触媒生活

セカンドライフに入っての日常生活を文章、日記などで表現します。「触媒」のような役割を果したいというのが私のモットーです。コメント等をブログでも受けますが、連絡はメールでfa43725@yb3.so-net.ne.jp まで。

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多目的、TYO東京(4月10.11日)

<雑感>

多目的、TYO東京 (4月10.11日)                                      
                                    2010.4.15

 JR東日本の「TYO東京」というのを知っていますか?

―2010年4月1日(木)~2010年9月30日(木)で、 2名様以上での申し込み。新幹線のチケットと首都圏のホテルがセットになった格安のもの。30日前までのご予約で、お得な早期予約割引アリ。―

というものです。二人とも「大人の休日」の会員ですから、更に5%Offに(妻は30%offになるものもアリ)なって、だいたい宿泊費+α位が安くなります。毎年1~2回位は利用しています。

 今回のTYO東京はいつもにまして多目的でした。① 息子夫婦との会食 ② 2ヶ所の美術館めぐり ③ 歌舞伎鑑賞 ④ 大学時代の友人との37年ぶりの再会 ⑤ その他ショッピング でした。

ゆったりと息子夫婦と会食(4月10日)

 東京駅八重洲北口に12時に待ち合わせ。まあ、息子は時間に間に合った試しがないので私は気長に待つつもりでした。しかし、妻は12時になって来てないとなると「メールして」と催促。仕方なく連絡すると一つ前の駅まで来ているという。結局10分遅れでしたがこれはいつもより早い方です。桜が既に葉桜になっていましたが、風に花びらが舞う東京の銀座を少し歩きました。12~3分でコレド日本橋という建物の中にある「松江の味日本橋皆美」に案内させられました。珍しく丁度NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」を二人で見ているもので入り口のカンバンにあった「だんだん」(ありがとうの意味)という文字が温かく感じられました。息子以外の三人がお勧めの「鯛めし茶漬け」を注文しました。鯛のそぼろと薬味を乗せた温かいご飯に、薄口のだし汁をたっぷりかけたものです。息子は「ひつまぶし」を注文。付いてきたのが「肝吸い」ではなく宍道湖が近いので「蜆の味噌汁」でした。ゆっくり体に優しい食事を取りながら、息子夫婦の近況を聞き、こちらの様子も話して楽しいひと時を過ごしました。

ブリジストン美術館へ

 会食後、高島屋を経由して東京駅八重洲から真っ直ぐ南のブリジストン美術館までこれも12~3分歩きました。天気もよく皆さん上着を脱いで手に持っている方が銀座を歩いていました。歩いてみて「東京の街は綺麗なんだ」とつくづく思いました。

 ブリジストン美術館は「美の饗宴・東西の巨匠たち」というタイトルの1月末からの展覧会の最終時期でした。日本洋画は西洋の美術を学んで発展し、その一方で、19世紀後半の西洋では、日本美術の奇抜な構図や平面性など取り入れた、ジャポニスムという新しい表現が試みられていました。この展覧会では西洋と日本の影響関係を軸に、モネ、ドガ、藤島武二、佐伯祐三、藤田嗣治など、明治期から戦後までの東西の画家たちの様式の展開や成熟の過程を紹介していました。いろいろな画家たちの絵画が多く紹介されていました。何となく影響関係は分かるのですが、何か漠然とした感じしか印象に残りませんでした。個人的にはモネが好きで、別のところで見た一連の大量の「睡蓮」を思い出しました。ここにも少し「睡蓮」はあり、あと「黄昏 ヴェネチア」が良かったです。

橋演舞場で通し狂言「四谷怪談忠臣蔵」鑑賞

 4月から始まっている新橋演舞場での「 陽春花形歌舞伎」通し狂言 「四谷怪談忠臣蔵」の夕方の部(4時半から)を見ました。市川猿之助演出で市川右近主演のもの。鶴屋南北の「東海道四谷怪談」を「仮名手本忠臣蔵」の外伝という構想で描いていました。「四谷怪談」の民谷伊右衛門は、実は浪士として、討入に加わるべき存在だったというのです。江戸時代、「四谷怪談」の初演時には、「忠臣蔵」と場面を交互にし、二日にわたって上演されたといいます。猿之助は、この構想を生かし、両作品を一つにした「双繪草紙忠臣蔵」を昼夜で通し上演。さらに両作品の登場人物たちが縦横無尽に駆け巡る「四谷怪談忠臣蔵」を創り出してしまいました。

 私は、歌舞伎を見るのは2回目で久しぶりです。物語は、良く知られているものの合体?でもあり、私自身は歌舞伎の約束事に詳しいわけではないのですが、解説イヤホーンは無用としました。先ずは分かりやすい猿之助歌舞伎の全体を丸ごと観て感じようと思いました。スピーディーな場面展開、きらびやかな花火、飛行術を使っての宙乗り、「四谷怪談」の「隠亡堀」、「忠臣蔵」の「討入」と随所に名場面、大詰には舞台に何トンもの本水が降り注ぐ「大滝」が出現し、豪快な大立廻りにと、主演の市川右近も四役を勤め、大変見応えがある演目でした。妻の方は既に何回かスーパー歌舞伎を見ているそうで、今回のは普通の歌舞伎とスーパーの中間のようなもののようです。4月19日夜からはNHKBSで連続して歌舞伎の名場面を放送するのでこちらもしっかりとチェックするつもりです。

 当日の席はJRの「大人の休日」より取ったので格安はいいのですが、舞台近くの花道のすぐヨコ。細かい表情までよく見えるのと声が良く聞こえるのは良かったのですが、宙乗りや花道を何回も見上げていて首が疲れました。それにしても歌舞伎役者の発声は凄い!!声がよく通ります。頭上が2階席でそこに小さな3本の集音マイクを見つけましたが、舞台からも花道からも、生の役者たちの大変良い声を聞くことができました。

宿泊は新橋愛宕山東急インに(4月10,11日)

 新橋演舞場から宿泊の新橋愛宕山東急インまでの移動は地下鉄(メトロ)です。来る時の銀座駅での乗換えの距離が長く、ホテルまでは短いものをと妻はリクエスト。そこで、当初考えていた東銀座-新橋乗換えー虎ノ門ではなく、途中停車は多いのですが東銀座―神谷町にしました。地図上ではその方が駅からホテルは近いのです。しかしそれにしても見知らぬ場所です。ネットから印刷した地図を見ると途中、神社があったり、トンネルもあります。もう9時半はまわっており、駅から妻と一緒に歩き始め、辺りはオフィス街で薄暗く、途中で妻が「トンネルはいやだ」とか、「この道で大丈夫?」とか言ってきました。すべてを夫任せにいておきながら「はは~ん、信用していないのだな」と思いました。見知らぬ場所ですから「100%信用して」とは言えませんがこれまでだいたいは間違ったことはありませんでした。あっても方向は間違っていなかったとか、少し遅れ気味になるとか、全て途中修正で切り抜けてきています。今回は、結果100%OKでした。最短距離で安全も問題なしでした。それに白地に小さなピンクの水玉模様のライトアップされたお洒落でロマンチックな東京タワーを真近に見ることができました。

 泊まった部屋は築10年ほどたった新館で、快適でした。「TYO東京」のパンフレットで東京の中心街で最安値という条件で探し、ここを1ヶ月余前にチェックしました。パンフレットでは朝食抜きでしたが窓口での申し込み時に朝食付と分かりました。朝食は6時半からともう一ヶ所7時からの2ヶ所で食べられるようになっていて、とても便利でした。内容も洋・和食とも結構充実していました。昨年11月のイタリア旅行でのどのホテルよりもここの方が使いやすく満足しました。問題があるとすれば、駅からのアクセスが他のホテルよりも少し不便だというだけです。朝9時過ぎにホテルからは気持ちの良い天気でしたので歩いてJRの新橋駅まで行くことにしました。

三菱一号館美術館―マネとモダン・パリ展へ(4月11日)

 明治23年、政府の要請により三菱社が丸の内一帯を取得したことに丸の内の歴史は始まり、お雇い外国人として来日したジョサイア・コンドルの設計により、明治27年(1894年)丸の内ではじめての近代的オフィスビル「三菱一号館」が建てられました。この煉瓦造りの低層棟を今年4月6日に復元が完了して三菱一号館美術館として再出発しました。明治期の重厚なデザインが心地よい落ち着きを醸し出しているこの都市型美術館の開館記念展がこの「マネとモダン・パリ」ということです。

 エドゥアール・マネ(1832-1883)は、後に「印象派」となる画家たちだけでなく、後世の芸術家たちに決定的な影響を与えた近代絵画史上最も重要な画家のひとりです。このマネ芸術の全貌を、当時のパリが都市として変貌していく様子と結びつけながら代表的作品により展覧しようとするもので80点余が出品されていました。そして同時代の作家の油彩・建築素描・彫刻などもあわせて展示されており、マネが生きたパリの芸術的な背景も紹介されていました。

 「マネとモダン・パリ」に焦点を当てたこの企画は、世界史に疎い私にはとても衝撃的でした。父は法務省の高級官僚であり、ブルジョワの家庭の長男でとして何不自由も無く育ったマネは、極めて革命的な画家になっていったのだと思われました。初期のスペイン絵画の真摯なレアリズムの影響、自分が影響を与えた印象派展には出品せず、あくまでサロンで勝負しようと絶えず新しい時代の芸術をリードしようとしていたことが作品を通じても分かりました。そして、「モダン・パリ」のこの時代、第二帝政(1852~70)第三共和制(1870~1940)はパリが19世紀の首都として輝いていた時代。万博や華やかな都市生活、しかし、やがて対外戦争と社会格差・不安の増大へと時代は経過していく。その中―変革・革命期に生きた画家だったのだと多くの作品を通じて理解できました。

 会場には少し早く着いたのですが長蛇の列でした。この時期の東京での美術館めぐりのNO.1はここだと思っていたのですが、同じようなことを考えている中高年の方々が多いのだなと思いました。しかし、若い会場係りの方が大勢いて大変助かりました。

大学時代の友人との37年ぶりの再会

 午前中はこの企画をゆっくりと見て、丁度12時に御茶の水駅の聖橋口に待ち合わせということにしていました。移動はすべてJRです。丁度「TYO東京」に東京JRフリーパス券が付いていたので助かりました。37年ぶりに今回再会するのは大学時代の女性の友人二人です。二人とも教育学部出で、教師はしていたのですが少し早めに退職、一人は山梨で家業のブドウ園を娘としているそうで、もう一人は葛西に住んでいて専業主婦になっているとのことでした。(そういえばうちの奥さんもこの4月からはれて専業主婦になったはずなのに、ちっともそれらしくありません。)私たち夫婦との共通点はセツルメントという同じ(教育系)サークルだったということです。しかし、私だけは2年間で辞めてしまいました。4年間最後までいたのは妻と友人の二人の「元三人娘」と男性一人のみでした。私は、本当はこの一人の男性に最も合いたかったのですが都合がつかずダメでした。30年位前ですが、彼には千葉時代に地域の教育懇談会に講師として一度来てもらっています。お母さんが宮城で施設に入っていて毎月来ているとのことでしたから、そのうち会えるだろうと思います。集合場所には、少し早めに着いたのですがはたして彼女たちは時間に対してどうだったか思い出せませんでした。妻はきっと早めに来るというのですが…定刻の10分前くらいに山梨からの一人を見つけました。若いときのイメージしか残っていませんでしたが、直ぐに少し老けた(しかし、きりっとした美しさがある)彼女に慣れました。もう一人はということになったのですが、葛西からですから地下鉄から来ると三人は思い込んでしまっていてそちらばかり見ていました。12時を10分回ったところで双方が同時に携帯を鳴らしたところ反対方向に見つけました。12時の10分前より来ていたということでした。やはり若いときのイメージと現在とのギャップを埋めるのに少しの時間はかかるものです。外で会っても即座に分かるものではないということです。

 さて、昼食の会食をしようということでしたので、事前に私が調べておいた「東京ガーデンパレス」というホテルのレストランに向かいました。ランチをゆっくり取れそうな場所という条件にはピッタリで一応午後2時までとなっていたのですが、他にもお客が何組も残っていたので2時半まで粘りました。値段はお手ごろだったのですが味がイマイチ、三菱一号館美術館のCafe1894のランチプレートの方が良いとは分かっていたのですが、そこに来てもらうわけにもいかず、これは仕方ないことです。

 話は昔のこと、その後のこと、家族のこと、仲間のその後のこと、現在していること、…といろいろ楽しい話はつきませんでした。山梨の彼女はワインを、葛西の彼女はアイスランド(旅行で買った)チョコレートを、私たちからは笹かまぼこをそれぞれお土産にと出しました。近いうちにまた再会をと約束して別れました。

その他ショッピング

 東京駅からの帰りの新幹線は4時半、それまでの間少し時間がありました。実は、初日も息子たちとの待ち合わせの前に若干時間があり、八重洲地下街を歩きました。妻が毎回行くアクセサリーの店へ行くのですが、私はその間、近くの別の店に入っているのです。但しいつも後で呼ばれて必ず買い物に付き合わされます。今回はそれがなく逆に私が入っていた「森のギャラリー」という店に入ってきました。私は何点か気に入ったものがあったのですが荷物になるので帰りにと考えていました。その帰りにまたこの店に寄りました。来客時にその目の前で使う「竹製のまな板」とカメの形をした明かり入れの焼き物(東南アジア製)を買いました。妻も漆塗りの食器やお盆などを買いました。駅ナカでは駅弁大会のようなことをしていたので覗きましたが、結局別のところで夕食用のお弁当を買いました。留守宅の義父母へは美味しそうなケーキを買いました。これが持ち運び注意という代物でして、これだけを妻が持つことになりました。(勿論自分の荷物は持ってもらいますが)今回はお土産(ワイン2本など)他にも様々な荷物が最終的にかなり増えてしまいました。それで近々旅行をするもので大きなキャリーバックを購入し、そこに荷物全部を詰めてしました。毎度のことですがこの重たい荷物はいつも私が担当ということになります。

 こうして二日間の多目的TYO東京を無事終えて帰宅しました。中身がぎっしりで、大変充実したものになりました。

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