90%は食品から/おやつは乾燥昆布やレーズン、プルーン、アンズなどを与えましょう/子どもにはヨウ素・カリウム・鉄分をとらせて放射能に影響されない体をつくる
第4章 赤ちゃんや妊娠中のママはどうしたらいいの?
鼻血やのどの痛み、倦怠感があっても被ばくの症状ではありません/赤ちゃんの基準値を知っておこう/母乳に放射性物質が出ても微量なら赤ちゃんが飲んでも大丈夫
第5章 そもそも放射線ってなに?
目に見えない、匂いもない放射線は、ツブツブの雨のようなもの/体の外からはチリにのって、体に入るルートは水、食品、空気のどれか/修復する力と破壊する力、普通は引き分け
おわりに
付録 放射線を減らす調理法
◎放射能を除去できる調理・加工の仕方

<私の感想>

 私は、この6月から7月にかけて、原発・放射能汚染についての学習会に幾度か参加したり、仲間(「ゆきとどいた教育をすすめる栗原市民の会(教育栗原市民の会)」と「栗原母親連絡会」)と一緒に主催したりしてきました。また、7月には、教育栗原市民の会の放射能自主測定スタッフが2回、栗原市内の主にホットスポットを調査しています。そして、8月4日には、栗原市長に12項目の放射能対策の要望を行ってきました。

 今、ここ宮城県北の栗原市は、福島県に隣接した丸森町に次ぐ放射線高濃度―ホットスポットがあることは、稲わら汚染の発祥地であることからも明らかです。しかし、多くの市民はその実態・しくみや、関連性について理解していません。私たちは、「子どもたちを放射能物質による影響から守り抜くために」を第一義的に考え、行動してきています。ここは、仙台より、その数倍も高濃度汚染が未だに続いています。しかも、農村地域では、自家製の野菜など「ばっかり食」が当たり前、それに、これからはお米の収穫も始まっていきます。栗原市内にホットスポットがあることや、12項目の放射能対策の要望内容を、急いで市民に知らせ、防御策を取ってもらわねばなりません。

 そしてその対象の中心は、「子どもたちとその親たち」です。私たち団塊の世代やその上の者は、彼らのために今、何が出来るかが問われています。彼らがこれからの栗原を担っていくのです。主導権はもう若い世代に渡し、我々はサポート役に徹すべきです。そうしたことのためならば、少し上の世代から我々とさらに上の世代までもの力を引き出すことが出来るのではないでしょうか。

 そんなことを具体的に進めようと考えて、テキストをいろいろ探しました。そして、私は、本書が、今のところ、ベストだと判断しました。野口 邦和氏は、放射線化学・放射線防護学・環境放射線を専攻している先生ということで、講演会やTVでも有名、と言われています。しかし、実は、私は、あまりよく知りませんでした。本屋の店頭とアマゾンで探して、タイトルから内容まで、今、最も必要とされておるのはこの本だと決めてから、人柄やその言動なども調べました。OKです。申し分ありません。

「がまん基準は、年間1mSV(ミリシーベルト)。放射線を浴びる量は限りなくゼロ、が基本です。」というスタンスは、基本的には大賛成。そして、「妊娠・育児中は放射性物質より放射線ストレスをなくそう」というのにも大賛成です。それに、何よりも内容がわかりやすくまとめられていて、具体策がいっぱい入っていて絵柄や文字も大きくてわかりやすくて、放射性物質を減らす調理法もあって、参考になります。

ただし、それでも、私は、いくつかの注文があります。

 本書の冒頭には、福島第1原発から40~50キロの福島県二本松市長の推薦文が載っています。その中で、国が年間被ばく許容量20mSV(毎時では、3.8μSV)と出したのに対し、独自に国の半分、毎時1.9μSVにした。と誇らしげに言っています。しかし、これでは明らかに高すぎてしまいます。首都圏の自治体が、埼玉県川口市が、毎時で、0.31、東京都足立区で0.25、千葉県野田市と東京都和光市で、0.19を打ち出して具体的な対応も始めています。一方で、同じ福島県でもほぼ同距離のいわき市が0.3としています。野口氏自身は、年間1mSV(毎時では、0.19)と言っているのですが、冒頭の二本松市長の毎時1.9μSVというのだけ見て、それだけで本書を避けてしまう方も多いのではないかと思います。

 次に本書の真ん中ほどのところのコラム「放射線測定器は信頼できるものを」についてです。野口氏は、自主測定に否定的で自治体に測らせた方が良いとしています。8月8日付の朝日新聞にも「ぶれる放射線測定器 数万円の市販品、正確な測定困難」という特集を出しています。確かに数値は目安程度なのですが、自主測定は、その活用の仕方によっては驚異的な威力を発揮することを、両者ともご存じないと思います。詳細は後日紹介しますが、大気汚染公害でのその自主測定の有効性は、昨年亡くなられた故稲葉 正氏の遺作「自然の理法 究めんと」(和泉書房)に出ています。私自身も、稲葉氏を師として1970年代から80年代半ばにかけて、千葉において、一緒に大気汚染自主測定をしてきた者の一人です。

 もう一つ、食品への放射性物質の影響の問題です。暫定規制値を超えた食品が市場に出回ることはまず、無いとしています。家庭菜園も少し例に出されていますが、農村地域での実情があまり本書には反映されておらず、その対策の記述が弱いのです。最初に述べましたように、ここでは、自家製の野菜など「ばっかり食」が当たり前の世界です。お米も自家消費が多いのです。それにその野菜、お米を都会の子どもたち、親せきなどに多く送っているのです。市場に出すものは、詳しく調べられても自分たちやその周りが口にするものが、それから抜け落ちているのです。稲わら問題一つを見ても、JAのしていることは、全て後手、後手です。現状では地産地消どころではありません。本書でも言っている土壌の「汚染状況がひと目でわかるマップ作成が急務」なのです。稲わら、腐葉土、肥料、土壌、農畜産物や水産物(淡水魚)、山菜、キノコなども検査が必要になってきます。本書では福島のことだけを想定して書いているような感じですが、このことはここ栗原市が北のホットスポットのひとつで、約150キロ、一関市、平泉町、奥州市までで、200キロです。首都圏へも同じく200キロまでくらいが要注意となると思います。詳細な汚染マップの作成と、住民が食品汚染を各保健センターなどで自主的に簡易にチェックできる体制を確立することが急務です。(これも自主測定です。)

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薬莱山にも放射能が来ていました。

<原発・環境・エネルギー問題>     2011.8.7

薬莱山にも放射能が来ていました。

<薬莱山に行ってきました。ここまで放射能はしっかりとやって来ていました>

 8月7日(日)私は、7月31日に四国から夏休みに二人の子ども連れで栗原に帰っている娘たちと、加美町にある「やくらいウォーターパーク」に出かけました。二人の孫(6歳と3歳の男児)が大の水遊び好きなのです。これまでは、夏・冬とも市内栗駒の屋内プールにいつも行っていたのですが、3月の震災で破損し、再開のメドが立っていません。こちらに来た当初は少し肌寒くプールどころではありませんでした。このところ、ようやく夏らしい暑さになりましたので、まず市内築館のB&Gのプールへ。それから続いて自宅の庭先にビニールプールを設置して(例年のことですが)いつでも遊べるようにしました。そしていよいよ本格的なプール「やくらいウォーターパーク」に出かけることになったのです。

 そうはいっても、今年は、例年と全く違う事情があります。放射能に関して細心の注意が必要なのです。まず、自宅(栗原市築館)ですが、事前の放射能の計測は綿密に行いました。屋内、庭、畑など高濃度はありませんでした。ただ1回だけ、気温が高い、雨上がりの日に庭先のアスファルトの上がモヤッとしていて、何となく嫌な空気が漂っている感じがした時がありました。雨が雨どいから下に流れそれが少し溢れがちになる場所がありますが、そこだけが地表(5㎝)で、0.4マクロシーベルト毎時を出しました。そうした時さえ注意すれば基本的にはわが家で問題になる場所はありません。

 それから、こちらに来てから娘たちは毎日のように出かけます。遊びに出かけるのが好きなのですが、それを止めよとも言えません。そこで、ジジとしての独自情報を提示するのです。①「ここは危ないので絶対に行かないように」とか、②「少し危険だけど、そこのこの部分だけは避けるように」とか、③「ここは、まず心配ないと思う」などです。

 さて、この薬莱山ですが、ちょっと微妙なのです。ここは、例の群馬大の早川氏のマップで、しめされた一関ルートの最南端なのです。さらに7月20日に発表された文部科学省と宮城県による航空機モニタリング測定結果で明らかになった「岩手南部から宮城北部にかけての中濃度汚染の存在」のその最南端なのです。しかし、自治体が調べた実測値は何もないのです。この町―加美町では、唯一測っているのが、12キロほど離れた町役場付近で、1m高で、いつも0.08マクロシーベルト毎時以下です。ここより北、隣の大崎市では、栗原市の花山・一迫地区を経由した岩出山地区(岩出山支所)が大崎市内で最も高く0.12マクロシーベルト毎時。教育施設では、やはりこの地区の上野目小学校と池月小学校がともに、0.22マクロシーベルト毎時と大崎市内で最も高いのです。大崎市はこの加美町よりは詳しく調べていますが、栗原市の足元にも及びません。両自治体ともまだまだ汚染実態を詳細に調べていないのです。

 そこで、中濃度汚染(文科省の航空機モニタリング測定では、0.1~0.2マクロシーベルト毎時に入る)ですが、ここは、私たちの調べた実測値との照合では、実際には、0.2~0.3マクロシーベルト毎時になりうると考えている範囲なのです。一関ルートの最南端なので多分、それほど高い汚染は無いのではと考えました。そこで、この日は、計測器を持参しての行動となりました。

① 11時半:パークゴルフ場近くのアスレチック広場(草地)で昼食。
  測定値地表 0.49 MAX(0.65) 捕集係数(×0.91) 0.44  
  測定値50㎝ 0.37 MAX(0.46) 捕集係数(×0.77) 0.29
  測定値1m  0.38 MAX(0.48) 捕集係数(×0.77) 0.29

② 14時:プール(屋内)3点ともおおよそ、0.2以下でしたので安心して詳しく調べませんでした。

③ 14時半:プール(屋外、テラスの上)
  測定値地表 0.29 MAX(0.40) 0.26
  測定値50㎝ 0.22 MAX(0.30) 0.17
  測定値1m  0.24 MAX(0.32) 0.18

④ 15時20分:プール外駐車場
  測定値地表 0.39 MAX(0.57) 0.35
  測定値50㎝ 0.29 MAX(0.49) 0.22
  測定値1m  0.22 MAX(0.32) 0.17

⑤ 15時35分:やくらいコテージの付近の建物の軒下(道路の近く)
  測定値50㎝ 1.89

⑥ 15時40分:やくらいコテージ軒下
  測定値地表 0.50 MAX(0.64) 0.46
  測定値50㎝ 0.40 MAX(0.45) 0.31
  測定値1m  0.38 MAX(0.50) 0.29

 ①で、すでに最初から0.4が出ました。私は、芝生では、1mとか、50㎝ではなく即、地表(5㎝)でどうなのかで判断します。子どもが寝そべったりして遊ぶのでそうするのです。ここでは、さっさと昼食を済ませてプールへ向かいました。

 ②、③とプールの施設内はさほど問題は感じませんでした。それでも、少し高い位です。それが、④ になると少し上がっていきます。プール施設内は、水で掃除がくまなく何度もされていることが駐車場との違いかなと思われます。昼食をしていた時、近くにコテージがあり、花山のと同じタイプで気になりました。帰りに測っていこうと思いました。帰りに立ち寄ると丁度、何組も家族連れが宿泊に来ていました。そこでの計測は、ちょっとためらいました。そこで、車を移動して近くの類似の建物の角、軒下を敷地に入ることなく道路から一か所だけ測ってみました。1.89マクロシーベルト毎時が出てしまいました。そこで、慌ててコテージに戻り一か所だけまだ来ていないところで計測しました。⑥ です。それなりの値は出ていますが花山ほどではありませんでした。

 結論を言えば、「やはり、薬莱山のここまで放射能はしっかりとやって来ていた。」のです。

 ここ、加美町、薬莱山については、このように明らかに、放射能は、しっかりとやって来ているのに、計測が全くされていないのです。これ以上、私がここに書くことは、お節介になってしまうと思います。基本的には、そこに住み、生活する人たちが何とかすることだと考えています。

 さて、明日からは、娘の夫、孫たちの「チッチー」が合流します。家族で、どんどんまた「お出かけ」をします。そこで、彼に使い方を説明した上で、計測器を渡して活用してもらいます。


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栗原市へ放射能対策の要望を行ってきました。

<原発・環境・エネルギー問題>        2011.8.5

栗原市へ放射能対策の要望を行ってきました。

 昨日(8月4日)栗原市へ放射能対策の要望を行ってきました。AM10時に、栗原市役所1階ロビー、ゆきとどいた教育をすすめる栗原市民の会(代表 鈴木 健三)の5人と栗 原 母 親 連 絡 会 代表 佐藤 澄子)の3人が集合し、打ち合わせを行いました。そして、10時半より、約1時間かけて佐藤市長、亀井教育長ほか3人の市の幹部と会って、以下の要望書を提出し、7月31日の「原発・放射能問題学習会」で出された多くの参加者よりの声を伝え、子どもたちや市民の安全を守るために、栗原市がより積極的な放射能対策を取るように申し入れを行ってきました。その詳細や、栗原市の反応などは、また後日詳しく記事をアップしますが、取りあえず「栗原市における放射能対策を求める要望書」の内容をアップします。



                                 2011年8月4日
栗原市長 佐藤 勇様
                      ゆきとどいた教育をすすめる栗原市民の会
                                  代表 鈴木 健三
                      栗 原 母 親 連 絡 会  代表 佐藤 澄子

           栗原市における放射能対策を求める要望書

福島第一原発事故から5ヶ月近くが経過しましたが、収束に向かっているとはとてもいえない状況です。そうした中で、7月21日からのこの2週間の間、全国ネットで「栗原市」の名前が報道し続けられました。7月21日朝7時のNHKニュースで、文部科学省と宮城県による航空機モニタリング測定結果が映し出され、宮城県北(栗原市のテロップ入り)にホットスポットがあることを明らかにしました。続いて7月25日の夕、NHKクローズアップ現代でも「牛肉になぜ ~広がる放射能汚染~」として宮城県北からの「稲わら」でとし、ここでも「栗原市」が登場しました。また同日発売のアエラは、「北のホットスポット」放射能汚染マップ を特集し、「宮城と岩手の県境でも」と「栗原市」を名指ししています。

このように栗原市がホットスポットになっていると報道されてもまだ、新聞報道の方は、栗原市も一関市、奥州市も汚染地図で示していません。幼い子どもを持つ多くの若いお母さんたちが不安を抱いている一方で、多くの市民はまだほとんど放射能汚染がここまで到達しているという認識を持っていません。しかし、そうしたことが「稲わら」汚染を引き起こしてしまった一因になっていることは、明らかです。

この間、栗原市は、公報で「放射能問題に向き合う」という特集を出して以後、宮城県内でもいち早く放射能測定の拡充と結果の公表を行ってきており、私たちは、これを高く評価しています。また、私たちの2回にわたる放射能自主測定にも協力していただき、感謝しております。しかし、事態の進行、深刻さからすると、それでもまだ不十分なのです。これまで見過ごされてきたことはないか、さらに、子どもたちの健康と命を守り、市民の安全を確保するには、どこをどうすればよいか、明確にしていかなければなりません。そのためには、栗原市独自の安全基準を示して、それに基づく放射線対策を早急に実施しなければなりません。国や宮城県まちでは事態は打開されていきません。このことは、今後のまちづくり全体にも大きな影響が考えらます。

私たちは、いまだに、生命を脅かす重大な脅威が続く中、7月31日午後1時半に「原発・放射能問題学習会」を 栗原市市民活動支援センターで開催しました。テーマを「栗原で“放射能”とどう向き合うのか」としたように多くの参加者より活発な意見交換がされ、主催者が期待した以上の大変活気のあるものになりました。私たちは、そこでの議論を踏まえて、下記のような栗原市における放射能対策を要望いたします。

                       

1、国が、明確な安全基準を示すまでの間、栗原市独自の信頼できる暫定的な安全基準を早急に定めること。

2、子どもたちを放射能物質による影響から守り抜くために。
① 子どもが立ち寄る場所での調査拡大をすること。
  学校、保育所、保育園、幼稚園等では、市が定期的に測定すると同時に、放射線量測定器を配置し、現場を知る職員が放射線量の高いと予測される箇所の測定できるようにすること。それ以外の子どもが立ち寄る場所(通学路、公園、スポーツ施設、文化施設など)へも調査を拡大すること。そうしたところでの放射線汚染マップ(地図)作製をすること。
② 学校などでの汚染物質の除去方法の早期確立。
  校庭・園庭の夏休み中の除染をすすめること。汚染された刈草、汚泥など学校などでは、今、ビニールシートに立ち入り禁止の立札だけの処置になっており、現場が困っています。最終処理を早めると同時に「仮置き処置」などを早期に行うこと。
③ 学校給食の食材などについても検査と結果の公表をし、子どもの健康を守るための適切な対応を図ること。

3、食と暮らしの安全確保のために。
 ① 食の安全確保へ市内農畜産物や水産物(淡水魚)を検査し、結果を公表するとともに、原発による生産者の被害は風評によるものも含めて補償すること。
② そのためにも稲わら、腐葉土、肥料、土壌などの検査も徹底すること。
③ 販売目的でない自家消費の農産物、山菜、キノコなども検査を行うこと。
④ 食品汚染を市民が、各保健センターなどで自主的に簡易にチェックできる体制の確立すること。
⑤ 測定を子どもが立ち寄る場所から、すべての市民が暮らす生活の場所へ拡大していくこと。栗原市を一律に一つに括ってしまうのではなく、詳細な汚染地図作成と各種の検査の実施が必要となり、大丈夫なものと、そうでないものとの識別が必要となってきます。測定の拡大は、既に高濃度の出ている地域を先行して行い、更に詳しい汚染地図の作成をすること。
⑥ 放射能への正確な知識と対策について、市民に徹底を図ること。大丈夫なものと、そうでないものとの識別をきちんと行うことは、農畜産物などを作る人、それを食べる人、双方にとって安全、安心につながります。市には、安全でなかったものについては、どうすれば安全へと転換させられるか(対策)を示すよう求めます。

 栗原市が、こうした施策をとることによって、市民のみならず、多くの国民に、安全でおいしい栗原の農畜産物を供給することが出来ます。このようにして、栗原市の行政が、市民と国民に信頼されるよう求めます。

4、高い放射線が確認された場合の対応をレベルごとにマニュアル化し徹底するとともに、最高レベルにも対応できる備えを行なうこと。つまり、再度の原発災害が起きる最悪の事態(福島と女川原発で)も想定した市民避難計画を作成すること。

5、以上の措置にかかる費用は、東京電力と政府に負担を求めること。

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「栗原市ホットスポットマップ」

<原発・環境・エネルギー問題>             2011.8.2

「栗原市ホットスポットマップ」を発表しました。

 7月31日午後1時半に「原発・放射能問題学習会」を 栗原市市民活動支援センターで開催しました。7月30日の記事の中で「7月31日の学習会は、何をめざすべきなのか?」について書いたようにこの学習会は、やはり原発・放射能の単なる学習をする場ではなく、テーマに掲げた「栗原で“放射能”とどう向き合うのか」を地でいったものになりました。70名の参加のもと、講師の中嶋さんの10ページの資料と映像を使った解説も大変熱の入ったものでした。

休憩をはさんでの私の報告は、この間の2回の放射能自主測定を中心としたものでした。しかし、その前段にどうしても参加者の皆さんに「共通認識として持っていただけなければ」として作成し発表したのが「栗原市ホットスポットマップ」です。これへの反響はとても大きなものでした。学習会全体も質問が多く出され、活発な意見交換がされ、主催者が期待した以上の大変活気のあるものになりました。

学習会については、課題や注文もたくさん出され、学習会の直後にも短時間で反省会をしましたが、再度8月3日に主催者が集まり、まとめをし、それをもとに、8月4日午前10時半には栗原市に出向くことになっています。ですから、それ以後にも記事としたアップします。

ここでは、その大前提、私が作成した「栗原市ホットスポットマップ」に意味についてまず書いていきます。何と言っても7月20日に文科省によってようやく発表された航空機モリタリング調査結果で、宮城県北地方のポットスポットの存在が明らかになりました。それの地上1mの汚染マップは栗原市の東から南にかけての半分が0.1マイクロシーベルト毎時以下の低濃度。北から西にかけての半分が0.1~0.2マイクロシーベルト毎時の中濃度と、0.2~0.5マイクロシーベルト毎時の高濃度になっていました。(低濃度、中濃度、高濃度という名称は私が付けました。)

しかし、そこに栗原市が計測した6月9.10日~7月15日までの地表から1mの高さの空間線量率のMAXを落としていくと、全体的に濃度が少し高くなってきました。実際には、低濃度地域は0.1~0.2.中濃度地域は0.2~0.3.高濃度地域は0.3~0.5.となりました。いわゆるホットスポットは、0.4マイクロシーベルト毎時をいうことが多いのですが、ここでは文科省のマップの色分けに従って、区分けしてみました。ですから、0.3~にしたように少し広めに「ホットスポット」をとってみました。しかし、ここでも、50㎝、地表では、いくつも0.4以上になり、更に、私たちの自主測定による指摘から、栗原市の計測でも、草地、刈草で1マイクロシーベルト毎時、を多発。3.57マイクロシーベルト毎時のスーパーホットスポット地点も出現しています。(自主測定では、5~6マイクロシーベルト毎時の地点も数か所。)

私たちが2日前に準備した24ページの資料の中にも同種のマップを入れたのですが、最初のものは、何か物足りない。そこで、急きょ当日直前によりタイトル(その時は「栗原市放射能汚染図」)を入れたりし、より詳しくしたマップを差し込み、それで説明をしました。学習会後にさらに周りに説明する中で、タイトルも「栗原市ホットスポットマップ」に最終的に決めました。

しかし、私は、これを今の段階で、ネット上にうまく載せられません。取りあえず写真の添付で行います。(後日何とかします。) でも、このマップが非常に重要なのです。① 栗原市内にホットスポットがあることが分かる。② それが,何処なのか、どの程度の汚染なのかが分かる。③ ホットスポット以外のところも分かること。④ これによって、更に詳しい汚染地図の作成ができること。 ⑤ 除染の方向性も見えてくる。⑥ 稲わら汚染もさらに詳しい調査の必要性が見えてくること。 ⑦ このマップによって、土壌、農作物、米についても一律に、栗原の土、野菜、米、とするのではなく、そこのどこからのものかが、今後は問われてきます。

詳しくなにも調べず「安全です。」とか、「ただちに健康に影響するものではありません。」とかしてしまう、「思考停止」に陥るのではなく、「栗原で“放射能”と向き合う」とは、このように現実とシビアに向き合うことです。稲わら問題やこれから出てくる腐葉土、肥料、土壌、農作物(出荷するものだけでない、自家消費のものも)、米など、この「栗原市ホットスポット」の認識(さらに詳しい汚染地図が必要ですが…)なくしては、何も始まりません。

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