触媒生活

セカンドライフに入っての日常生活を文章、日記などで表現します。「触媒」のような役割を果したいというのが私のモットーです。コメント等をブログでも受けますが、連絡はメールでfa43725@yb3.so-net.ne.jp まで。

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放射能廃棄物処分場問題―新聞資料等 

<原発・環境・エネルギー問題>        2012.10.26

<「指定廃棄物最終処分場」の建設反対>

資料その① 放射能廃棄物処分場問題―新聞資料等                

9.25 矢板・指定廃棄物最終処分場問題「市民同盟会」が設立
官民一体、白紙撤回求める
/ 栃木
 毎日新聞

 福島第1原発事故により県内で出た高濃度の放射性物質を含む指定廃棄物の最終処分場問題で、国の候補地提示に反対する矢板市の官民一体組織「指定廃棄物最終処分場候補地の白紙撤回を求める矢板市民同盟会」が24日、設立された。名実ともに市内全域で反対運動が広がることを意味する。関係団体や市民からは改めて強い「撤回」の意思表示があり、国や県などもからめて解決の道を探るのはいよいよ不透明な様相を呈してきた。【柴田光二、岩壁峻】

 市文化会館で行われた設立会議には遠藤忠市長をはじめ、発起人となった市区長会、市商工会、塩野谷農協など約60団体などから計約1500人が出席。会長には候補地に最も近い塩田地区の小野崎俊行区長が就いた。小野崎会長は「塩田だけでなく、矢板市の存亡に関わる危機。『オール矢板』で力を結集したい」と改めて反対の意志を鮮明にした。
 遠藤市長は公人として会長就任が困難であることの理解を求めた上で「実質的には率先してやっていく」と述べた。会議では国に候補地の白紙撤回を求める決議を行い、最後は出席者が立ち上がり「撤回」「処分場はいらねえ」などと大きく書かれた用紙を掲げた。

◇「安心安全のため反対する」
 「1年半たっても、原発事故による風評被害は払拭できていない」。塩野谷農協の大島幸雄・代表理事組合長は、矢板市を含む管内の現状を語る。農業だけでなく、畜産業も被害の克服に努めている。そのさなかの候補地提示に「唐突だ」と憤りを隠さない。「長い闘いにはなる」としながら「安全安心のため反対していく」と力を込めた。 市内68行政区の区長会長、江部和栄さん(68)は「候補地の下流には市民が利用するダムがあって、活断層も走る。今は大丈夫だと言っても将来は分からない」と反対の意志を強調した。 3歳と8歳の娘を連れて駆けつけた主婦(37)は「放射性物質のせいで野菜に気を使わされ、妊娠した友人は関西へ転居してしまった。子どもへの影響が心配で処分場は白紙撤回してほしい」と訴えた。

 ■視点  
◇国は説明尽くせ
 「寝耳に水」(遠藤忠市長)の候補地提示から丸3週間。反対運動は、ついに全市的な組織設立にまで発展した。反発の声が短期間でこれほどのまとまりを見せたのは、事前に地元に説明せずに候補地を提示した国の姿勢が全ての原因と言っても過言ではない。
県内にある指定廃棄物は最終的には約9000トンに上るとされ、市側も住民も「いずれはどこかに処分場を造らなくてはいけない」とは十分理解している。 しかし、原発事故の影響で指定された「汚染状況重点調査地域」、農作物の風評被害、シャープ栃木工場の事業縮小……。市が直面している厳しい状況を見れば「なぜ矢板なのか」と被害感情を募らせるのも理解できる。水源地の安全性、活断層の存在など、国は住民が抱く最大の疑問と不安を早期に払拭(ふっしょく)すべきだ。 放射性物質汚染対処特措法では、処分場建設は住民の同意なしでも可能だが、環境省は「強行建設は考えていないし、不可能」とする。矢板での動きを見れば、候補地提示を控える他の4県でも反発の動きが高まるのは必至だ。他県への先例になる今回の事態。収拾させるには、「仲介役」の県も当面静観するような悠長なことではいけない。【岩壁峻】

 ◆最終処分場候補地問題の経緯
 3日 国が県に矢板市塩田の国有林を処分場の候補地として提示。遠藤忠市長は拒否する考えを表明。
 6日 候補地付近の住民対象の説明会。
7日 市議会が白紙撤回を求める意見書を全会一致で可決。
10日 福田富一知事が遠藤市長と会談。市長は反対運動の組織化を表明。住民による反対署名活動などが本格化。
14日 国が県内全市町対象に説明会。
24日 官民一体の反対組織「指定廃棄物最終処分場候補地の白紙撤回を求める矢板市民同盟会」設立。

.28 指定廃棄物、高萩を処分場選定 草間市長「断固反対」
     茨城新聞

建設難航は必至
 
放射性セシウム濃度が1キログラム当たり8千ベクレルを超える焼却灰などの「指定廃棄物」最終処分場建設で、横光克彦環境副大臣は27日、県庁と高萩市役所を訪れ、橋本昌知事と草間吉夫高萩市長にそれぞれ、同市上君田竪石(たていし)の国有林を候補地として選定したことを報告した。横光副大臣は「安全性の確保には万全を期す」と両者に説明して理解を求めたが、草間市長はその場で「断固反対する」との立場を表明。地元も反発を強めており、最終処分場建設が難航するのは必至だ。候補地は高萩市中心街から西方約20キロの国有林で、国道461号から林道を北へ向かった常陸太田市折橋町天竜院との市境付近。環境省によると、現地は最も近い民家でも1キロ以上離れており、スギやヒノキの植林からなる単調な植生で、伐採による動植物への影響はないという。
 同省が策定した工程表によると、今後、住民の理解を得るため説明会を重ね、早ければ来夏にも着工。2014年度末をめどに完成させ、搬入を目指したいとしている。横光副大臣との会談で、草間市長は「国の(候補地選定の)進め方には憤りを感じている。高萩市のスタンスは断固反対だ」と強調した。草間市長に先立って会談した橋本知事は「地元との調整について協力することは、やぶさかではない」とする一方、「あくまでも市や住民の意向を確認しながら対応していきたい」とした。横光副大臣は橋本知事との会談後、報道陣に対し「広さを確保でき、地形も地質も悪くない。地下水系にも影響を与えない」と選定理由を説明。地元の反発が予想されることについては「負担を掛ける施設。もろ手を挙げて喜ぶ施設ではない。誠意を持って必要性、安全性についてしっかり説明していきたい」と語った。
 県廃棄物対策課によると、福島第1原発事故に伴う県内の8千ベクレル超の焼却灰などは、11市町で計約3114トンが仮置き状態のまま保管されている。このうち「指定」手続きが済んだのは1709トン(8月3日現在)で今後、増える見込み。同省は現時点で見込まれる県内の指定廃棄物を埋め立て管理するには、約1・1〜1・5ヘクタールの処分場面積が必要と試算している。
 最終処分場の候補地を環境省が提示するのは、栃木県矢板市に次ぎ2カ所目。同市では既に、住民による反対運動が起きている。

10.1「汚染土の最終処分場は福島原発付近が合理的」
   原子力資料情報室共同代表・西尾漠氏 日刊SPA!


 福島の放射能汚染土の最終処分場の有力候補地として南大隅町が浮上したのは、福島県双葉郡の3町に中間貯蔵施設候補地が環境省から提示された4日後のことだった。原子力資料情報室の西尾漠共同代表に聞いた。「南の知床」とも呼ばれる自然豊かな大隅半島は、福島原発から1000kmを超える場所だ。 

「そんな遠くまでなんでわざわざ船で運んでいくのか。原発事故で人が長い期間住めない所があるわけだから、そこを最終処分場にするほうが合理的だと思います。場所は福島第一原発のすぐ近くがいい

< 埋設・管理については?> 
「廃棄物の詰まったドラム缶の周りをコンクリートで固めて土をかぶせ、約30年ひたすら放射能レベルが下がるのを待つ。『300年管理』すると言うけれど、管理主体の日本原燃そのものが残っているかどうかわかりません」
 日本で原発が動き始めてからわずか46年、初の電力会社ができて126年にすぎない。さらに「300~1000mの地底に埋設、100万年管理」が必要とされる高レベル廃棄物の最終処分となると、想像を絶する歳月を伴う。
今ある廃棄物については最大限の研究開発を続け、その成果を次世代に引き渡していくしかない。無謀な深地層処分をあきらめて、管理可能な貯蔵を続ける。六ヶ所の施設と同じように貯蔵し、30年たったら別の場所に順繰りに移していったっていいわけです。この順繰りであれば都会にだって置けるわけで、公平な負担になる」

  8.9 放射能に汚染された土が日本中にバラ撒かれていた!
    日刊SPA!


 荒川水循環センター敷地内に溜められた汚染焼却灰。すでに1000tも溜まっている。現在も450kgの袋が毎日30~35袋づつ増えているという。

「日本最大の産業廃棄物」(08年度では約1億7611万t・日本全体の44%)である「汚泥」が、福島原発の事故後、放射能に汚染されている。そしてそれが「再利用」され、全国にバラ撒かれているという。  
 埼玉県戸田市にある下水道処理施設「荒川水循環センター」の竹迫浩幸・総務管理担当課長は顔を曇らせる。「下水汚泥は、汚泥全体の半分弱を占め、1日約500tが発生します。それを脱水・焼却して灰にし、体積は3%にまで減ります。そして従来は、その焼却灰をセメント会社がセメントの材料として引き取っていました」 その際、県がセメント会社に1t当たり1万5000~2万円の引き取り料を払う。それでも、産廃の最終処分場に処分料を払うよりは安上がりになる。
 「ところが、原発事故でこの予定が大幅に狂いました。5月13日に、汚泥1kgからセシウム134と137を合わせて620ベクレル(Bq)を測定。焼却灰にして水分が抜けるとセシウムは濃縮され、1万4200Bqにまで跳ね上がりました」 
 7月7日の測定でも、焼却灰からは7500Bqと、未だに高い値を維持している。 
 同じ問題は14都県の下水処理施設と浄水場などの365事業体で起こっている。6月9日、千葉県の浄水場から1キロ5210Bqのセシウム検出。宮城県の浄水場では、6月上旬で約3万2000Bq。神奈川県の下水処理施設では6月下旬に、焼却スラグ(焼却灰を高温で溶かしてガラス化したもの)から1万3200ベクレル……。どこの処理場も「このままでは溢れる!」と悲鳴を上げている。

10.2 あふれ出す高レベル放射性廃棄物!
   原発敷地も六ヶ所村も核のゴミ満杯 
JCASTニュース


 高レベル放射性廃棄物の放射能レベルが下がるまでに10万年かかるという。途方もない時間だ。キャスターの国谷裕子は「福島の原発事故も含めて、使用済みの核燃料から出る高レベル放射性廃棄物が増加し、その最終処分という未解決の難題が浮かび上がって来ています」と核のゴミ問題について語った。

10万年深度地下処分に日本学術会議が異議「絶対安全な地層なんてない」

 現在の処分方法では、放射性物質をガラスの中に溶かして固定し、それをドラム缶などの容器に入れて地中深く埋める。「しかし、日本で唯一の最終処分場である青森県六ヶ所村の収容力は限界に近づいています。現在、国内にある高レベル放射性廃棄物の量は六ヶ所村の収容能力の8倍にも達しています」と国谷は伝え、「2030年代に原発ゼロの方針が実現されれば、その量はさらに増加すると見られていますが、核のゴミの捨て場が見つかっていません」という。政府が最終処理手段としている地層処分は、絶対に安心な断層の地下数百メートルに10万年間埋めて隔離するものだが、日本学術会議は原子力委員会にこの処分方法に異議を唱えている。その理由を学術会議のメンバーは「絶対に安全な断層を見つけることは困難です。現在でもそういう断層は発見されていません」と説明した。

いずれ漏れて地下水とともに地表で汚染

 京都大学大学院・植田和弘教授は「断層だけの問題ではありません。地下水の問題もある。もし地中で高レベル放射性廃棄物が入った容器が破損して地下水に入り込み、その地下水が地表に出て来たらどうなるのか」と語る。
 国谷が「なぜ高レベル放射性廃棄物の処理問題がこれまで放置されていたのでしょうか」 
 植田「これまでは原発敷地内で仮の処理をして、200年後に取り出して最終処理をするということになっていましたが、それでは追いつかない現状となっています。その一方で、最終処分場が見つからない。そうしたことからこの問題が浮上してきているのです」 
 国谷「政府は最近になって、総量管理・暫定保管という方針を打ち出していますが、これはどのぐらいの現実性があるのですか」 
 植田「これらの方針は、1つは国民の議論を待つため。もう1つは放射能汚染を減らす技術が開発されるまでの時間稼ぎです」

 多量の高レベル放射性廃棄物の処理見通しがないまま、野田内閣は原発再稼働、建設再開に踏み切り、自民党はさらなる新増設を主張している。
(10月1日NHKクローズアップ現代より)

10.4 栃木県矢板市長に拒否された最終処分場候補地
   ―問題山積の高濃度汚染ゴミ 週刊金曜日


 環境省は9月3日、栃木県矢板市塩田にある国有林野を、放射性物質汚染対策特措法で「指定廃棄物」と呼ばれるゴミの最終処分場の候補地に選定したと発表した。指定廃棄物とは、東京電力福島第一原発から放出された放射性物質が大地、森、川に降り注いだ結果、ゴミ焼却や水道・工業用水の浄水、下水処理の過程などで8000~10万Bq(ベクレル)/kgに濃縮され、高濃度に汚染された灰や汚泥のことだが、問題は山積みだ。

第一に、指定廃棄物の多さだ。8月3日時点で環境省が把握しているだけで、福島県で3万1993トン、栃木県で4445トン、茨城県で1709トン、千葉県で1018トン、東京都で982トン、新潟県で798トン、群馬県で724トン、宮城県で591トン、岩手県で315トンあり、今後も増え続ける。最終処分場は都道府県ごとに国が建設する。

第二に、最終処分場には遮断型の埋立施設のほか、焼却炉が併設されること。環境省が林野庁や国土地理院などのデータで適地を複数抽出し、現地踏査で絞り込むが、水道水源からの距離は考慮しても、灌漑用水の水源は考慮されない。矢板市の場合、候補地は灌漑用の塩田ダムの集水域にある。

第三に、都道府県とは複数の候補地について相談するが、市町村との協議や住民との合意形成は行なわないこと。今回は横光克彦環境副大臣が突然矢板市役所を訪れ、市長に即断で断られたが、環境省はこの失敗に学ばず、今後、他でもこのやり方を続けると言う。

第四に、年間1ミリシーベルトを下回るまでに100年はかかると環境省は考えているため、建設できたとしても、建設・管理費、地域が抱える健康・環境リスクは想像を絶することだ。

 最大の問題は、指定廃棄物の処分場であるとの報道とは裏腹に公表資料には「10万Bq/kgを超える廃棄物も処分する可能性がある」とも書かれていることだ。特措法には処理体制についての定めはない。一般ごみや産廃施設でさえ、利害関係者は生活環境の見地から市町村長や知事に意見を出せる廃棄物処理法がある。ところがこれは、ほぼ無法状態で、地域の100年を左右する高濃度汚染ゴミを、環境省の裁量だけで処理しようとしているのである。(まさのあつこ・ジャーナリスト、9月14日号)

10.5〈ニュースがわからん!〉指定廃棄物の最終処分場 朝日新聞

■放射能を帯びたごみの捨て場所は?
 
コブク郎 放射能を帯びたごみの捨て場所が福島以外でも問題みたいだね?   
A 放射性物質に汚染された「指定廃棄物」の最終処分場のことだね。9月に環境省が栃木県矢板市と茨城県高萩市の国有林をそれぞれ候補地に選んだけど、地元が猛反発している。
コ 指定廃棄物って?   
A 福島第一原発の事故で出た放射性セシウムの濃度が1キロあたり8千ベクレルを超える廃棄物だ。法律で国が処分に責任を持つことになっている。ごみを焼いて出た灰や下水処理後の汚泥、乾燥した稲わらが中心。セシウムが濃縮されている。
コ 各地に出ているの?   
A 8月初めの時点で福島、岩手、宮城、新潟、群馬、栃木、茨城、千葉、東京の9都県で計4万3千トンが指定された。
コ どう処分するの?   
A 福島以外は発生した都県内ですべて処分するルール。栃木、茨城、宮城、千葉、群馬の5県は既にある処分場だけでは足らず、環境省が1カ所ずつ造る計画だ。地面を掘ってコンクリートで囲い、屋根もつけた施設内に埋めておく。
コ それに矢板市と高萩市が反対しているんだね。 
A 環境省は地形や水源、集落との距離などを考え、候補地を1カ所に絞り込んだ。「安全性は十分確保する」と強調するが、地元は農作物への風評被害などを心配する。また候補地と伝えられたのが公表直前だったため、「寝耳に水」などと批判している。
コ どうなりそうなの?   
A 環境省は地元の理解を得て、2014年夏から搬入を始める計画だ。宮城、千葉、群馬の3県でも候補地選びをしている。
コ 地元の同意なしで進めてしまっていいの?    
A 法的には不要だが、現実には、強く反対されたまま造るのは難しそうだ。ただ、指定廃棄物は今も増え続け、下水処理場や屋外で保管されているケースもある。どこかに行き場を確保できないと、不安定な「仮置き」が長引くことになる。

10.6 指定廃棄物/処分場応諾へ環境を整えて 河北新報社説

 福島第1原発事故に伴って、大量に発生した放射性物質を含む「指定廃棄物」の最終処分場建設計画が各地で暗礁に乗り上げている。環境省が9月に栃木、茨城両県の建設候補地を示したが、地元は即座に拒否の姿勢を明確にした。
 宮城県への候補地提示は11月以降にずれ込む見通し。受け入れてもらうための環境をいかに整えるかが、計画を前に進める鍵になる。
 原発事故で飛散した放射性セシウム濃度が1キログラム当たり8千ベクレルを超える焼却灰、汚泥、稲わらなどの指定廃棄物。発生した都道府県ごとに国の責任で最終処分場を設置し、域内分を処理する方針だ 
 岩手、宮城、福島など東北、関東などの9都県で発生。うち宮城、群馬、栃木、茨城、千葉の5県が「地元の理解」などを条件に、最終処分場の新設に同意した。
 環境省は手始めに栃木県矢板市、茨城県高萩市の人家から一定程度離れた国有林野を候補地に選定、地元に伝えた。が、白紙撤回を求める意見書が議会で可決されるなど理解は得られず、出だしで大きくつまずいた。
 放射性物質関連の廃棄物処分場は「迷惑施設」の最たるものだ。建設の必要性を頭では理解できても、近場への設置となれば、おいそれと受け入れられようはずもない。
 耳打ちは正式提示の直前だった。予期せぬ要請に地元は強く反発、「断固拒否」で応じた。根回しを避けた環境省の対応が裏目に出た格好だ。
 確かに、幾つかある候補を事前に示せば、各地で反対運動を呼んで、収拾がつかなくなる恐れがある。とはいえ、事前協議もなく、「唐突な提示」で了解を得られるほど、この案件は容易ではない。 
 地元が懸念するのは施設の安全性と風評被害だ。両面に目を配ったリスク管理の徹底が受け入れの最低条件となる。 
 環境省は処分場の規模、設備内容、埋設方法とともに(1)数十年にわたる管理の継続(2)周辺の空間線量や地下水の定期的なモニタリングの実施-などの安全対策を示した。ただ、説明機会は乏しく、地ならしに手を尽くしたとはとても言えない。 
 地域のイメージを損ない、農業をはじめとする産業への悪影響も軽視できない。被害が発生した場合に備え、補償措置を定めておく必要もあるだろう。福島県の苦境を見れば、取り越し苦労とは言えまい。 
 発生してしまった放射性物質に汚染された廃棄物は放置できない。誰もが嫌がる施設を建設するとなれば、地元の理解を促す周到な手順と、配慮の行き届いた受け入れ対策が不可欠だ。 
 この問題に精通した環境相が閣外に去り、提示に携わった副大臣も交代した。地元の不信感はいっそう募る。県も当事者として、国と市町村との調整役を積極的に担うべきだ。難しい事業を前に進めるには、それぞれに洞察と覚悟がいる。

10.13 県が全市町村長と会合へ 朝日新聞

 東京電力福島第一原発事故で高濃度の放射性物質に汚染された「指定廃棄物」の最終処分場の県内の新設候補地について、県は全市町村長を集めた会合を開く方針を固めた。環境省の候補地選びが各地で暗礁に乗り上げる中、県主導で着地させる。

○県主導の着地を狙う

 今月にも初会合を開く方向で、村井嘉浩知事が11日、担当部署に指示した。県は、処分場の新設は必要との立場。複数回の会合で考え方を共有し、候補地になる市町村が受け入れやすくする狙いがありそうだ。
 指定廃棄物は、放射性セシウムの濃度が1キロあたり8千ベクレルを超えるもの。焼却灰や下水処理後の汚泥、稲わらが中心で、国が処分する。9都県で指定廃棄物が出ていて、福島県以外は発生地の8都県内ですべて処分するルールだ。
 9都県のうち栃木、茨城、宮城、千葉、群馬の5県では既存施設で処分できないため、環境省が新設する。広い敷地を確保できる国有地を原則としている。 
 新設をめぐっては、環境省の横光克彦副大臣(当時)が9月3日、栃木県矢板市役所を訪れて候補地を伝えた際、猛反発を受けた。高萩市を候補地とした茨城県でも、環境省は正式発表前日の9月26日に非公式に市に打診したが、拒まれた。こうした通告手法に両市の反発は収まらず、先行きは見えない状況だ。
 一方、宮城県には汚染稲わら・汚泥などが約3千トンあり、今後の除染で出る分も含めて計約5千トンの処分が必要とされる。既存施設では処分できないため、新設は不可避と考える村井知事は今月5日、県庁を訪れた長浜博行環境相にも「早く処分場の決定をお願いしたい」と求めた。 
 会合の狙いについて、県幹部は「市町村の意見を調整し、候補地について知事に一任してもらえるようにしたい」と話す。候補地選びや通告の方法について、環境省は「栃木、茨城両県の例を検証し、別の方法があり得るかどうか検討したい」(長浜環境相)としているだけに、県が「助け舟」を出す構図になりそうだ。(古庄暢)

10.18 放射性廃棄物「焼却施設の監視重要」 
   処分場問題の学習会−−水戸 /茨城 毎日新聞
 

 東京電力福島第1原子力発電所事故の影響による「指定廃棄物」の最終処分場や、核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)が計画している低レベル放射性廃棄物処分場について考える学習会「燃やしていいの?放射能ごみ」が水戸市の県立健康プラザで13日行われ、約60人が参加した。ごみと環境問題に詳しい関口鉄夫・元滋賀大非常勤講師(環境科学)は「私たちの判断が子どもたちに問題を押し付けるか、回避するかの分かれ目になる」と指摘。「議論をして判断してほしい」と訴えた。 「さよなら原発いばらきネットワーク」が主催。関口さんは、笠間市の焼却施設で受け入れている宮城県石巻市の震災がれきの放射性物質モニタリングについて「同じ地域でも、場所によって汚染が違う。セシウムだけでなく核種分析を行うべきだ」と指摘。放射性物質を含むばいじんを除去する焼却施設のバグフィルターに関して、除去率は排ガスの冷却温度によって変わることなどを説明。「直接的な内部被ばくをもたらす2次汚染には神経質になってほしい」と語り、焼却施設の情報を得て監視することの重要性を訴えた。
 更に「地方自治を自分たちでコントロールすることが必要」と強調。「民主主義はどちらかが正義ではなく、考えが違う人を交えて地域の合意形成をしないと社会は変わらない」と述べた。【杣谷健太】

10.23 千葉県君津市の管理型最終処分場内からの放射性セシウム流出! ">
(君津市の管理型最終処分場からセシウム流出)
-手賀沼終末処理場の安全は?ベスト&ワースト

■環境団体の情報請求で明らかに   

2012年10月18日、千葉県君津市の管理型最終処分場内に放射性セシウムが流出していたことが同市の市民団体の情報公開請求で明らかとなった。放射性セシウ放射性セシウムが検出されたのは、同施設の水たまり。昨年9月に1キログラム当たり281ベクレルが検出されていた。千葉県は施設の外には放射性セシウムの流出は確認されておらず、問題はないと説明している。この問題を指摘した環境団体「放射性物質から生命を守る市民の会」では17日に「水道水など市民生活の安全にかかわる情報」を提出し、水道の安全に関する情報の公開を求めている。

■手賀沼の高濃度放射性セシウム保管施設に反対運動

そして、16日には先月21日から工事が開始されている手賀沼の高濃度放射性セシウム保管施設建設に対する抗議活動が行われた。
 同施設は県内の自治体などで保管できなくなっている焼却灰などの1キログラム当たり8000ベクレルを超える高濃度放射性セシウムを一時保管するためのものである。完成後は柏市など千葉県北西部の高濃度放射性セシウムで汚染された焼却灰が搬入される。柏市では昨年7月に焼却灰から同7万800ベクレルの放射性セシウムが検出されている。これは、福島県で検出された最高値14万4,200ベクレルの半分に迫る値だ。高濃度放射性セシウムの焼却灰のため、柏市の南部クリーンセンターでは操業停止と稼働を繰り返している状況である。今回の保管はあくまでも一時保管であり2014年度末が保管期限となると発表されている。しかし、国の最終処分場の候補地選定は先送りにされたままで建設だけが進んでいる状況である。桁違いの高濃度放射性セシウム廃棄物保管場所が利根川、手賀沼といった水域の近くに建設される。しかも、一時的といいながら、最終処分の行き先は決まっていない。住民の不安も当然であろう。

10.21 汚染廃棄物―国と自治体が一体で   朝日社説 

 福島第一原発の事故で放射能に汚染された廃棄物について、東日本の各地で最終埋め立て処分が滞っている。
 家庭ゴミを燃やした灰や下水汚泥、稲わらなどだ。埋め立てると地下水の汚染や地元農産物の「風評被害」を招きかねないと反対の声が上がり、焼却場や下水処理場などに仮置きされている例が少なくない。  一部の施設では業務に支障が出ている。なにより安全上、仮置きは問題だ。コンクリートでまわりから遮断した処分場への埋め立てを急ぐ必要がある。
 事故後に作られた特別措置法に基づき、放射性セシウムが1キロあたり8千ベクレルを超える廃棄物は「指定廃棄物」とされ、国が処分に責任を持つ。
 指定廃棄物があるのは9都県。環境省はこのうち栃木県では矢板市、茨城県では高萩市の国有林を最終処分場の候補地に選んだが、両市とも激しく反発し、宙に浮いている。
 処分は国の責任とはいえ、埋め立ての「現場」は各地の自治体だ。国が場所を選び、自治体側が受け入れを判断するという構図ではうまくいくまい。国と県、市町村が一体となって、住民とともにひとつずつ検討していくしかない。
 指定廃棄物は発生した県ごとに処理し、既存の処分場の活用を優先しつつ必要なら各県に1カ所ずつ最終処分場を造る。それが基本方針だ。福島県については、既にある民間の処分場と政府が検討中の中間貯蔵施設を連携させる案が示された。
 福島以外の8都県のうち、今のところ5県で最終処分場の建設が予定されている。環境省は候補地を選ぶ際、自然公園や地滑り危険区域を除いたうえで、地形や地質、水源・集落などへの影響を総合的に判断する。
 こうした考え方は事前に自治体側に説明したが、複数の候補地から1カ所に絞り込む作業は秘密に進めたため、矢板、高萩両市とその住民が「なぜうちなのか」という反発や疑問を強めることになった。
 どんなやり方がよいか、難しい。ただ、「あらゆる情報を公開する」ことが原発事故の教訓だ。その方が、長い目でみれば理解を得やすいだろう。
 群馬県は、最終的にまとまらなかったが、指定廃棄物を保管する六つの市と村ごとに処分場を造ることを模索した。宮城県は近く、県とすべての市町村が集まって協議を始める。
 自治体は、問題を国任せにせず、自ら動いてほしい。そこに環境省が加わり、共同作業で知恵を絞っていきたい。

10.23 矢板・最終処分場問題 白紙撤回要望書
   「すれ違い」浮き彫り
市長、副環境相と会談/栃木 毎日新聞


 「最終的な提示をするうえで皆様方に大変ご心配、ご迷惑をおかけしてしまった」。指定廃棄物最終処分場候補地を巡る問題で矢板市の遠藤忠市長らが白紙撤回の要望署を提出した22日、環境省の園田康博副環境相がこう謝罪した。遠藤市長は、これには理解を示したが、白紙撤回の言葉は聞かれなかったことから「市民の思いをくみ取って白紙撤回に向けて尽力を」と改めて要請。両者の思いのすれ違いが改めて浮き彫りになった。【長田舞子】

 矢板市区長会や小野崎俊行・市民同盟会長、江部和栄・市区町会長ら計12人が訪問。午後1時45分、副大臣室に通されると、机の上に市民同盟会が集めた延べ約4万2000人の反対署名の紙をドンと積み上げ、遠藤市長が園田副環境相に要望書を手渡した。
 要望書によると、市は東京電力福島第1原発事故の被災地で、風評被害や不安の払拭(ふっしょく)に懸命に取り組んでいる▽候補地近くには水源地、関谷活断層が存在する−−などと明記。「市民の努力や安全安心を願う切なる思いを無視したもので受け入れられない」と訴えている。
 遠藤市長と園田副環境相はこの後、会談。冒頭、市長は、地元との接触がないまま国が極秘に調査を進めてきたことを指摘。これに対し、園田副環境相は選定結果の提示について、より丁寧に説明すべきだったとし「最終的な提示をするうえで皆様方に大変ご心配、ご迷惑をおかけしてしまった」と反省を述べた。
 約30分の会談の後、記者の質問に対して遠藤市長は「丁寧な説明をしてもらっても処分場設置は認められない。スタートの時点で間違っているので原点に立ち返ってやり直してほしい。風評被害は想像以上で、ぜひ現地を見て住民の思いや苦しみを体で感じてほしいとお願いした」と話した。
 また、園田副環境相からの陳謝については「園田副環境相の思いを直接聞いて感じるものがあったが、やはり問題点をはっきりさせて今後原点に戻って選定し直すべきだということを申し上げていきたい」と述べた。

 ◇みんな・渡辺代表らが塩田地区視察
 一方、みんなの党の渡辺喜美代表らが22日、最終処分場候補地とされた矢板市塩田地区を視察した。同党県議や地元市議ら計8人も参加。近くの塩田ダムや寺山ダム、国有林周辺などを約2時間かけて見て回った。その後の地元住民との意見交換では、地元住民から「先祖から受け継いだ山林、田畑を子や孫にきれいなままで残したい」「国会で作ってはいけない理由を説明してもらい、国民の総意として反対してほしい」などの訴えがあった。
 渡辺代表は「環境省の選定基準が相当いいかげんなのが分かった。地域住民にとって大事な水の調査をほとんどしていないとの疑いが強まった」と話した。
 渡辺代表はこの後、環境省に出かけていた遠藤忠市長を追って、都内で会談。渡辺代表はここでも「白紙撤回させるしかない」と訴えた。遠藤市長は「長い戦いになる。茨城県高萩市とも協力して訴えていきたい」と述べた。
 また、渡辺代表は、この日現地や遠藤市長との会談の中で、7月上旬に候補地を矢板市と塩谷町の2カ所に絞り込んだことを9月6日に大臣室で聞かされたことを明かした。遠藤市長には「驚くべき話。2カ所に絞り込んでおいて、県内市町を集めた説明会では抽象的な話しかしないのはふざけている。隠蔽(いんぺい)体質は許せない。現地に行って工事がやりやすいからここにしたということがよく分かった。あまりにもずさんな選定方法だ」と口調を強めた。

10.24 国が処分場早期整備を 
    関東知事会議で福田知事 下野新聞


 10都県が参加する関東地方知事会(会長・川勝平太静岡県知事)の定例会議が23日、福島県郡山市の多目的ホール・ビッグパレットふくしまで開かれた。放射性物質を含む指定廃棄物の最終処分場の早期設置について、国が責任を持って推進することを求める特別要望を決定。本県の福田富一知事は、国の震災復興予算見直しで本県の酒蔵の復旧支援事業が執行停止になりかねない状況について、国の対応を批判した。
 同県開催は原発事故の影響が続く同県の観光支援の一環で、5月に続き2度目。「公債発行特例法案の早期成立」や、矢板市のシャープ栃木工場の大幅縮小問題を踏まえて本県が提案した「緊急雇用創出事業の延長」も特別要望として決めた。
 また、矢板市の国有林が指定廃棄物処分場候補地に選定された問題については「県内の与党国会議員でも(処分場を)『福島に造れ』と言う人がいる。国会が全会一致スタートした問題なのに、白紙撤回を求める政党も多く、しっちゃかめっちゃか。全国会議員に共通の問題として取り組んでもらいたい」と強い口調で批判した。

10.24 最終処分場早期整備を 
   郡山で関東知事会 国に緊急要望へ 福島民報


 関東地方知事会は23日、郡山市のビッグパレットふくしまで秋の定例会議を開き、東京電力福島第一原発事故による放射性廃棄物を受け入れる最終処分場を早期整備するよう、国に緊急要望することを決めた。関東地方でも放射性廃棄物の処分が問題化している実態が浮き彫りになった。佐藤雄平知事は関東地方知事会の決定に対し「(最終処分場が建設されれば)除染が進むことになる」と賛意を示した。
 定例会議で、森田健作千葉県知事は放射性廃棄物の一時保管所の確保に苦労していることを明かし、「住民は一時保管所が最終処分場になるのではないかと不安に思っている」と強調。「責任を持つと言っている国に(最終処分場の確保について)きちんと進めてもらいたい」と訴えた。大沢正明群馬県知事は「最終処分場をどのような形で、どう進めるのか、手続きや道筋が示されていない」と述べ、「県民は不安に思っている」とした。
 会長の川勝平太静岡県知事は会議終了後、「国は最終処分場について責任を持つと言いながら現実には進んでいない。国は信用を懸けて実行してもらいたい」と述べた。 会議では、赤字国債発行に必要な特例公債法案の成立、制度上今年度で実施期間が終了する緊急雇用創出事業の期間延長も緊急要望することを決めた。 各都県からは東日本大震災と原発事故への対応、防災対策の充実など11項目が提案され、全て国に要望することを確認した。
 会議には石原慎太郎都知事をはじめ、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川、山梨、静岡の各県知事、長野県の副知事が出席した。

10.24 福島の放射能除染 持って行ってもら   
    「ブルーシート」
住民不安 毎日新聞
 

(省) …

 ■処分場説得に失敗
 8月27日、前日に退陣表明した菅直人首相(同)が福山哲郎官房副長官(同)らの説得もあって「最後の仕事」として佐藤雄平・福島県知事を県庁に訪ね、除去土の「中間貯蔵施設」の県内設置を要請。佐藤知事は「突然の話じゃないですか。困惑している」と抗議した。だが、そう話す知事の手元に、やりとりの「シナリオ」を記したとみられるメモがあるのを、後ろに立つ記者たちは気づいていた。 首相来県の前日には、県庁記者クラブで「知事が来県に反対しているらしい」との情報が飛び交った。知事の「突然の話」との発言とは裏腹に事前に首相からの要請内容を把握し、水面下で駆け引きが続いていたことをうかがわせる。
 除去土を巡っては6月9日、環境省の南川秀樹事務次官が佐藤知事を急きょ訪ね、「最終処分場」の設置を要請したことで知事は不信感を募らせていた。その2カ月あまり後の会談で、菅首相は中間貯蔵施設の要請と併せて「最終処分場は県外」と知事に示すしかなかった。
 地元説得の失敗続きの裏では、こんなこともあった。
 民主、自民とも当初、除去土の置き場として東京電力福島第1原発の敷地内を想定していた。東電の了解は得たものの、最後まで地元の自治体と議員らは反対を貫いた。結局、この話は頓挫した。

10.24 最終処分場どう意見集約・・・ 
   知事・全首長あす協議 読売新聞


 1キロあたり8000ベクレルを超える放射性セシウムを含む「指定廃棄物」の最終処分場建設を巡り、県と全市町村のトップが意見交換する会合があす25日仙台市内で開かれる。村井知事は、建設場所を県内1か所とすることで合意を得たい考えだが、議論が紛糾する可能性も。先行する栃木、茨城両県と異なり、国の判断前に県内の意見をまとめようとする「宮城方式」に国も注目している。
■地ならし 「首長との意見交換の場を、急いで準備してくれ」 今月11日朝、知事は、担当部局に強く指示した。栃木、茨城両県の候補地選定で、環境省に対し、地元から強い反発が出ていることが知事の念頭にあることは明らかだった。 知事は、首長会議で「県内1か所」に同意を求めた上で、候補地に選ばれた自治体には、県全体でサポートする方針も表明する。地元住民への説明を周辺市町村にも担ってもらうなど、負担を共有する姿勢を示すことで理解を得たい考えだ。 ある県幹部は「どこが選ばれても、住民の反発は避けられない。そのためにも首長会議で『地ならし』が必要だ」と語る。
■「今頃なぜ」
 一方で、自治体側の受け止めは様々だ。 放射性セシウムに汚染された稲わら930トンを抱える栗原市の佐藤勇市長は、県の呼びかけに「なぜ今頃になってやるのか、よく分からない」といぶかしむ。「会議では、しっかり主張させてもらう」と強調した。
 仙台市の奥山恵美子市長は「知事が意見集約の場を持つのは評価できる。色々な意見を関係者が理解し合うことが大事だ」と受け止める。「ウチは関係ないんじゃないか」と、会議そのものに関心が薄い首長も多い。
■環境省は全面協力
 県が調整役となり、地元の意見集約を図る試みは、栃木、茨城両県で苦戦する国側にとっても期待は大きい。矢面に立つ環境省の担当者も「国側の説明が聞きたいとの要望があれば、意向に沿うよう努めたい」と全面協力の姿勢を示す。 茨城県の担当者は「首長レベルの意見交換の場を事前に設けられれば良かったと後悔している。住民にもっと理解してもらえたかもしれない」と話した。

10.26 県の会議呼び掛け「なぜ今」…
   処分場巡り市町村側 読売新聞


 指定廃棄物処分場を巡り、知事と市町村トップが意見交換した25日の「首長会議」。放射性物質に汚染された大量の稲わらを抱える自治体は「県と話しても責任ある回答が得られない」と、辛辣(しんらつ)な表現で候補地に選ばれることへの警戒感をあらわにした。一方で、大半の首長は発言もなく会議は終了。県は「候補地に選ばれた自治体を県全体でサポートする」(村井知事)と呼び掛けたが、市町村の間の温度差が目立った。
 県が会議を開いたのは、国から先に候補地が示された栃木、茨城両県で激しい反発が起きていることが背景にある。処分場の建設は国の責任だが、県が先導役を買って出た形だ。知事は「このまま国に任せておけば混乱する」と会議を呼び掛けた趣旨を説明した。 市町村側で最初に発言したのは佐藤勇・栗原市長。「我々から意見を聞く時間は十分あったのに、なぜ今になったのか」とただした。猪股洋文・加美町長は「処分場の建設を急ぐべきではない」と訴えた。こうした声に、知事は「本来は国がこうした会議を行うべきで、今まで待っていた」「稲わらなどの保管期間は限られている」などと応じた。
 県の痛いところをついたのが伊藤康志・大崎市長。「処分場の設置は国の責任だ。県と話しても責任ある回答を得られない」と切り込むと、知事は「あくまで国が決めることだが、ここの総意は国にぶつける」と述べるにとどめた。
 県北以外からは、井口経明・岩沼市長が「早く進めるよう国に言ってほしい」と求め、丸森町の町長代理は「放射性物質を含む廃棄物の処分は住民の理解を得にくい」と述べたが、自治体側の発言はそれまでだった。
 会議後、知事は「県内1か所は合意に達した」と成果を強調したが、自治体側からは「県は切実な住民の思いをどこまで理解しているのだろうか」(猪股加美町長)との声が上がるなど、隔たりは大きかった。

10.26 汚染灰処理場は1カ所 
   知事 首長らを押し切る
(宮城) 朝日新聞


 東京電力福島第一原発事故で高濃度の放射性物質に汚染された「指定廃棄物」の最終処分場の県内での新設について、村井嘉浩知事と全市町村長らが25日、仙台市で初会合を開き、1カ所に絞ることで合意した。複数に分散すべきだという意見が多かったが、知事は「1カ所」で押し切った。
 「県内1カ所で合意を頂きたい」。知事が切り出すと、すぐに反発の声が上がった。「結論ありきでなく、全体の総意を得るべきだ」(佐藤勇・栗原市長)
 指定廃棄物は、1キロあたり8千ベクレル以上の放射性セシウムに汚染された稲わらや汚泥など。県内では、今後の除染で出る分も含めて約5千トンとされる。福島県以外では、各県の国有林で処分することになっている。
 知事が「1カ所」にこだわるのは、安全管理がしやすくなると考えるからだ。だが、この日の会合に先立って朝日新聞が取材した首長の考えは違っていた。
 「県北と県南に分けて、それぞれ1カ所ずつでいい」「市町村ごとに造ればいい」「放射能の風評被害を考えると『痛みを分け合う』方がいい」。自分の自治体が唯一の候補地になれば住民の理解を得にくくなるが、他にも候補地があるなら反発は和らぐ――。そんな思惑が垣間見える。
 処分場をめぐっては、すでに環境省から候補地を示された栃木県や茨城県の地元自治体が猛反発し、建設の動きが止まっている。
 村井知事は、環境省主導で候補地選びが進めば、同じような反発が出ると恐れ、全首長の会合を呼びかけた。報道陣に公開されることが事前に決まり、「知事が公開で根回しするみたい」(県南の首長)との受け止めもあった。
 首長の反発に、知事は「地域振興策との一体化」といった首長の要望を国に提案すると強調。最後は「県が環境省に対する窓口になる」として「1カ所」の方針について半ば強引に合意を取り付けた。会合は約1時間で終わった。
 県は、市町村の意見を26日にも環境省に伝え、返答を受け次第、環境省幹部も交えて2回目を開く。  知事は会合後「合意できてよかった。全市町村の問題として取り組みを進めたい」と胸を張った。しかし、県北の首長は、こう切り捨てた。「自分のところが候補地になって『はい、そうですか』と受け入れる市町村はない。やっぱり、結論ありきだった」(古庄暢、力丸祥子)

首長らの発言
佐藤勇・栗原市長 国有林にとらわれず、公有林も含めて適地を選ぶべきだ。その過程を把握できる態勢を築くべきで、結論ありきではいけない
猪股洋文・加美町長 決定を急ぐべきでない。数カ所で実験し、安全性を確認してから進めるべきだ
佐藤仁一郎・丸森町副町長 選定過程をオープンにして住民の理解を得るべきで、最初から1カ所ということではない
布施孝尚・登米市長 (指定廃棄物の)管理方法を確立し、丁寧な議論をして、県民の理解を得てほしい
伊藤康志・大崎市長 県内1カ所でまとめるプロセスが必要。地域振興にプラスになる措置も必要
井口経明・岩沼市長 県内の廃棄物は県内で処理すべきだ。国がスピード感を持ってやるために国有林を候補地にするのはやむを得ない

10.26 指定廃棄物最終処分場 「宮城県内で1ヵ所」
   県と首長合意 河北新報


指定廃棄物の最終処分場建設をめぐる宮城県と市町村長との意見交換会

 福島第1原発事故で発生した指定廃棄物(放射性セシウム濃度1キログラム当たり8000ベクレル超)の最終処分場設置をめぐり、宮城県と県内市町村長との意見交換会が25日、仙台市であり、建設場所を国の方針通り県内1カ所とすることで合意した。
 村井嘉浩知事と県内35市町村の首長らが出席。村井知事は「安全面を担保するため、1カ所に集約して管理を容易にする必要がある。住民説明などに掛かる負担も分散するほど大きくなる」と話し、「県内1カ所」に理解を求めた。
 首長からは「1カ所との結論ありきは失礼だ。よく意見を聞き、多方面から検討すべきだ」(佐藤勇栗原市長)と難色を示す声が上がる一方、「減量化した上で、県内で集約して処理するのが望ましい」(布施孝尚登米市長)と賛同する意見もあった。
 各首長は、県内に受け入れる条件として(1)建設候補地を国有林に限定せず、県や市町村の所有林も含める(2)選定過程を透明化する(3)最終処分場と引き換えに、国が地域振興策を用意する-などを要望。県は26日にも国に伝え、次回の意見交換会の開催までに回答するよう求める。
 終了後、村井知事は取材に対し、「理解をもらい、次のステップに進むことができる。候補地となる自治体は厳しい判断を迫られる場面が出てくるが、県全体の問題として一緒になって行動する」と話した。
 国は宮城県内の最終処分場の候補地を9月中に決める予定だったが、栃木、茨城両県に示した候補自治体から激しい反発を受け、11月以降にずれ込む見通し。

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<「指定廃棄物最終処分場」の建設反対 >資料 その ② と資料 その③

<原発・環境・エネルギー問題>       2012.10.26
 
<「指定廃棄物最終処分場」の建設反対>
      資料 その ② と資料 その③


その ① の新聞資料等は、まだ現在集約中ですので、この後になります。その ④ と その ⑤ は、そのままネット上でご覧ください。

資料 その② 「第二のフクシマ、日本の滅亡」

 広瀬 隆 朝日新聞出版 2012.2.29発行
第四章 汚染土壌・汚染瓦礫焼却灰の厳重保管のP237~の要約

・(2011年)6月16日、全国各地の上下水処理施設で汚泥から放射性物質が検出されて深刻になってきたため、政府の原子力災害対策本部は、放射性セシウムの濃度が1キログラムあたり8000ベクレル以下であれば、跡地を住宅に利用しない場合に限って汚泥を埋め立てることができるなどの方針を公表し、福島など13都県と8政令市に通知した。また、8000ベクレルを超え、10万ベクレル以下は濃度に応じて住宅地から距離を取れば、通常の汚泥を埋め立て処分する管理型処分場の敷地に仮置きができるとした。

・6月23日の環境省の決定により、放射性セシウム濃度が8000ベクレル以下の焼却灰は、「一般廃棄物」扱いで管理型処分場での埋め立て処分をしてよいことになった。

・さらに環境省は、低レベル放射性廃棄物の埋め立て処分基準を緩和して、8000ベクレル以下を10万ベクレル以下に引き上げてしまい、放射線を遮断できる施設での保管を認めてしまった。(今でも、)原子力プラントから発生する廃棄物の場合は、放射性セシウムについては100ベクレルを超えれば、厳重な管理をするべき「放射性廃棄物」になり、ドラム缶に入れて保管している。環境省は、その80倍もの超危険物―汚染した汚泥を、これと同じ「低レベル放射性廃棄物」扱いとせず、一般ゴミと同じように埋め立て可能としてしまった。この発生地は、福島第一原発なのだから、その敷地に戻すほかに、方法はない。これが「廃棄物の発生者責任」という産業界の常識だ。

・さらに環境省は、放射性物質の濃度が適切に管理されていれば、再利用が可能であるとして、一般の市場に放射性廃棄物を放出するという恐ろしい道を拓いた。(環境省のガイドラインに従えばリサイクル製品にはフライパンも入ってくる。)

・(2011年)6月半ば、汚泥は関東地方全域で深刻な量に達し、数万ベクレルの汚泥があと数日で置き場がなくなるという危機になった。すると6月24日、農林水産省は「放射性セシウムが200ベクレル以下ならば、この汚泥を感想発酵肥料等の原料として使用してよい」と決定。6月28日までに対象となった地域は、16の都県(省)。放射性廃棄物が、いよいよ発酵肥料に化けるのか。

・「東京臨海リサイクルパワー」が、東京都から東北地方の瓦礫処分を請け負い、3年間で、280億円を受け取ることになっている。この会社は、東京電力の子会社で、依頼主の東京都は東電株主第3位だ。大事故を起こした犯罪企業が、都民の税金で儲けようとしている。(焼け太り) 東京臨海リサイクルパワーは、可燃ゴミを600℃で焼却し、焼却灰を1450℃で再誘拐して個化する。不燃ゴミは破砕処理して、いずれも中央防波堤内に埋め立てる。残留スラグは、8000ベクレル以下であれば、レンガの下地材として転用される。

・問題は、こうした焼却によって、放射能が大気中に振り撒かれることにある。一般ゴミの焼却は、低温で焼却するとダイオキシンが出るので、800℃以上の高温で燃焼するように義務付けられているが、震災瓦礫を焼却すると、そこに含まれている放射性セシウムは、沸点が800℃よりずっと低い678℃なので、ガスとなって大気中に拡散するからである。さらに、焼却灰では、放射能が高濃度に濃縮されるから、到底、一般廃棄物として扱うことなどできない。

・こんな恐ろしいことを、いつから日本の国民は認めるようになったのか。環境省・厚生労働省・文部科学省・農林水産省の大臣と官僚たちがやっていることは、文明国として、理性のかけらもない。ただの野蛮国家である。国民がこのような不始末を認めれば、日本列島には放射性廃棄物と呼ばれない放射性物質が散乱して、その自然界で採取される食品の放射能汚染はますます長期化して、深刻になる。

・8000ベクレル以下を安全とする官僚たちの基準は、絶対に撤回させなければならない。すべての汚染物は、従来通りドラム缶に詰めて、福島第一原発の敷地内で、永遠に放射性廃棄物として厳重に管理しなければならない。




資料 その③ 核の守護倫理

 ~ 生命圏と未来世代のために ~

 核のゴミ(低・中・高レベル廃棄物、交換済みの蒸気発生器など、廃炉、使用済み燃料…)にどう対処し、後始末をするのか。
 原発大国のアメリカ国内で、「核の守護倫理(The Guardian―ship Ethic)を唱えている市民運動(Nuclear Guardianship Project)の以下の主張は、私たちに貴重な示唆を与えてくれるのではないだろうか。

 核廃棄物の極度の毒性と長寿命から考えて、原子力発電と核兵器製造によるその生産は中止しなければならない。安全で再生産可能なエネルギー源の開発と非暴力的な紛争解決の促進は、われわれの健康と生存に不可欠である。

 われわれの世代に生産される核兵器についての責任はわれわれ全員が共有する。これら廃棄物の取り扱いにおいて、われわれは現在および未来の世代の健康と幸福に直接かかわりをもつ。

 現在計画されている地層処分は、綿密な監視や回収、容器修理などを考慮しておらず、地球の生命維持システムへの制御不可能な汚染という長期的危険を招くもので、未来世代に対するわれわれの責任と相容れない。

 核兵器の輸送には日常的な事故と放射漏れの危険がともなわざるをえないため、最小限に抑えるべきである。

 核兵器の長期的な取り扱いおよび処分について、もっとも危険の少ない技術を開発するための大規模な研究努力を積極的に進めなければならない。

 当面、確実な長期的処分方法が開発されるまでは、すべての核廃棄物を監視し、回収可能な形で保管することがわれわれの世代の責任である。放射性廃棄物のいわゆる“安全”な永久処理はまだ幻想の域を出ず、核廃棄物に関して完璧な安全は今後も確立されないかもしれないという可能性を十分考慮して。

 いつでも回収できる形で監視された保管施設は、市民参加型のものであると同時に、核廃棄物の性質と、その監視および保管に必要な知識と学習できる場でなければならない。その基盤として、地球とわれわれとの関係、および時間とわれわれとの関係について深い教育が必要とされる。

 核廃棄物処理にかかわる政策は国民の全面的な参加のうえで決定されなければならない。現在および未来の世代の利害を検討するには、ガラス張りの討議や情報の公開、継続的なコミュニケーションといったものが不可欠である。

 市民、公共団体、企業、電力会社、政府など関係するすべての当事者は、公共の利益と生命圏の健康をめざした協力というものが下敷きに取るべき道を決定する。

10 持続的かつ暫定的な核廃棄物の保管には強い意志と注意力が必要だが、それには市民の道義的関与がなくてはならない。生命圏と未来の世代のために行動を起こすという”聖職”にも近いこの関与は、しかしながら人間的能力のおよぶものであり、古来からの宗教的・文化的遺産を掘り起こすことによってさらに発達され持続させることができる。

( 原発設置反対小浜市民の会『ほとぽっぽ通信』第63号1996年8月 )より
「どうする?放射能ごみ」西尾 漠 緑風出版 P81に掲載されていたものです。


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「指定廃棄物最終処分場」の建設を拒否します。

<原発・環境・エネルギー問題>         2012.10.26

 「指定廃棄物最終処分場」の建設を拒否します。

この間の経過について、

10月22日の記事「くりはら健康福祉友の会『健康まつり』会場で、出張測定会を実施」の最後に、「指定廃棄物最終処分地問題との関連」を初めて述べました。この出張測定会で検出したほとんどの土壌が、いわゆる今、宮城県内にも最終処分地1カ所を作るとして、問題となっている8,000~10万㏃/㎏の指定(放射能)廃棄物に相当するものばかりでした。

この指定廃棄物最終処分場は、昨年の福島第一原発事故後の混乱の中で作られた「東日本大震災より生じた災害廃棄物の処理に関する特別措置法」が根拠となっているものです。これは、事故以前の通常時の放射性廃棄物処理法の基準である100㏃/㎏の規制を全く無視したもので、国と東電の都合の良いようにしてしまった全くの悪法です。

これは、1970年以降の日本における公害・環境規制や他の産業廃棄物処理法制を全く無視するもので、非常時だからということで、こんな野蛮なやり方がまかり通っていては法冶国家とは言えません。目先の経済活動を最優先し、根本的な問題解決への道を取らないならば、長期的スパンで考えた場合、国際的にも信頼を失い、日本への観光や、日本製品の信頼にも影響は必ず出てくるものと考えます。それに何よりも、これは、地球の生命圏と、私たち人類の未来世代のために、倫理的に決して許されないことなのです。

また、これは、日本国憲法の前文にある「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。… 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。」に逆行することであり、日本という国の存立にかかわる問題だと考えます。

そして、私は、前の記事にも、次のように述べました。               

― これらは、すべて福島第1原発事故によってもたらされてものです。いわゆる私たち自身が出すゴミとは、全く性格が違います。いわゆる「迷惑施設」と同じように考えるべきではありません。これは明らかな公害であり、発生者である東京電力とそれに原発推進・監督責任のある国が処理すべきものです。高レベル放射能汚染物は、国の責任できちんと総量管理と暫定保管管理をすべきです。さらに、環境中の低レベル放射能汚染物も国の責任できちんと大規模最終処分場一カ所に全て集めて管理すべきなのです。国は、最終処分場の規模と形態を決めることが最初にすべきことだったのです。最終処分場をどこにどう確保するか。それは、「福島原発付近の高汚染地域に国と東電の責任で土地を確保する。」しかないのです。これを決めずに中間処理施設や焼却、その他の方針、今回の「指定廃棄物は発生した県ごとに処理し、既存の処分場の活用を優先しつつ必要なら各県に1カ所ずつ最終処分場を造る。」というのも、全く問題の抜本的な解決の方向を打ち出したものではなく、偽りと誤りなのです。まして、事の本質的実態は、国が加担して起こした私企業(東京電力)の公害なのです。私たち自身が排出する生活廃棄物、一般的産業生産活動から出る産業廃棄物(これとて公害規制がかかります)とは全く違う性格のものなのです。

10月16日に、「放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク」事務局チームは、栗原市の危機管理室との情報交換・懇談を久しぶりに持ちました。その席で、私は、栗原市のこの問題への対応の探りを入れてみました。驚いたことに、危機管理監は、「この指定廃棄物最終処分場は、ゴミ焼却場、産廃廃棄場などと同じ迷惑施設だ」などと言うのです。「どこかに作らねば…」と言いたげでした。その席で私は、「栗原にはそうしたものはいらない。放射性廃棄物は、それらとは全く別物、私達が出したものではない」「それは、国や県の立場であって、市民としては、承服しかねる。」と反論しました。―

県内「1カ所」を強行する宮城県の暴挙は、許されない。建設拒否の運動を。

10月25日には、宮城県と全市町村のトップが意見交換する会合が開かれました。そこで村井宮城県知事は、国の方針に忠実に従い、この野蛮な高濃度の放射性物質に汚染された「指定廃棄物」最終処分場を、県内「1カ所」に絞って、作ることを栗原市長等の反対の中、押し切りました。私たちは、これまでも、宮城県のこの放射能問題に関して、県民の命と健康、生活を考えないやり方に強い憤りを感じて来ました。今回もこのような暴挙に出たことに強く抗議するとともに、今後は、市民・県民あげての「指定廃棄物最終処分場」の建設拒否の運動を盛り上げていかなければなりません。

「放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク」では、10月例会で「市民と科学者の内部被ばく問題研究会」の「がれき等の広域処理に関する提言」について、私が、説明しました。がれき問題といっても、各県の指定廃棄物最終処分場や、まだ全く決まらぬ高レベル放射性廃棄物の最終処分(貯蔵)問題との関連で行ったのです。10月23日の役員会(事務局チーム会議)でも、この問題の続きを、私が報告しました。まだ、それらの段階では、説明が不十分であったり、未整理だったりしています。

そこで、さらに11月例会(11月10日AM10:00~12:00栗原市市民活動支援センター)で、引き続き説明し、参加者の皆さんと議論し、建設拒否の運動を盛り上げていきたいと考えています。そのための材料提供をこの後していきます。よろしくお付き合い下さい。

① 放射能廃棄物処分場問題―新聞資料等
 2012.10.26(佐藤茂雄まとめ)

②「第二のフクシマ、日本の滅亡」広瀬 隆
(朝日新聞出版)第四章「汚染土壌・汚染瓦礫焼却灰の厳重保管」の要約

③「核の守護倫理」 生命圏と未来世代のために 
アメリカの市民運動(Nuclear Guardianship Project)の主張

④ 焼却炉のフィルターをくぐり抜ける放射能 井部正之 
ダイヤモンドオンライン 焼却炉のフィルターをくぐり抜ける放射能

⑤10万年の安全は守れるか~行き場なき高レベル放射性廃棄物~
10月1日NHKクローズアップ現代 10万年の安全は守れるか
 

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出張測定会を実施

<原発・環境・エネルギー問題>     2012.10.22   

くりはら健康福祉友の会「健康まつり」会場で、
出張測定会を実施。


「放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク」放射能測定チーム・佐藤 茂雄
連絡先/ TEL/FAX0228-22-7412 Emale fa43725@yb3.so-net.ne.jp

出張測定会の様子

 「放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク」代表の鈴木健三氏が、「くりはら健康福祉友の会」の会長であることから、10月21日(日)に開催される「健康まつり」への協力依頼が来ていました。昨年の夏にも栗原でも放射能濃度が高い栗駒岩ケ崎地区にある「くりこまクリニック」で行われた研修学習会(放射能問題)の講師もしています。今回は、もっと大勢集まる「健康まつり」の中で、初め、放射能問題の展示をしてくれという依頼でした。展示だけではありきたりですから、せっかくの機会ですから、放射能問題を参加者の皆さんに身近に分かってもらえるよう、出張測定会もしてみようということになりました。このところ行ってきている「日立アロカサーベイメーターTCS-172B」で空間線量を測定し、「ベラルーシ製、PKC-107放射線測定器」で土壌調査をするというパターンです。土壌調査は、会場となった「しゃけなげ荘」に器械を固定し、空間線量測定の方は、その周辺(歩いて行ける所)へ出向いて行おうというものです。ですから、私一人では無理で、同じ事務局チームの松田さんにも手助けを頼みました。また、事前に、「希望者は、畑などの土壌を持って来てください」と案内もしてもらいました。朝の9時半開始で、8時半から準備を、と言われていたのですが、着いてみるとすでに大勢の方がみえていて、他の企画では、ほとんど準備を終えていました。

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 松田さんと二人で、一番、最後になりましたが、準備に取り掛かりました。いろいろな企画・展示があり、もう展示する場所もなくなっていましたが、最後に残っていた「しゃけなげ荘」の入口に陣取ることにしました。
 持ち込みは、一人だけ(自家の畑など3件 ⑤ ⑥ ⑦ )だけでしたが、そうしたことも予測していましたから、事前の10月19日に、4件の土壌( ① ② ③ ④ )を採取しておきました。これらの土壌分析を終えると、いよいよ会場周辺へ出陣しました。まず、会場のすぐ外の「コケ類」の表面の空間線量を測ってみると、0.40μ㏜/hでした。少し高い位です。それからメインの道路の方へ出て、駐車場の角にあった「コケ類」、続いてその駐車場の入口の「コケ類」(ここは、黒く変色していた)へと進み、その両方とも空間線量の測定とそこの「コケ類」含みの土壌( ⑧ ⑨ )を採取しました。

 この2件の土壌の調査をしてみると結構、高い数値が出てきました。しかし、もしかしてここは、ギリギリ除染実施対象地区内ではないかと思い、明らかに除染実施対象地区でない別の場所も探しに行きました。そうはいっても全く関係ない民有地のお店などの前を測定と土壌の採取をするのも気が引けましたので、まず、この「健康まつり」に関係している「くりこまクリニック」の駐車場に行ってみました。ここにも、「コケ類」がいっぱいありました。その駐車場の敷居の内と外にもありましたが、表面の空間線量は、ほぼ同じでしたので、綺麗な内の方を採取しました。(⑩)さて、次に、と探し始め、前のメインの道路に出ると「六日町」のバス停がありました。そこの下には、「コケ類」はほとんどなく、ただの「黒い土」でした。しかし、何か引っかかりました。測ってみると「日立アロカサーベイメーターTCS-172B」の針がどんどん上がっていきました。急いでレベルを上げてみると、やはり1μ㏜/hを超えていきました。(1.30μ㏜/h)念のためにその近くの今度は、「コケ類」ではないのですが、少し草が生えている場所の空間線量を測定し、1.40μ㏜/hになったので、そこの土壌も採取しました。( ⑪ ⑫ )

 こんなことをしていると目立ってしまって、近くを歩いていた人たちが何人も近づいてきました。事情を説明し、「ここは、かなりの高濃度になっているので危険です。近くの「しゃけなげ荘」で今、この土壌分析をしています。」とPRしました。多くの人たちが、「福島からのがこんなところにも来ているの!」と大変驚いていました。

 会場に戻って、土壌を分析調査してみると、やはりかなり高濃度のものが入り込んでいることが判明しました。会場は、丁度、建物の入り口でしたから、多くの人たちが興味深く検査の様子をうかがっていました。出来るだけ、松田さんと二人で、丁寧な説明もしました。宮城県の出している「身のまわりの放射線量を減らす工夫」というカラーパンフを用意しておきましたので、多く配布しました。また、まだ11月例会のチラシはできていないのですが、10月例会のチラシの日を訂正し、何人かには手渡ししました。

測定結果

① 細倉マインパーク入口の「黒い土」(含むコケ類)(10月19日PM採取)除染実施対象施設
  
土壌分析結果― 2万9433  ㏃/㎏

  ここは、当初除染実施対象地区でも除染実施対象施設でもないと、思っていました。しかし、除染実施対象施設の中に「鶯沢柳沢公園」というのがありました。よく考えてみると「細倉マインパーク」とは言っていませんが、この「鶯沢柳沢公園」というのは、実は、「細倉マインパーク」そのものなのです。貴重な観光資源ですので、その名称は使いづらいのかもしれません。この近くの「金田の森」という巨大な公園というより、森林、お城があったり施設があったりするところがあります。何度か歩いてみましたが、ここは、怪しいところがいっぱいありそうなのです。勿論、ここは除染実施対象施設には入っていません。

  ここは、Googleマップ http://maps.google.co.jp/?promo=JP-HA で「宮城県栗原市鶯沢南郷柳沢公園」で検索をかけて航空写真を出して、画面を出し、そこで入り口付近へ持って行って、そこから最大に近付けてクリックすると、そこのストリートビューが出ます。出た所あたりが採取地です。

② 栗駒岩ケ崎神南 マルエスーパー前の道路沿い「コケ類」(10月19日PM採取)除染実施対象区域外  

土壌分析結果― 1万7200  ㏃/㎏

  この岩ケ崎神南地区は、幅が200mほどで、その北と南が除染実施対象地区であり、それに挟まれたところです。何故この部分だけが、除染実施対象から外れているのか理解に苦しむところです。

③ 栗駒中野大柳の栗駒中学校の看板の下の「黒い土」(10月19日PM採取)除染実施対象区域外
  
土壌分析結果― 9033  ㏃/㎏

  ここは、Googleマップ http://maps.google.co.jp/?promo=JP-HA で「宮城県栗原市栗駒中野大柳」で検索をかけて航空写真を出して、画面へ、そこで入り口付近へ持って行って、そこから最大に近付けてクリックすると、そこのストリートビューが出ます。出た所にある看板下が採取地です。先に、このGoogleマップで場所を特定しておいたのですが、行ってみるとここには「コケ類」はなく、草が少し混ざるくらいでした。

④ 栗駒稲屋敷大鳥の尾松郵便局前のバス停近くの「コケ類」(10月19日PM採取)除染実施対象区域外

土壌分析結果― 1万1670  ㏃/㎏

  ここも、Googleマップ http://maps.google.co.jp/?promo=JP-HA で「宮城県栗原市栗駒稲屋敷大鳥」で検索をかけて航空写真を出して、画面へ、そこで入り口付近へ持って行って、そこから最大に近付けてクリックすると、そこのストリートビューが出ます。出た所の郵便局の前が採取地です。

⑤ ⑥ ⑦ 栗駒稲屋敷の民家(畑などの土壌)3件 (10月21日お昼頃採取)除染実施対象区域外

  これらは、まだ依頼者の了解を取っていませんので、現時点では、詳しくは公表しません。しかしも「ベラルーシ製、PKC-107放射線測定器」では、前にも述べましたが、だいたい1,000 ㏃/㎏前後やそれ以下では、その示す数値が不確かです。(更に、5㎝までを4方から採取する一般的な農地などの土壌分析などに比べて÷4位になると推定しています。)3件とも、丁度その1,000 ㏃/㎏前後でしたので、多分、この後も詳しくは公表しないと思います。

⑧ 栗駒上小路の「くりこまクリニック」北の駐車場角の「コケ類」(10月21日AM採取)除染実施対象区域

空間線量(0.50 0.23 0.20)μ㏜/h― 地表、50㎝、1mの順です。

土壌分析結果― 2万1567  ㏃/㎏

 この辺りは、除染実施対象地区とそうでない地区がごちゃ混ぜになってしまっています。ここのすぐ南にある「くりこまクリニック」までは、除染実施対象地区に入っていません。

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⑨ 栗駒上小路の「くりこまクリニック」北の駐車場の入口の「コケ類」(10月21日AM採取)除染実施対象区域

空間線量(0.60 0.25 0.20)μ㏜/h― 地表、50㎝、1mの順です。

土壌分析結果― 4万1033  ㏃/㎏

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 ⑧とほぼ同じところですが、⑧がまだ「コケ類」の色が鮮やかなのに対して、ここは、かなり黒く変色してしまっていました。空間線量も少し高くなりましたし、土壌自体も測ってみると、やはりかなり高くなりました。このように、この栗駒岩ケ崎周辺地区では、⑧や⑨のような「コケ類」「黒い土」がどこにでも見られます。そして見るからに高そうに思われるとことは、やはり、測ってみるとかなり高いのです。

⑩ 栗駒上小路の「くりこまクリニック」の駐車場の内側(10月21日AM採取)除染実施対象区域外


空間線量(0.65 0.25 0.22)μ㏜/h― 地表、50㎝、1mの順です。

土壌分析結果― 3万0700  ㏃/㎏

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⑪ 栗駒上小路の「くりこまクリニック」の六日町バス停下の「黒い土」その1(下の写真)(10月21日AM採取)除染実施対象区域外

空間線量(1.30 0.40 0.30)μ㏜/h― 地表、50㎝、1mの順です。

土壌分析結果― 4万5733  ㏃/㎏

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⑫ 栗駒上小路の「くりこまクリニック」の六日町バス停下の「黒い土」その2(下の写真)(10月21日AM採取)除染実施対象区域外

空間線量(1.40 0.40 0.30)μ㏜/h― 地表、50㎝、1mの順です。

土壌分析結果― 4万6700  ㏃/㎏

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 除染実施対象地区の線引きが、下の写真図(会場にも貼り出しました)のように行政区単位では、ギザギザになっています。この周辺、栗駒岩ケ崎地区もですが、一番ひどいのは、①のある栗駒里谷地区です。国の除染基準の1mの高さで0.23μ㏜/hというのは、安全基準ではなく、まして、地域平均でそこで切ると漏れてしまっている地域があることは明かです。私たちは、更に下の写真図(これも会場に貼り出しました)のように、むしろ、平均0.20μ㏜/h以上(赤いライン内)、0.15μ㏜/h~0.20μ㏜/h(桃色のライン内)、0.10μ㏜/h~0.15μ㏜/h(黄色のライン内)、0.10μ㏜/h以下(黄色のライン外)、の4地域に区分けして、それぞれの地域にあった除染をするよう提案しています。

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 高濃度のセシウムを含む「黒い土」は、今回出張測定した ①~⑫ が入っている平均0.20μ㏜/h以上の放射線量の高濃度地帯では、ありとあらゆる所にあります。私達の行った土壌調査ではこの高濃度のセシウムを含む「黒い土」の他に、「コケ類」に関して特にそれが、セシウムを吸着しやすいことが分かってきました。私の住む築館黒瀬のように0.10μ㏜/h~0.15μ㏜/hの中濃度の地帯でも、数千㏃/㎏(3600~7490)になっています。しかし、同様のものが、この栗駒岩ケ崎周辺では、桁が上がって、そのほとんどが2万㏃/㎏前後からそれ以上になってしまっています。⑪ ⑫は、空間線量で、1μ㏜/hを超えており、それがまた、多くの人たちが立ち止まるバス停なのです。写真を見ていただければ分かりますが、この「黒い土」は、かなりの範囲に及びます。これらの除染は、洗い流すのではなく、慎重に丸ごと採取してしまい、それを隔離・保管する必要があります。

指定廃棄物最終処分地問題との関連

 今回、土壌分析したものは、ほとんどすべてが、8,000㏃/㎏も超えてしまう極めて危険な高濃度のものばかりです。いわゆる今、宮城県内にも最終処分地1カ所を作るとして、問題となっている8,000~10万㏃/㎏の指定(放射能)廃棄物に相当するものばかりです。何故なのか、これは、国が推進し、東京電力福島第1原発から、大量に出された放射性物質の廃棄物なのにただの「指定廃棄物」と呼んでいます。ここには、『放射能』の文字が作為的に隠されてしまっています。

 事故後の混乱の中で作られた「東日本大震災より生じた災害廃棄物の処理に関する特別措置法」は、福島第1原発事故以前の通常時の放射性廃棄物処理法の基準である100㏃/㎏の規制を全く無視したものです。被災地にとってがれきの処理が急がれていることを口実に、「8,000㏃/㎏以下は焼却して埋め立てってよいとか、8,000~10万㏃/㎏の指定廃棄物は各県1カ所に集めて最終処分地を作れ」とかという、国と東電の都合の良いようにしてしまった全くの悪法です。この名称にもあるように「がれき」が「低濃度レベル放射性廃棄物」であること、内陸部の「低濃度レベル放射性廃棄物」もその処理に一緒にしてしまっています。これは、1970年以降の日本における公害・環境規制を全く無視するものであり、非常時だからということで、こんなものがまかり通っていては法冶国家とは言えませんし、国際的にも信頼を失います。

 これらは、すべて福島第1原発事故によってもたらされてものです。いわゆる私たち自身が出すゴミとは、全く性格が違います。いわゆる「迷惑施設」と同じように考えるべきではありません。これは明らかな公害であり、発生者である東京電力とそれに原発推進・監督責任のある国が処理すべきものです。高レベル放射能汚染物は、国の責任できちんと総量管理と暫定保管管理をすべきです。さらに、環境中の低レベル放射能汚染物も国の責任できちんと大規模最終処分場一カ所に全て集めて管理すべきなのです。国は、最終処分場の規模と形態を決めることが最初にすべきことだったのです。最終処分場をどこにどう確保するか。それは、「福島原発付近の高汚染地域に国と東電の責任で土地を確保する。」しかないのです。これを決めずに中間処理施設や焼却、その他の方針、今回の「指定廃棄物は発生した県ごとに処理し、既存の処分場の活用を優先しつつ必要なら各県に1カ所ずつ最終処分場を造る。」というのも、全く問題の抜本的な解決の方向を打ち出したものではなく、偽りと誤りなのです。まして、事の本質的実態は、国が加担して起こした私企業(東京電力)の公害なのです。私たち自身が排出する生活廃棄物、一般的産業生産活動から出る産業廃棄物(これとて公害規制がかかります)とは全く違う性格のものなのです。

 10月16日に、「放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク」事務局チームは、栗原市の危機管理室との情報交換・懇談を久しぶりに持ちました。その席で、私は、栗原市のこの問題への対応の探りを入れてみました。驚いたことに、県から派遣されている危機管理監は、「この指定廃棄物最終処分場は、ゴミ焼却場、産廃廃棄場などと同じ迷惑施設だ」などと言うのです。「どこかに作らねば…」と言いたげでした。その席で私は、「栗原にはそうしたものはいらない。放射性廃棄物は、それらとは全く別物、私達が出したものではない」「それは、国や県の立場であって、市民としては、承服しかねる。」と反論しました。

 今後の課題について

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 栗駒岩ケ崎周辺地区に関しては、私たちは既にかなりの調査を行っており、会場にも写真のような展示をして注意喚起をしました。この辺りの学校等の施設(この周辺では、岩ケ崎小学校と岩ケ崎保育所、鳥矢崎小学校と幼稚園、栗駒小学校、サンスポーツランド栗駒の3施設、いくつかの児童遊園など)の除染は、行われました。しかし、まだ、その周りの市街地、民有地は手付かずです。今回の除染が終わった後で、残った市内の学校等施設の中では、空間線量が、最も高いのが栗駒中野保育所です。私たちは、ここの土壌調査を求めています。ここは、空間線量では、50㎝で、0.23μ㏜/h以上出ることもあります。その近くの田町児童遊園の土壌を調べましたが、3,270~4,100㏃/㎏も出ています。またこの近くでは、どぶ上げがそのままになっていて、空間でも表面で、1.38μ㏜/h、土壌で、2万㏃/㎏を超えていました。

 今後、どうしていったらよいか。それは、まずは、地域の正確な汚染の数値を知ることが大前提です。それも空間線量だけでなく、それが一定程度高い場所は、土壌調査をすることを勧めます。街づくりは、まずその実態を知ることから始まります。その出てきた数値をどう見るか、それは、多分、その人によって違ってくるかも知れません。しかし、それをもとに皆さんで話し合ってもらいたいのです。そして、その処理対策もです。

 私たちの測定の方は、今後、空間線量に関しては、主役が変わります。この間活躍した下の写真の右「日立アロカサーベイメーターTCS-172B」から左の「エステーエアーカウンターEX」にです。「日立アロカサーベイメーター」は、私の後輩からの借りたものでもう返さねばなりません。この間その横で、「エステーエアーカウンターEX」を並べてその違いを検証してきました。出る数値はだいたい同じでした。(エアーカウンターEXの方が低濃度では、少し低めの出る傾向があります。) 土壌分析調査は、引き続き、「ベラルーシ製、PKC-107放射線測定器」を使います。これは、低濃度では信頼性がイマイチです。今、栗原市危機管理室に、食品に引き続き、市民の持ち込みでの土壌分析調査をルールを作って、行うよう要望しているところです。(近日中に何とかなりそうな感触でした。)

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「藍藻」を「コケ類」に訂正します。

<原発・環境・エネルギー問題>        2012.10.16

この間の土壌分析等独自調査で使った名称「藍藻」を「コケ類」に訂正します。
        
         「放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク」放射能測定チーム・佐藤 茂雄
          連絡先/ TEL/FAX0228-22-7412 Emale fa43725@yb3.so-net.ne.jp 

 この間、9月11日の記事「栗原でも高濃度セシウム含む『黒い土』を見つけていました。」から、土壌分析の問題を取り上げてきました。10月1日の記事「土壌分析等の独自調査を実施しました。」、10月6日の記事「第2回土壌分析等独自調査(宮城県・栗原市)を実施しました。」、10月14日の記事「引き続き、第3回土壌分析等独自調査を実施しました。」です。

 最初の9月11日の記事の中では、その中味が「高濃度セシウム含む『黒い土』」だけだったので、問題はありませんでした。その文中で、NO!放射能「東京連合こどもを守る会」の記事を引用しながら、まだこの頃は、「マイクロホットスポット=『高線量の黒い土(路傍の土)=藍藻(らんそう)?』」と慎重に、?マークを付けていました。

 それが、次の10月1日の記事では、一部で「藍藻」という表現を使用しました。(⑫のところで、「宮野中央第3号公園藍藻」という表現があります。)まず、これは、正確には、「藍藻」ではなく、「コケ類」にあたるものでした。同じこの記事の中で、⑬ の 栗駒中江の路傍の土(黒い土)と ⑮ の 栗駒猿飛来上の路傍の土(黒い土)の中にも一部「コケ類」が入っています。逆に、⑭ の 栗駒陸上・サッカーグランド下の路傍の土(黒い土) と ⑮ の 栗駒猿飛来上の路傍の土(黒い土)には、「コケ類」は、ほとんど入っていません。 

 続いて10月6日の記事では、⑤ の 栗駒猿飛来上の路傍の土(黒い土)が、「コケ類」にあたるものです。⑦ の 鶯沢袋島巡前(みつはしドライブインのあった所付近の路傍の土(黒い土) と⑧ の 一迫片子沢十字路北西部の「黒い土」 には、「コケ類」は入っていません。 この記事の「まとめ」と「今回の調査の解説」の中で、3ヵ所、「藍藻」という表現がありますが、これらをすべて「コケ類」に訂正します。

 最後に10月の14日の記事では、この「藍藻」を乱発してしまっています。「藍藻」の解説まで設けてしました。解説は一旦、後回しにしてすべての「藍藻」を「コケ類」に訂正させていただきます。

 さて、「藍藻」がセシウムを取り込むことは、前述の NO!放射能「東京連合こどもを守る会」の記事 からも分かりました。それとの関連で、神戸大学の山内知也教授の「放射能汚染レべル調査結果報告書」をみつけました。その中で「東京都内において採取された、地衣類あるいはコケ類を含むと見られる土壌物質から、キログラム当たり最大で24万ベクレルを超える放射性セシウムが検出された。…その物質が藍藻類を含む地衣類の枯れたものであることが明らかになっている…」とありました。ですから、この解説のところもそのまま、「藍藻」を「コケ類」に訂正させていただきます。

 10月6日の記事でも強調しましたが、「ただの一般的な『土』などといったものではなく、現実には、その場所、その場所で、様々なものを含んで、形態が異なっている土壌があるのだと思います。」「これまで一般的に言われてきた 生活空間における『雨樋や側溝など』だけでなく、どもにでも高濃度のセシウムが含まれる『黒い土』、『路傍の土』『コケ類』などのマイクロホットスポットがあります。」勿論、ここには、「藍藻」そのものが入っても構いません。また、この栗原でも明らかに「藍藻」と思われるものも一部には今回の一連の土壌調査の中には入っています。しかし、よく検討し直してみると、これまで「藍藻」と呼んできた物質のそのほとんどが「コケ類」であると訂正せざるをえません。

 名称を「コケ類」に訂正しても、この栗原では、それが大変、危険なものになってしまっている事実には変わりはありません。特に私達が作成した「栗原市放射能汚染(除染)マップ」において、平均0.20μ㏜/h以上の地域においては、その他の汚染の比較的に低い地域に比べて一桁高い、セシウムの濃縮が進んでしまった結果が出てきています。先週の土曜日に、「放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク」の10月例会を持ちました。その中で、私は、この「高濃度セシウム含む『黒い土』」問題を詳しく報告しました。その直後、参加者していた人の関係する保育所で、保育士たちが「コケ類」を使った工作を、子どもたちにさせようとしていたので、「学習したことを話して止めてもらった。」という報告が、つい先ほど入りました。

 丁度、今日(10月16日午後)私達、「放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク」事務局チームは、栗原市の危機管理室と情報交換等懇談を行いました。この時点では、まだ「コケ類」を「藍藻」と言ってしまいましたが、「高濃度セシウム含む『黒い土』」問題は、詳しく話してきました。(その全体的な報告は、また別の機会に)その他のことも含め、市民への放射能汚染への注意喚起を行政としてすすめるよう要請してきました。

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第3回土壌分析等独自調査を実施

<原発・環境・エネルギー問題>           2012.10.14

引き続き、第3回土壌分析等独自調査を実施しました。

「放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク」放射能測定チーム・佐藤 茂雄
連絡先/ TEL/FAX0228-22-7412 Emale fa43725@yb3.so-net.ne.jp

10月例会を中心に更に追加の分析・調査

栗原市では、除染実施計画(第1版)に基づき学校等の除染が行われました。第2版の計画も決定されています。これに関連した私たちの要望書(第5次)に対する栗原市の回答も出ました。しかし、この間、私たちが独自に調査したところ、これらの計画には、一部の地域、施設しか入っていないなど、漏れてしまっているいくつもの問題点が分かってきました。「1mの高さの空間線量だけで汚染を判断する限界」「多くのマイクロホットスポットの存在」「どこでも出現する高濃度セシウムを含む黒い土」「農地以外の土壌分析も必要であること」などです。それを言葉(文字)だけで指摘するのではなく、汚染の事実でもって証明して行こうと、この間第1.2回の土壌分析等独自調査を実施してきました。そして、それをこの10月13日 (土) 午前10時~12時 栗原市市民活動支援センターで行われる10月例会で報告しようということになっていました。展示物を用意して分かりやすく説明しようと考えましたが、どうせなら10月例会の会場でも分析会(デモンストレーション)をしてしまおう、ということになりました。それで、第3回土壌分析等独自調査の実施ということになりました。

そのための材料を今回は、私(佐藤 茂雄)の自宅の近くのコケ類と、畑など2カ所と栗駒周辺の調査で抜け落ちていた栗駒中江のコケ類・土壌(第1回調査の ⑬ 除染対象地域内で空間線量だけ調査済み)も、さらに ⑭ の栗駒陸上グランド下の土壌(コケ類を含む)も再度採取して分析へ。ここは、最近、以前より空間線量が少し上昇してきているので念のためにです。13日には、以上の4カ所の分析を10月例会を始める前から準備を行い、会議中もずっと並行して分析を続け、会議の後半で詳細の報告をしました。さらにその追加として、10月14日AMに、私の自宅の庭の藍藻と自宅近くの道路沿いのコケ類の2カ所、近くの畑の2カ所、ハウス内1カ所の計5カ所の土壌分析等も私の自宅で行いました。

土壌分析等の調査結果

10月11日 AM8:30 築 館 黒 瀬 (佐藤家の庭) 
*汚染レベルとしては 平均 0.10μ㏜/h以上で、~0.15μ㏜/hまでの 中 濃 度 の 地 域 です。

① コケ類上 

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地表 0.16(MAX0.18)
 
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50㎝ 0.11 
       
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1m 0.09 μ㏜/h
   

 土壌分析結果(10月14日AM) 5,820  ㏃/㎏

② アスファルト上 

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地表 0.08       

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50㎝ 0.08           

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1m 0.08 μ㏜/h
   

③ 雨樋付近(雨が集中して落ちる所)       

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地表 0.30

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50㎝ 0.11          

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1m 0.09 μ㏜/h
     

コケ類 は、この辺りでは、各家庭の庭や道路沿いに多く見られます。コケ類は成長のためにカリウムを必要とし、カリウムと似た性質のセシウムを取り込み、生物濃縮が進み、より高濃度になると思われます。このように、放射能汚染が中濃度の地域でも起きており、高濃度地域では、より多くのセシウムを含んでいます。
 
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④ 築館黒瀬の道路沿いのコケ類(10月11日採取分)

  その時の空間線量(地表)0.11 μ㏜/h 
  土壌分析結果(10月13日AM)  3,600  ㏃/㎏


⑤  同上 (少し違う場所) (10月14日採取分)

  その時の空間線量(地表)0.20 μ㏜/h
  土壌分析結果(10月14日AM)  7,490  ㏃/㎏
 
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⑥ 築館黒瀬(佐藤家の畑)その1 (10月11日採取分)

  空間線量(地表)0.07 μ㏜/h  50㎝ 0.07 μ㏜/h  1m  0.06 μ㏜/h
  土壌分析結果(10月13日AM)     810  ㏃/㎏


⑦ 築館黒瀬(佐藤家の畑)その2(0~1・2㎝) (10月14日採取分)

  空間線量(地表)0.07 μ㏜/h  50㎝ 0.07 μ㏜/h  1m  0.06 μ㏜/h
  土壌分析結果(10月13日AM)  1,190  ㏃/㎏


⑧ 築館黒瀬(佐藤家の畑)その3(5㎝あたり) (10月14日採取分)

  土壌分析結果(10月13日AM)      620  ㏃/㎏

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⑨ 築館黒瀬(佐藤家の畑)その4(ハウスの中0~1・2㎝) (10月14日採取分)

  空間線量(地表)0.04 μ㏜/h  50㎝ 0.05 μ㏜/h  1m  0.06 μ㏜/h
  土壌分析結果(10月13日AM)  1,320  ㏃/㎏
 
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⑩ 栗駒中江のコケ類・土壌(第1回調査の ⑬ 除染対象地域内で空間線量だけ調査済み 10月11日採取)

  空間線量(地表)0.60 μ㏜/h
  土壌分析結果(10月13日AM)19,700  ㏃/㎏ (10月例会会場で)
  土壌分析結果(10月14日AM)19,690  ㏃/㎏ (佐藤 茂雄宅で)この二つの検体は全く同じもの


⑪ 栗駒陸上グランド下の土壌(コケ類を含む)(第1回調査の ⑭ 除染対象地域内で空間線量だけ調査済み 10月11日採取)

  土壌分析結果(10月13日AM)45,800  ㏃/㎏ (10月例会会場で)
  空間線量が増加したので少し増えるのかと思ったが、逆に少し低くなった。
(前回は、62,120 ㏃/㎏だった。採取したのが、少し違う場所だったかもしれない?)

まとめ

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 第1回の土壌分析等独自調査の「まとめ」のところでも述べたことですが、このベラルーシ製、PKC-107放射線測定器では、①たくさんの検体を一度に検査して、相対的な評価は充分にできる。②高濃度(2,000~3,000㏃/㎏以上)の検体に関しては、かなり実際に近い数値が出る。③1,000㏃/㎏以下の数値に関しては、信頼性が少し欠ける。と考えています。要は使い方次第で、この簡易測定器は、十分に使えると判断したため、2回、3回と続けて活用してきています。それでも、あくまでこれらに数
値は参考値に過ぎないことは、明らかです。このことは、常に頭に入れておかなければなりません。特に、1000㏃/㎏以下、前後の数値には、あまり意味がありません。(バックグランドの数値に左右されやすいため)それに一喜一憂する必要は全くありません。しかし、それでも、相対的な意味だけはあるので、それなりに活用はできます。逆に、数値が2,000.3,000…10,000と上がっていくと信頼性が増していきます。それでも、一般的な土壌調査との違いは、特にマイクロホットスポットとなる、コケ類、黒い土、路傍の土では、その分析する目的が違うことに留意する必要があります。農産物生産のための一般的な土壌分析ではなく、被ばくを避けるため注意喚起する、マイクロホットスポットの除染をするための土壌分析です。                 
 それでも、今回は、私自身の家の畑なども調べてみました。一般的な数値より少し、高いように思われるかも知れませんが、それほどでもないと考えています。それは、前述したように、1,000㏃/㎏以下、前後の数値には、あまり意味がないことだけでなく、一般的な土壌分析(深さ5㎝までの土壌四方と中心から1㎏採取)に置き換えると、÷4 位にしなければならないと考えているからです。ですから、1,320㏃/㎏でても、だいたい300㏃/㎏前後だと考えています。いづれにしても、より正確な土壌調査を、私の家の畑などもですが、一般の農地とマイクロホットスポットの土壌等、堆肥なども含めて行政(栗原市)に行っていただけるよう要請していきます。

 一方、コケ類については、この間の調査で、「かなり危険なものになってしまっている。」と結論できると考えました。空間線量を測っていただけの段階でも怪しいと感じていましたが、土壌分析によって、よりはっきり、セシウムを取りこんでしまう危険性が分かってきました。築館黒瀬のように空間線量が中濃度の地域でさえ、コケ類自体は、高濃度になってしまっていました。8,000㏃/㎏を超えるものがあっても不思議ではありません。これが、栗駒地区に近づくと、除染対象地区に入っている、今回の栗駒中江(19,700㏃/㎏)、除染対象地区に入っていなくとも(第2回調査の⑥ 栗駒猿飛来上 20,287㏃/㎏)驚異的な数値を出してしまうことは明らかです。さらに第2回の⑥ 栗駒陸上グランド下の藍藻も含む路傍の土(62,120㏃/㎏)は、今回は45,800㏃/㎏ でしたが、この辺りでは、10万 ㏃/㎏ のところもある可能性があります。

 まだまだ、私たちが気が付いていない、想定していない「盲点」があちこちにあるように思われます。今後とも、これらを発見すべく、注意深く目を光らせていきます。




10月16日、これまで「藍藻」とした表現を「コケ類」に訂正しました。

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10月例会の お 知 ら せ

 <原発・環境・エネルギー問題>          2012.10.7

 「放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク」
    か ら の
10月例会の お 知 ら せ 


 この夏、栗原市では、除染実施計画(第1版)に基づき学校等の除染が行われました。第2版の計画も決定されています。これに関連した私たちの要望書(第5次)に対する栗原市の回答も出ました。しかし、この間、私たちが独自に調査したところ、これらの計画には、一部の地域、施設しか入っていないなど、漏れてしまっているいくつもの問題点が分かってきました。

 「1mの高さの空間線量だけで汚染を判断する限界」「多くのマイクロホットスポットの存在」「どこでも出現する高濃度セシウムを含む黒い土」「砂場の砂の安全性」「農地以外の土壌分析も必要であること」「食品分析と発表の問題点」などです。

「情報共有」 「学習」 「つながり」 「交流」 の広場

10月 例 会 10月13日 (土) 午前10時~12時 

栗原市市民活動支援センター(栗原市築館伊豆2-6-1 ℡:0228-21-2060) 

① 学 習 

「政府に対する、放射能汚染食品の摂取による内部被曝の回避に向けた七つの提言」「原発事故の影響を受けたがれき等の広域処理に関する提言 」(市民と科学者の内部被曝問題研究会)を学習します。

② 情報共有、意見交換・集約 

栗原市除染実施計画(第1・2版)と私たちの要望書(第5次)に対する市の回答を分析します。

③ つながり、交流 

「子どもたちの生活や行動の中には、どんな放射能の危険性があるのか」を出し合います。(学校・保育所・幼稚園、家庭・地域で) また、「放射能に対する意識の違う人たちとどう理解し合えばよいのか」も話し合います。

④ その他


 2012年7月29日、私たちは放射能から子どもたちを守るため、健康で安心な暮らしを取り戻すため、市民、各団体、地域と連携しながら、考え、学習し、行動することを目的として、「放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク」 を結成しました。 どなたでも参加できます。できれば会員になっていただき登録をしていただければ定期的に連絡をさしあげます。

                     
こ の 後 も 毎 月 ( 第 2 土 曜 日 午 前 10 時 ~ 12 時 )
栗原市市民活動支援センターで、 月 例 会 を持ちます。(出入り自由です。)

* 参加費:300円(資料代として)
* 会場には資料、汚染マップなどいろいろな展示を用意しています。
* お子さん連れの方も歓迎します。(託児コーナーもあります)


連絡先/本田敏夫 TEL・FAX 0228-23-7707 E‐mail gsbjj525@yahoo.co.jp
  「放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク」のブログ http://kuriharasimin.blog.fc2.com/

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第2回土壌分析等独自調査(宮城県・栗原市)を実施しました。  

<原発・環境・エネルギー問題>          2012.10.6

第2回土壌分析等独自調査(宮城県・栗原市)を実施しました。  

「放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク」放射能測定チーム・佐藤 茂雄
連絡先/ TEL/FAX0228-22-7412 Emale fa43725@yb3.so-net.ne.jp

前回から残された課題

 主に、9月19~20日午前にかけて市内の各地で、第1回土壌分析等独自調査(空間線量調査と土壌採取)を行い、それを9月20日午後に、第1回土壌分析会を持ちました。土壌分析は、より正確で、詳細な分析とダブルチェックを兼ねて、さらに手持ちの簡易測定器がどの程度(どの範囲で)使えるのかを見極めるために、その一部を大河原の市民測定所「てとてと」に依頼しました。(9月30日) また、その間にも21~23日にかけて追加の空間線量だけですが独自調査をしました。それらの結果が出た時点で10月1日に「土壌分析等の独自調査を実施しました。」という報告を出しました。

 これらを踏まえて手持ちの「ベラルーシ製、PKC-107放射線測定器」の特徴を生かして、空間線量だけの測定であった9月21~23日の追加分の土壌も調べてみること。9月19日分の若柳地区分の空間線量の測定を「ガイガーカウンター SOEKS-01Mロシア製」で行いましたが、これは、低濃度の測定の精度に難があるため「日立アロカサーベイメーターTCS-172B」で再測定をしようということになりました。

第2回独自調査の日程

10月4日(曇) 若柳地区3ケ所(4地点)の測定と土壌採取。(地元の事務局次長の菅原さんに案内してもらいました。)
10月5日(曇) 栗駒地区等4カ所(4地点)の測定と土壌採取。
10月6日 放射能測定チーム責任者(佐藤茂雄)宅土壌の測定会開催。(事務局の松田さんと一緒に行いました。)

 空間線量測定は、「日立アロカサーベイメーターTCS-172B」と「エステーカウンターEX」の2台。土壌分析は、「ベラルーシ製、PKC-107放射線測定器」で行いました。

 第2回土壌分析等の独自調査結果

① 若柳川北公園(ドリームパルそば)の遊具下 

10月4日AM測定 空間線量(0.08 0.07 0.06)μ㏜/h―
    地表、50㎝、1mの順です。
土壌分析結果―  953 ㏃/㎏
(草地です。ドリームパルに近くで、ここは、よく使われています。)

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② 若柳川北公園(ドリームパルそば)の駐車場横の「黒い土」

10月4日AM測定 空間線量(0.24 0.13 0.10)μ㏜/h
   土壌分析結果― 2,087 ㏃/㎏

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(この公園に来るのに、ここに駐車します。ここは、かなり広い範囲で「黒い土」があります。)

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③ 若柳小学校グランド横(土)

10月4日AM測定 空間線量(0.13 0.11 0.09)μ㏜/h
   土壌分析結果― 1,153 ㏃/㎏

④ 若柳下町2 アスパル横の野球場バックネット裏側溝の「黒い土」

10月4日AM測定 空間線量(0.23 0.11 0.07)μ㏜/h 
  ちなみにグランド(土)地表は、0.11μ㏜/h  ここは、土壌採取していません。
  ただ、地表で0.23μ㏜/hほどあると、2,000 ㏃/㎏ ほどは、あるだろうと想定できます。 

⑤ 栗駒猿飛来上の路傍の土(黒い土)<9月23日 追加の⑮>

10月5日AM測定 空間線量(0.64          )μ㏜/h
   土壌分析結果― 2万 287 ㏃/㎏

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 (ここは、除染実施区域の少しはずれで、一応、除染対象外です。「黒い土」に加えて「コケ類」があるのが特徴です。このような所は、ここから先の栗駒岩ケ崎地区を中心に、ここでは、いたるところにあります。)

⑥ 栗駒陸上・サッカーグランド下の路傍の土(黒い土)  <9月21日 追加⑭>

10月5日AM測定 空間線量(2.20          )μ㏜/h
   土壌分析結果― 6万2120 ㏃/㎏ 

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(この上の栗駒陸上グランドは、丁度、除染が終了したところでした。しかし、その作業中に飛散した土などもここにも到達しています。)


⑦ 鶯沢袋島巡前(みつはしドライブインのあった所付近の路傍の土(黒い土)  <9月23日 追加⑯>

10月5日PM測定 空間線量(1.04 0.61 0.41)μ㏜/h
   土壌分析結果― 1万3420 ㏃/㎏  

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「日立アロカサーベイメーターTCS-172B」でも「エステーカウンターEX」と同じような数値が出ました。

⑧ 一迫片子沢十字路北西部の「黒い土」

10月5日PM測定 空間線量(0.66 0.21 0.11)μ㏜/h
   土壌分析結果― 2万2253 ㏃/㎏

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  ここは、今回初めて調査したところです。まさかここまで高濃度の汚染は来ていないだろうと思って測定してみました。ただ、勘としていつも通っていて「怪しい」と感じてはいたところです。ここは、丁度、左写真と同じものが、「Google マップのストリートビュー」で見ることができます。右写真が測定しているところ。中央写真は、その少し、下です。数多くの小さな虫が湧いているようでした。

 まとめ

 はじめに 

  今回の土壌の分析測定値は、「てとてと」のベラルーシATOMTEX社製 AT1125(鉛の遮蔽は自作)にしろ、自前の ベラルーシ製、PKC-107放射線測定器にしろ、その示す値は、あくまで参考値としてものです。しかし、空間線量だけで放射能の汚染状況を判断することは、極めて一面的なのです。それは、汚染の濃淡のあるこの栗原市内各地を歩き、状況を見て、数多くの測定を行ってきたこの一年余の間に分かってきたことです。

  基本的には、放射能の汚染実態調査は、加害者(東電や国)がきちん行い、市民に知らせなければなりません。それを栗原市は肩代わりをして行わなければならなくなっているのが現状です。土壌分析も栗原市に強く要望しているところですが、待っているだけでは事態は進展しません。そこで、今回、2回に亘って土壌分析等独自調査を行ったのです。いくつかの限界があっても、その範囲でこの独自調査が生かされるよう望むものです。特に自前の方の限界は、バックグランドの取り方によってベクレル数(㏃/㎏)が特に小さな1,000以下、及び2,000未満も大きく左右されてしまいました。従って、2,000以下の数値は、あまり意味を持たないと考えています。その逆に、2,000以上になると、1,000前後の地点と明らかに違う様相が見られてきます。つまり、相対的な評価は、十分に出来ると判断しています。さらに数千~1万を超えてくる土壌は、危険物であることが一目瞭然となりました。

  また、この土壌分析は、第1回の報告にも書きましたが、一般的な農地などの土壌調査の場合(0-5㎝の中心と四方から約1㎏採取)と違って、あくまでその表象(0-2㎝ほど)の土壌(ある一定の範囲の約1㎏)を採取し分析するものです。例として挙げた東京都東部の場合と同じです。ですから、一般的な土壌調査に倣う(広い範囲・深さの土壌と混ぜて、結果として薄める)ならば、多分、4分の1か、5分の1になってしまうのだろうと思います。しかし、その土壌自体がそれだけ汚染されていることには変わりはありません。

  ところで、「この数値の意味するところは?」という問題があります。原子炉等規制法に基づく基準は、従来、IAEA(国際原子力機関、国際的な原子力推進体)の基準100㏃/㎏が唯一、何とか合理性がありそうなくらいです。福島第一原発事故以前の通常土壌から検出されていた放射線量は、概ね2~4㏃/㎏ともせいぜい、10㏃/㎏以下といった水準でした。それが、昨年の3.11福島第一原発事故以後は、このあたりでは、一般的な土壌であれば、今年初めの宮城県の農地の調査(栗原市分203カ所)の平均が、419㏃/㎏になってしまいました。ところが、国は、昨年6月、どさくさに紛れて作った、放射性物質汚染対処特措法で、放射性セシウムが8,000㏃/㎏以下の廃棄物については埋め立てを認め、8,000㏃/㎏以上、10万㏃/㎏以下の焼却灰などまでの「指定廃棄物」ついては、福島県以外の各県に県内1カ所の「指定廃棄物」最終処分場(管理型最終処分場)に集中すると決めました。そして、現在、栃木県と茨城県で紛糾が起きている(他はこれから起きてくる)のです。10万㏃/㎏以上は、福島県以外にはないとの前提で、福島県内に30年間の中間貯蔵施設に建設し、その後に福島県以外に最終貯蔵(処分)地を持っていくとしています。

  ところで、「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律」の放射線管理区域設定基準 3項によれば、部外者以外立ち入り禁止となる放射線管理区域設定基準は4万Bq/㎡(615㏃/㎏)なのです。現在の栗原市内では、かなりの所で該当しそうです。

今回の調査の解説 

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(栗駒体育館での除染作業)

  若柳地区の中央から北部にかけての、①~④の地点は、全般的に1mの高さで、平均0.10μ㏜/hのライン以上の所です。栗原市の除染計画第2版での調査で「若柳下町2」で、MAX0.18μ㏜/hの地点があったのでそれを確認したかったのですが、見つかりませんでした。街中を移動していて、それほど「路傍の土」があるようには見えませんでした。しかし、よく探せば、高濃度のセシウムを含む「黒い土」は見つかります。空間線量の地表で0.23μ㏜/h近くならそこは、2,000㏃/㎏ほどあることは確かです。

  栗駒岩ケ崎及びその周辺地区の中で、⑤と⑥の地点は、全般的に1mの高さで、平均0.20μ㏜/hのライン以上の所です。第1回の土壌等調査の報告の中で「栗駒岩ケ崎地区周辺のマップ」を示した所です。⑤は、栗駒猿飛来上地区で、全般的に1mの高さの平均が、0.18μ㏜/hで、MAXが、0.29μ㏜/hです。地区の多くの部分で0.20μ㏜/hライン以上で、除染対象地区に隣接しているこの地点は、0.23μ㏜/hを超えていると思われます。写真にあるような「黒い土」に加えての「コケ類」は、この栗駒岩ケ崎及びその周辺地区のいたるところにあります。これが、思っていた以上に放射性セシウムを含んでしまっていると考えられます。⑥は、除染対象地区内であり、周りが現在除染中ですから、いずれここは、取り除かれると思います。ただ、思っていた以上にかなり高濃度です。栗駒体育館の除染作業を見ていても、一部ですがマスクをせず高圧洗浄機で吹き飛ばしているのも目撃しています。作業には、十分な注意を払われるよう望みます。

   鶯沢袋地区の⑦は、9月23日に、「ここまで高濃度の汚染は来ているのだろうか?」と疑心暗鬼の中で見つけた所です。10月5日にもほぼ同じ地点を見つけました。前回は、エステーカウンターEXで測定しましたが、今回は、日立アロカサーベイメーターTCS-172Bでも念入りに測定しました。ここは、「黒い土」と草が少しありました。(コケ類は、ほとんどありませんでした。)しかし、地表で、1μ㏜/h以上ある所は、1mでも0.4μ㏜/h以上と高いのだと分かりました。ここは、ちなみに歩道部分で、写真のようにある一定の距離が同じ状況です。ここも、除染対象地区ではなく、それからかなり離れています。この鶯沢袋地区は、全般的に1mの高さの平均が、0.14μ㏜/hで、MAXが、0.23μ㏜/hです。(従って、この地点は栗原市の測定からは漏れてしまっていることになります)この地区のほとんどが1mの高さで、平均0.15μ㏜/hのライン以上の所にあたります。

  一迫片子沢地区の⑧は、今回初めて測定した所です。前述したように「まさかここまで高濃度の汚染は来ていないだろう」と思って測定してみました。結果は驚きです。この地区は、全般的に1mの高さの平均が、0.15μ㏜/hで、MAXが、0.22μ㏜/hです。勿論、この地区も平均0.15μ㏜/hのライン以上の所にあたります。ここの様子は、前述したように、ちょうど「Google マップのストリートビュー」で見ることができます。是非、見て確認して下さい。十字路の北西部、小さな崖のような部分の下。途中から上へ、林(森林)になっています。昨年の3月中旬、福島第1原発から一関ルートでやってきた放射能汚染のプルームは、ここにも確実にやってきて、この林(森林)にも当り、付着したようです。それが風雨にさらされて落下。ここにも溜まってしまって(濃縮して)「黒い土」になったようです。腐葉土も混ざっていますし、一部には、数多くの小さな虫が湧いていました。ただの一般的な「土」などといったものではなく、現実には、その場所、その場所で、様々なものを含んで、形態が異なっている土壌があるのだと思います。1mの高さで、平均0.15μ㏜/hのライン以上の所は、範囲はあまり広くはなく、平均0.10μ㏜/hのライン以上の所と、平均0.20μ㏜/hのライン以上の所の中間に帯状にあると思われます。

   この3つのラインは、第1回の報告にも書きましたが、栗原市除染実施計画(第1版、第2版)を使って作成した、最新の栗原市の『放射能汚染(除染)マップ』に引いたラインです。栗原市が作った行政区だけで区切った除染実施区域なるものでは、デコボコの線しか引けず、放射能汚染の実態に合っていません。そもそも行政区だけで除染実施区域を線引きすることには無理があります。

   平均0.20μ㏜/hのライン以上の所では、これまで一般的に言われてきた 生活空間における「雨樋や側溝など」だけでなく、どもにでも高濃度のセシウムが含まれる「黒い土」、「路傍の土」「コケ類」などのマイクロホットスポットがあります。これに対して、平均0.15μ㏜/hのライン以上の所では、その数は減っていくものの、かなりの数の場所で見つけることができます。そして、平均0.10μ㏜/hのライン以上の所でさえ、良く見つけようと思えば必ず見つけることができます。このように、マイクロホットスポットは、栗原市内においては、高濃度の放射能汚染地区でなくとも、濃縮作用によって、どこでも出現しています。今回の2回の土壌等独自調査で分かってきたのは、「空間線量と、土壌等そのものの中の放射能物質の量との関係は、単純な相関関係にはない。」ということです。ある程度のことは(推量で)言えても、限界があるのです。しばらくの間は、一つ一つの事例を丁寧に追って行くしかありません。その中から、思わぬ事実も判明してきます。

 最後に

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(土壌分析で活躍中の「ベラルーシ製、PKC-107放射線測定器」)

  栗原市では、ようやく除染計画の第1版分の学校等の除染がほぼ完了しました。この後、第2版分の3つの学校等の施設の除染が行われます。しかし、この間、私たちが、指摘してきたように、これにはまだ漏れてしまった学校等施設があります。また、この先、民有地の除染(それも小さな子がいる家庭を優先して行うこと)を急いで始めなければなりません。他自治体に比べて遅れています。除染対象地域についても、そこの生活環境(通学路、生活道路、側溝など)の協議を始めなければなりません。その際、私たちのこの2回に亘る土壌分析等独自調査の結果(指摘したところは、まだ、ほんの一部です。)を生かしてもらいたいのです。

  それは、栗原市に対して要望するとともに、関係する各地域、関係する施設等の関係者(保護者、教職員など)に望みます。

  ここで出てきた数値をどう考えるか、それの処理は、どうするか(どう、市に要望するか、自分たちで処理するかなど)は、それぞれその施設とか、地域に関係する保護者や市民などがよく話し合って考えていただきたいと思います。




10月16日、「藍藻」とした表現を「コケ類」に訂正しました。

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土壌分析等の独自調査を実施しました。

<原発・環境・エネルギー問題>           2012.10.1

土壌分析等の独自調査を実施しました。

「放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク」放射能測定チーム
連絡先/ 佐藤 茂雄 TEL/FAX0228-22-7412 Emale fa43725@yb3.so-net.ne.jp

独自調査実施までの経過

  9月8日の9月例会に、「NO!放射能『東京連合こども守る会』」が出していた 高濃度セシウムを含む「黒い土」(「路傍の土」と呼んでいましたが)の資料を「高線量「黒い土」(路傍の土)= 藍藻(らんそう)?」という形で「砂場の砂の入れ替え問題」とともに、参加者の皆さんに紹介しました。この「黒い土」=「黒い物質」そのものは、雨や風によって集積した砂や泥。道ばた、雨が降った後に水が干上がりにくい場所、吹き溜まり(いずれもコンクリートやアスファルト上)に多く見られるものです。それが、福島第一原発事故によって放射能汚染された地域では、空間線量に比例して「黒い土」=「黒い物質」のセシウム濃度も高くなると考えられます。この東京都内の場合は、いずれも東部であり、汚染状況調査地域に指定され既に除染が始まっている千葉県東葛地区に隣接しているところです。報告では、東京都江東区や江戸川区で、9万㏃/㎏(1.3μ㏜/h)や24万㏃/㎏(2.3㏜/h)が検出されてということでした。「広い場所から集まれば集まるほど、そして、吹き溜まりや水溜りなど、上手く寄せ集まる条件が重なれば重なるほど、より高濃度になっていく。」としていました。

  実はここ、栗原市でも同様のものは既に見つけている(5月には、栗駒野球場で、6月ごろ栗駒体育館で)ので、事前の9月5日に栗駒体育館の方の測定(1.06μ㏜/h、5.03μ㏜/h、8.39μ㏜/hなど)をしてその写真も会場で紹介しました。それを分かりやすく編集し、記事にしたのが、9月11日の「栗原でも高濃度セシウム含む「黒い土」を見つけていました。」です。ただ、この時点での確認では、栗駒体育館の除染作業日程が決まっておらず、「後回しにされている」としましたが、その後、業者が決まり、除染が始まりました。その記事でも強調しましたが、栗原市の除染実施計画では、一年前の全市の汚染マップに比べ、かなり対象が絞られ過ぎていました。

  栗原市は、「空間線量が少し下がってそうなった。」という見解でしたが、私は、まず、「それでよいのか」と大いに疑問になりました。そもそも国の基準自体が安全基準でもない「ガマン値」であり、加えて、子どもに関する施設だけ50㎝でも、他が1mのままです。この間、再三にわたって、栗原市には、国の緩い基準ではなく、「子ども達や市民を守るため独自の判断を」と訴えてきていますが、あまり効果が出ていません。空間線量自体も外部被ばくを考えれば重要なのですが、かなり気候条件などで変動します。

 そもそも現時点で、放射性物質は、地表とか、建物、樹木、森林などに付着しているのが主な筈です。空間線量や表面線量だけが問題ではなく、そのもとになっている内部の汚染物質とその量が問題です。高濃度セシウムを含む「黒い土」=「黒い物質」に関しては、前述の「NO!放射能『東京連合こども守る会』」は、「通学路、遊び場、住宅地など子どもの行動範囲、生活圏のいたるところにあり、触る、踏む、転ぶ、ボールに付着する、手についたものが口に入る、風で飛んだ砂ぼこりを吸い込むなどしないよう気を付ける必要があります。」と注意喚起しています。私は、同じことは、「砂場に砂」についてもいえると思っています。砂場は、どこでも、一番よく、小さな子どもたちが遊ぶところなのです。これらの砂場の砂を含む土壌の調査は、必ず行わなければならないものだと考えました。それで、農地以外の土壌調査も、この間、栗原市に要望しているのですが、市は、やるようなことを言いながら、なかなか踏み出しません。

 土壌調査の必要性については、私は、9月15日の仙台での「放射能被害を語る宮城県民の集い」で、講師の今中哲二さんにも質問を出しました。今中さんは、はっきりと「空間線量だけでなく、土壌調査も必ずするよう」アドバイスしてくれました。

  私が、この土壌調査がどうしても必要だと感じたのは、7月31日に久しぶりに再開された官製の「くりはら市民会議」で、示された下記の鳥矢崎小学校校庭の正確な土壌調査の結果を見てのことでした。



栗原市鳥矢崎小学校校庭土壌調査結果 (7月31日 栗原市危機管理室発表)
0-1㎝ 1459±70 2920±90 4379±114
1-2㎝  205±25  320±28  525±37
2-3㎝   48±12   45±11    94±16
3-4㎝   20±8    16±7    36±10
4-5㎝   ND     ND      ND      (NDは、10㏃/㎏以下)
5-6㎝   ND     ND      ND 


0-1㎝の セシウム134、セシウム137(合計㏃/㎏)が、およそ4500㏃/㎏もある。というものでした。一般的な土壌調査の場合、0-5㎝の中心と四方から約1㎏採取して行うものです。これをそれに当てはめると、1042㏃/㎏となります。これは、今年初めに行われた宮城県の農地土壌分析(栗原市分203カ所)で、この周辺でも1000㏃/㎏超が、何カ所か出ていることと合致します。つまり、一般的な土壌調査で、1000㏃/㎏出ても、その表面だけとれば、4500㏃/㎏以上にもなるということなのです。

 9月15日の仙台での「放射能被害を語る宮城県民の集い」で、冒頭「主催者あいさつ」で、工藤昭彦氏は、「今、必要とされているのは、『正しい情報』ではなく、『正確な情報』なのです。」と、大変良いことを言っていました。立場によっても違ってくる「価値観」など入った「正しい情報」?「正しい知識」?なるものではなく、あくまでも「正確な情報」が必要とされています。それに基づいて私たち自身が、どのように考え、どのように行動するか、決めていくのです。このことは、「高濃度セシウム含む『黒い土』問題」、「砂場の砂の入れ替え問題」にとどまりません。この後に、ここ、栗原市でも出てくる「ガレキ処理問題」、「放射能汚染物処理問題」、「『指定廃棄物』県内最終処分場問題」などすべてに絡んでくることなのです。

独自調査の日程

9月19日~20日午前まで、 各班で各地区の空間線量の測定と、そこの土壌を採取。
9月20日午後2時~    放射能測定チーム責任者(佐藤茂雄)宅で、各班の採取した土壌の測定会開催。
9月21日~23日      追加の測定、追加の土壌採取。
9月25日         事務局チーム会議(役員会)で、あらましの報告、問題点の整理。
一部(7件)を大河原の市民放射線測定所「てとてと」の土壌測定
(ベラルーシATOMTEX社製 AT1125 鉛の遮蔽は自作)で行うことを決める。
9月28日~10月1日    栗原市除染実施計画(第1版、第2版)を使った栗原市の放射能汚染マップ(最新版)を作成。
9月29日         「てとてと」で、土壌分析行われる。
9月30日~10月1日    この報告書の作成。 

 土壌分析等の独自調査結果

9月20日、チーム責任者の佐藤宅で、本田事務局長所有の ベラルーシ製、PKC-107放射線測定器で13件の測定をしました。

① 栗駒体育館(管理棟上のオープンスペース)の黒い土 (ここは除染対象施設で9月18日より除染が始まりました。)                            
  結果― 15万6700 ㏃/㎏               (写真一番下:除染終了間近の陸上グランド)
  「てとてと」結果― セシウム137 10800、セシウム134 6500 合計 17万3000 ㏃/㎏
 
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 以前、「栗原でも高濃度セシウム含む「黒い土」を見つけていました。」という報告の中で「9月5日午後3時過ぎに測ったところ8.39μ㏜/hでした」としました。それは、そこで、エステーエアーカウンターEXを使って測定したものでした。その後、それを、9月14日に約1㎏採取しチーム責任者の佐藤宅に持ち帰りました。それを、9月18日に入手した日立アロカサーベイメーターTCS-172Bで測定すると 4μ㏜/hほどしかなく、エステーエアーカウンターEXでもせいぜい 5μ㏜/hしか示しませんでした。9月20日午後2時からのチーム責任者、佐藤宅での測定会でも同じ結果でした。しかも、約100gほどに小分けしたものを測定すると、もっと低い数値(2μ㏜/hほど)しか示しませんでした。
そこで、後日9月21日(小雨、気温は、20℃ほど)現地へ行って、再測定(日立アロカサーベイメーターTCS-172Bを使用)しました。結果は、 地表 7.83μ㏜/h と9月5日とほぼ同じ結果が出ました。

② 旧文字幼稚園の土壌 (除染対象外)

旧文字幼稚園砂場の砂 (9月18日採取) 空間線量?
      結果― 600 ㏃/㎏

旧文字幼稚園花壇の土 (9月18日採取) 空間線量?
      結果― 400 ㏃/㎏

③ 若柳川北公園 (除染対象外)

若柳川北公園柳の下 9月20日AM測定 空間線量(0.16 0.18 0.19)μ㏜/h

若柳川北公園遊具の下の土 9月20日AM測定 空間線量(0.17 0.15 0.16)μ㏜/h
      結果― 400 ㏃/㎏
「てとてと」結果― セシウム137 356、セシウム134 217 合計 573 ㏃/㎏

④ 若柳川南公園 (除染対象外)

若柳川南公園すべり台の下 9月20日AM測定 空間線量(0.15 0.18 0.17)μ㏜/h
若柳川南公園ブランコの下 9月20日AM測定 空間線量(0.14 0.13 0.13)μ㏜/h
      結果― 500 ㏃/㎏

⑤ 栗駒上町裏住宅公園西 (除染対象外)

栗駒上町裏住宅公園西(中央) 9月19日AM測定 空間線量(0.33 0.21 0.19)μ㏜/h          
     (すべり台下)              (0.61 0.25 0.20)μ㏜/h
      結果― 5000 ㏃/㎏
「てとてと」結果― セシウム137 2630、セシウム134 1600 合計 4230 ㏃/㎏

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⑥ 栗駒上町裏住宅公園東 (除染対象外)

 栗駒上町裏住宅公園東(中央) 9月19日AM測定 空間線量(0.26 0.19 0.17)μ㏜/h
      (すべり台下)               (0.41 0.23 0.18)μ㏜/h
      結果― 3900 ㏃/㎏

⑦ 栗駒田町遊園地 (除染対象外)

 栗駒田町遊園地(中央)  9月19日AM測定 空間線量(    0.22 0.19)μ㏜/h              
    (東フェンス近く)            (0.39         )μ㏜/
    (壊れた雨樋下)             (0.69         )μ㏜/h
    結果― 4100 ㏃/㎏ (ここは、このすぐ近くの栗駒中野保育所の土壌と同レベルと考えられます。)
「てとてと」結果― セシウム137 2030、セシウム134 1240 合計 3270 ㏃/㎏  

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⑧ 栗駒田町会館と栗駒中野保育所の中間の空地(ドブ上げ)(除染対象外,但し、申請すれば除染対象になる筈)

 9月19日AM測定 空間線量(1.38 0.42 0.28)μ㏜/h
     結果― 2万4800 ㏃/㎏
「てとてと」結果― セシウム137 12600、セシウム134 7600 合計 2万200 ㏃/㎏

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⑨ 栗駒中野保育所駐車場東側溝近く(ドブ上げ)(除染対象外,但し、申請すれば除染対象になるかも?)

 9月19日AM測定 空間線量(0.61 0.32 0.24)μ㏜/h ここは、空間線量の測定のみです。

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  (駐車場とフェンスの間に側溝がある)

⑩ 栗駒上野児童遊園 (除染対象外,但し、申請すれば除染対象になるかも?)
栗駒上野児童遊園(すべり台下)9月19日AM測定 空間線量(0.58 0.28 0.21)μ㏜/h         
  (中央盛山草地)              (0.26 0.23 0.21)μ㏜/h
      結果― 9100 ㏃/㎏ (草混じりの土)
「てとてと」結果― セシウム137 3670、セシウム134 2230 合計 5900 ㏃/㎏

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 (きれいに整備されていて草の上に寝そべったら気持ちがよさそう。)

⑪ 栗駒つるが公園 (除染対象地区であり、ここは除染される筈)

 栗駒つるが公園(すべり台下)9月19日AM測定 空間線量(0.43 0.22 0.21)μ㏜/h         
     (中央)            (0.31 0.26 0.23)μ㏜/h
       結果― 4100 ㏃/㎏
 ここは、岩ケ崎保育所(除染対象施設)のちょうど手前にあります。保育所には、砂場があり、きっちりとビニールシートで覆われていました。ここは、多分除染されるものと思われます。
 

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⑫ 宮野中央第3号公園など <9月22日 追加> 実施者(本田事務局長)(除染対象外)
      
 宮野中央第3号公園砂 空間線量(0.022 0.066 0.076)μ㏜/h 
結果― 1900 ㏃/㎏
「てとてと」結果― セシウム137 328、セシウム134 200 合計 528 ㏃/㎏

  宮野中央第3号公園黒い砂 空間線量(0.145 0.095 0.047)μ㏜/h 
結果― 1833 ㏃/㎏

  築館高校グランド南方面 空間線量(0.19           )μ㏜/h 
結果― 2300 ㏃/㎏

(その2) <9月23日>、チーム責任者の佐藤がここの空間線量を再調査しました。

  宮野中央第3号公園コケ類 空間線量(0.16      )μ㏜/h
  築館高校グランド南方面近くの路傍の土 空間線量(0.20     )μ㏜/h 
 栗原農業共済会館入口近くの「黒い土」 空間線量(0.44     )μ㏜/h 

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⑬ 栗駒中江の路傍の土(黒い土)  <9月21日 追加> 実施者(佐藤)
 
 結果ー 地表 0.6μ㏜/h(除染実施区域近くであり、除染されとは思われます。)

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⑭ 栗駒陸上・サッカーグランド下の路傍の土(黒い土)  <9月21日 追加> 実施者(佐藤)

 結果― 地表 2.2μ㏜/h(除染実施区域内、施設の除染、後にここも最後きれいにしてもらいたいものです。)

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 (正面が栗駒体育館、右上が陸上グランド、左上が野球場 いずれも現在、除染中です。)

⑮ 栗駒猿飛来上の路傍の土(黒い土)<9月23日 追加> 実施者(佐藤)

結果ー 地表 0.6μ㏜/h(除染実施区域の少しはずれ、ここは、一応、除染対象外)

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 (正面が成田橋、ここを超えた右手前方のみ除染対象地区です。)

⑯ 栗駒桜田上川原 みつはしドライブインのあった所付近 路傍の土(黒い土) <9月23日 追加> 実施者(佐藤)

  結果ー 0.94 μ㏜/h (除染実施区域からはかなり離れています。ここは、一応、除染対象外)    
  
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まとめ

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 9月20日の土壌測定会には、上の写真の ベラルーシ製、PKC-107放射線測定器を使用しました。これは、シーベルトもベクレルも測れる簡易測定器です。まず、測定する場所のバックグランドの数値を出して、それを土壌などの測定した結果から引きます。20日は、佐藤宅(築館黒瀬)で、数多くの検体を測定しました。しかし、⑫ 宮野中央第3号公園など <9月22日 追加> 実施者(本田事務局長)の3検体は、本田宅(築館宮野)で行いました。バックグランドが宮野の方が低く、そのためか、(1900,1833,2300)㏃/㎏という少し高めの数値が出ました。1900㏃/㎏ のを30日に「てとてと」へ持っていった他の6検体と一緒に測ったところ、528㏃/㎏ と出ました。他の6検体に関しては、「てとてと」結果と、この簡易測定器の結果が、かなり近いことが分かりました。
 また、このベラルーシ製、PKC-107放射線測定器のベクレルのほうの検出限界値は、100㏃/㎏ということです。(食品などの検査には不向きです。) 

 ここから言えることは、この簡易測定器では、①たくさんの検体を一度に検査して、相対的な評価は充分にできる。②高濃度(2000~3000㏃/㎏以上)の検体に関しては、かなり実際に近い数値が出る。③1000㏃/㎏以下の数値に関しては、信頼性が少し欠ける。と思われました。要は使い方次第で、この簡易測定器は、十分に使えると判断しました。(確信が持てなければ、今回のように「てとてと」に持ち込んでダブルチェックすればよいのです。)

強力な助っ人が活躍中です。

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 この記事の途中から写真にももう登場しています測定器「日立アロカサーベイメーターTCS-172B」(右写真の左端)は、最近、活躍し出しているものです。

 これは、当初は、国や大学・研究機関(せいぜい県)だけが使っていたものです。最近になってようやく栗原市でも使い出しました。9月中旬より、私の大学時代の後輩からの好意で借りているものです。(写真上のバッグに入れて宅急便で送ってきました。) 10月下旬には、また返却しなければなりませんが、それまでの間、栗原で十二分に活用する予定です。写真の真ん中は、この8月から活躍している「エステーエアーカウンターEX」です。コンパクトで使いやすく、「日立アロカサーベイメーターTCS-172B」と並べても使っていますが、あまり遜色ありません。左端は、昨年7月から長く活躍している「ガイガーカウンター SOEKS-01Mロシア製」です。しかし、低濃度の測定の精度に難があります。

 栗駒岩ケ崎地区周辺のマップを作ってみました。

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 今回の16カ所の土壌分析等の独自調査では、その内11カ所(+1カ所)が、栗駒岩ケ崎地区の周辺に集中しています。それをマップにしたのが、この写真です。斜線部分が除染実施行政区です。しかし、この行政区だけで除染実施区域を線引きすることには無理があるのです。それは、実際に空間線量や土壌調査をしてみればみるほどわかりました。実際には、こんなに入り組んで汚染があるわけではありませんでした。例えば、栗駒中野地区(除染対象外)にある栗駒中野保育所は、市の測定値でもいつも、50㎝で、0.23μ㏜/h前後で、たまたま測定日でそれに達していなかっただけです。その周りを今回,念入りに調べましたが、現状では、小さな子ども達にとってはとても危険だと判断しました。同様に栗駒岩ケ崎地区周辺に関しては、どこをとっても一定以上の汚染があることは、今回の土壌調査から判明しました。南東は、岩ケ崎の少し手前(猿飛来上)から始まって、岩ケ崎全体、それから栗駒中野から、稲屋敷、鶯沢袋にかけての一帯は、どこにでも高濃度セシウムを含む「黒い土」はあるのです。

 10月21日、くりこまクリニックで、健康福祉友の会主催の「健康まつり」が行われます。私は、そこで、放射能問題に関しての展示協力をすることになっています。そこでこのマップを写真入りで紹介します。(10月13日の10月例会でも紹介します。)できれば、展示だけでなく、放射能測定チームとして、空間線量を測る、高性能測定器「日立アロカサーベイメーターTCS-172B」と、土壌分析をする、ベラルーシ製、PKC-107放射線測定器の2台を使ってのデモンストレーションも行いたいと思っています。会場で、持ち込みの土壌を測ります。また、「日立アロカサーベイメーター」を持って、会場周辺の空間測定をするのです。また、そこで気になった土壌も採取して、後で、会場で検査するのです。出てきた数値をどう見るかは、その場で皆さんと考えれば良いのです。私自身は、限りなくゼロベクレルを目指すべきだと思っています。私は、今回の福島原発事故では、「東電(加担した国も)によって、私たちの生活・生産環境に毒物が撒かれてしまった。」と考えるべきだと思っています。

 新しい「栗原市放射能汚染(除染)マップ」(H24年10月作成)ができました。

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 「てとてと」でのダブルチェック待っている間、栗原市除染実施計画(第1版、第2版)を使って最新の栗原市の『放射能汚染マップ』を作ってみました。市の計画書には、255の行政区ごとの平均空間線量と最小値と最大値を一覧表にして出しています。最後のページでやっと「除染区域図」なるものが出てきますが、とても分かりづらいものです。そもそもこの行政区だけで区切った除染実施区域なるものは、デコボコです。前述したように、実際に空間線量や土壌調査をしてみれば、その矛盾点に気づきます。

 そこで、ある一定のルールに従っての行政区の汚染のランク付け(A~Dまで)をして、それをA-1(全版)の大きさのマップに落としました。さらにそれから、傾向を読み取り、おおよそ、1mの高さの平均空間線量0.10μ㏜/h以上のライン(黄色)、0.15μ㏜/h以上のライン(桃色)、0.20μ㏜/hのライン(赤)の3種を引いてみました。そうすることによって始めて、放射能汚染の特徴が見えてくるのです。以下は、そのマップに付けた解説文です。


<行政区だけで除染実施区域を線引きすることには無理があります。>

 太字が放射性物質汚染対処得措法に基づき国の補助を受けて除染する除染実施区域。(A) 国の基準は、1mで0.23μ㏜/h以上であり、行政区での平均値がそれを上回った場合のみ国からの除染費用が出てきます。対象地区に漏れた行政区の中にも1mで0.23μ㏜/h以上の地点が数多くあります。(B) また、この国の基準は、安全基準ではなく、あくまでも社会的・経済的な条件を配慮した「ガマン値」にすぎません。小さな子どもの生活空間―施設、家などで1mではなく、50㎝、地表での線量で判断することが求められます。((C)も対象になります。) さらに高濃度のセシウムが含まれる「黒い土」などのマイクロホットスポットは、高濃度の汚染地区でなくとも、濃縮作用によって、ある程度の汚染地区ではどこでも出現します。((D)も対象になります。)

 行政区だけで除染実施区域を線引きすることには無理があります。空間線量に加え、その地点の土壌検査をして、行政区を横断する汚染マップを作成する必要があります。

A : 除染実施区域の行政区              24カ所  9.4%
B : 行政区内にMAXが0.23μ㏜/h以上の地点がある。 32カ所 12.6% 
C : 行政区内にMAXが0.20μ㏜/h以上の地点がある。 21カ所  8.2%
D : 行政区内にMAXが0.15μ㏜/h以上の地点がある。  33カ所 12.9% (ABCDの合計110カ所は全体の43%)



10月16日、「藍藻」とした表現を「コケ類」に訂正しました。

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