触媒生活

セカンドライフに入っての日常生活を文章、日記などで表現します。「触媒」のような役割を果したいというのが私のモットーです。コメント等をブログでも受けますが、連絡はメールでfa43725@yb3.so-net.ne.jp まで。

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<子どもの本シリーズ 14> 

<子どもの本シリーズ 14 >                2010.11.9

このシリーズは2008年8月より始まり、同年11月に勉強会、講演会等の様子などと「対象を私自身が担当したものと、講師が取り上げたものだけに限定」して取り上げてきています。2010年2月の<シリーズ13 NO.27>を最後に、お休みが続きましたがまた再開します。今回は、2010年11月6日に開催された 平成22年度 ブックトーク連続講座の第1回「ブックトークの実演と講話」からです。

ブックトーク連続講座  第1回「ブックトークの実演と講話」

日時:2010年11月6日 午前10時~12時

ところ:栗原市立図書館 2階 視聴覚室

講師:高梨 富佐(たかなし ふさ)氏(東北福祉大学兼任講師 富士大学司書講習講師)

<講師の高梨さんについて>

 小牛田町近代文学館(現・美里町小牛田図書館)の開館時(20年前)から勤務。町村合併に伴い美里町南郷図書館の開設にも携わる。この3月に退職し現職に。

 個人的にも、栗原市立図書館の前身―築館町立図書館開設前後からお世話になってきています。ですからもう10年前ぐらいからの知り合いです。何回も小牛田にお伺いして児童サービス・図書館サービスについて見学やアドバイスを頂いています。

<講話の内容> 

0) はじめに
1) ブックトークの目的
2) ブックトークの実演「鳥たちのくらし」
3) ブックトークの方法
4) ブックトークするための準備
5) プログラムの組み方
6) 第2回の実習にむけて

0) はじめに ブックトークとは

本について話すこと

一般的には一つのテーマにそって、数冊の本を順序良く紹介することで、学校で特に有効な手法
年齢が関係するので学校の方が最適、美里町では95%が学校へ出向いて行って(毎年10~12月に週に1~2回全ての小・中学校に)、5%が図書館で

1) ブックトークの目的

・ 子どもたちは本の情報をあまり持っていない。

・ どれがおもしろいか選択するのが難しい。“おもしろい”ということがよく分かっていない。

ブックトークをすることで

① 本の世界を広げてあげる

② 地味で目に付かない良書を紹介する

③ 探している本にたどりつくようにする

④ 本の世界への興味を起こさせる

司書向けの「児童サービスの目的」と同じですが

 経験の少ない子どもたちに、まず本の存在を知らせる。本は楽しい、読書は楽しいと感じるような体験ができるようにする。読書習慣を身につけ、生涯楽しめるよう成長するよう促す。

同じく司書向けの「司書の役割」〔図書館等の職員の役割〕から、

 「子どもと本を結びつける」!!のが使命、仕事です。

その「子どもと本を結びつけるための仕事」として

① わらべうた、おはなし ②絵本の読み聞かせ ③ブックトーク ④ブックリストの作成 があります。

2) ブックトークの実演「鳥たちのくらし」 (4~5・6年生向き)

 紹介した本
 
① 「牛をかぶったカメラマン」レベッカ・ボンド/作 福本 友美子/訳 光村教育図書
   
  1995年世界で初めて鳥の巣の写真集をつくったはなし。

 ② 「鳥の巣の本」鈴木まもる/作 岩崎書店
   
  日本のものでも… これは絵図鑑 絵の方が見たいところを描くのでかえってよく分かる。この時分、冬になると木の上の巣が見えてくる。

 ③ 「かわせみマルタン」リダ・フォシュ/文 フェードル・ロジャンコフスキー/絵 石井桃子/訳・編 童話館
  
  文の多い絵本(絵の多い児童書?)マルタンとマルチーズのおはなし、変わったかわせみの巣に興味がわく。

 ④ 「かもさんおとおり」ロバ^ト・マックロスキー/ぶんとえ わたなべしげお/やく 福音館書店
   
  アメリカ・ボストンを舞台に実話に基づいた大型絵本、かものマラードさん夫婦の巣作り、子育てをおまわりさんのマイケルさんたちが助けるおはなし。全部読むと14~5分かかる。

 ⑤ 「どこ いくの?」高田 勝/文 叶内 拓哉/写真 福音館書店 
   
  本の中を開いてみて初めて内容が分かる。日本に来る渡り鳥の写真集。どこから、どこへ…
    同じように最近出た絵本 「わたり鳥の旅」樋口広芳/作 重原美智子/絵 偕成社 

 ⑥ 「みやぎの風にのって」 日本野鳥の会宮城支部・宮城県・編 宮城県 
  
   海の上でどうして宮城がわかるのかな?途中で全く休まずにやって来るなんて凄い!

 ⑦ 「翼の折れたマルティス」戸島 潤/作 蕪栗ぬまっこくらぶ
   
  ガンのマルティス家族のおはなし。子ども向けなのにルビがないのが残念。沼とそれを保護する人間の紹介、続編が2冊出ています。

  宮城県にはラムサール条約に入っているところが3ヶ所(伊豆沼・内沼、蕪栗沼、化女沼)もあり、ガンの90%やってくるガン王国。日本全国からそれを見に来るのです。これらの本のどれでもいいですから是非読んで見てください。そして、読んだら是非、鳥たちの暮らしを自分の眼で見てみましょう。本当は、早朝、水面から一斉に飛び立つところが一番凄いのですが、夕方5時くらいに沼に帰ってくるところを見に行く(家族に連れってもらう)のもよいでしょう。
  
3) ブックトークの方法 4)ブックトークするための準備 5)プログラムの組み方

1、 テーマを決める

① テーマに関連した本を、できるだけ幅広く集める

・ レビュースリップをみて適当な本を思い出す
・ 書架を歩き回って、アトランダムに本を抜き出していく

② 取り上げる本を選ぶ(5~10冊)

・ 自分が好きな本を少なくとも1、2冊入れる 好きな本について語るとき、本に対する思いが自ずからでてくる
・ 良い本なのに子どもになかなか手に取られない本を取り上げる 勧めなくとも子どもが必ず手に取るものは特に取り上げなくとも良い
・ できるだけバラエティにとんだ組み合わせで 小説だけでなく、民話、伝記、詩、ノンフィクションや読み物以外の本も

③ 構成(どういう順序で紹介するか)とテクニック

・ どういう紹介の仕方が効果的かを考える
・ 中心におく本(一番すすめたい本)を決める
・ 1冊1冊の本の紹介が途切れないようにつなぎを工夫する

2、 とても紹介したい本があるとき

① 紹介したい本を核にして、他の本を抜き出していく

② どんなテーマの組み立てが可能かを考える

③ テーマが決まったら、紹介する本を決める

3、 準備しておくこと

① 紹介するリ本のリストを作っておく

② 読むところ、引用するところには、付箋をつけておく

③ 本以外に必要な資料や小道具などがあれば準備しておく

④ 場所があれば紹介した本を順に展示できるスペースを用意しておく (必ず事前に会場のチェックを)

4、 実演で注意すること

① 紹介する本は手に持ってみせる

② 自分の感想や、作者のエピソードなどもいれる

③ 本は正直に紹介する…「字が細かい」とか「最初はたいくつだ」とか

④ 子どもとのやりとりも大事にする…一方的なしゃべりではきいてもらえない

⑤ クイズや遊びを入れるのも良い (但し、パフォーマンスをするのは本の紹介に役立つように)

⑥ 実物を見せたり、実演したりするのも子どもの興味をひける

  補足1 「ブックトークをする前にしておかなければならないこと」
(司書向けの「ブックトークの意義」より)

① できるだけ多く子どもの本を読む(ノンフィクションも)

② 自分になりに読んだ本を評価する(記録を取る)

 ABCと自分の中でランクをつける、○年生向きかも、
これは、後からなかなかちゃんと見ないけれども、書いていくうちに考えるようになる。作業をするうちに頭に残るようになる(習慣化)(高梨さん自身もそうだということでした)

③ 書評に目を通す習慣をつける

④ 本の内容を短く(200字位)まとめて紹介する練習をする(推薦の文を書く)

  若い司書にはこれを仕事としてやらせるー書いているうちに出来るようになる、余程のことがない限り採用する。  

⑤ 自分自身が広く社会に興味を持つようにする  

⑥ 子どもの世界に興味を持つようにする  
 
補足2 子どもの読書と棚揃え…たき火に例えて

* 大人は子どもたちに質が高く、感動を与え、考えるきっかけとなる本(良書)を読んでもらいたいと願っています。しかし、太い薪(良書)に直接火を着けるのは難しいのです。

① 焚きつけ(軽い本)

 キャラクターものやゾロリなどディズニーも
 焚きつけは直ぐに火が点き炎を上げるが、直ぐに燃え尽きるのでエネルギーにはなりにくい。燃え移るところに力がある。

② 軽い枝(多読の本)

 「わかったさん・こまったさん」などの多くのシリーズよみものなど
 焚きつけより火持ちは良いので、たくさん燃やせばエネルギーになり、お湯ぐらいは沸かすことができる。熾きとしての力は弱いが、太い薪に火を移す力がある。

③ 太い薪(心に残る良書)

 太い薪に火が移ると、長い間燃え続け、大きなエネルギーになり、料理や暖房ができる。炎がなくなっても熾きになってエネルギーを保ち続け、かなりの時間をおいても次の枝や薪に火を移すことができる。

    ブックトークでは、1クラス(30人ほど)で1~2人はこちらの狙ったところ〔良書〕へダイレクトにいってくれる。しかし、大半の子どもはそうはいかない。そこでどうしても③太い薪だけでなく②細い枝も必要に。①の焚きつけはいらない〔あえて大人が紹介しなくとも良い〕②と③を組み合わせていく。 


6) 第2回の実習にむけて
  

課題:①お母さん ②ともだち ③旅をする (どう解釈してもかまわない)

   課題の中から1つのテーマを割り当てます。学年は自分で設定のこと。
   次回〔12月4日〕までに3冊の本を選び、ブックトークができるようにしてきてください。1人5~7分で、全員に実習していただきます。

 <質疑応答から> 

 みんなの意見が聞ける環境があることが大切です。 

  美里町の場合、小・中学校にいく意義を確認しあっています。学校の先生は自分1人の力でしますが、図書館では集団でします。みんなが読んだものを教えてもらい、7~8人いれば相当の量になります。それぞれが興味を持つ分野、得意分野があり参考になります。1年を通じてブックトークできるようにしておかなければならないのですが、なかなか課題にならない限り読みません。ですからこの時期〔10~12月〕夜、みんな家で本読みをしています。

 <私の感想> 

 高梨さんは、最初のブックトークの目的〔意義〕からして、図書館司書向けのレジュメを用いて説明していました。彼女はこの4月よりそういう仕事をしているのだし、美里でも後輩司書の指導もしてきているので納得するのですが…

  そもそもこのブックトーク連続講座は、栗原市立図書館の読み聞かせボランティア及びストリーテリンング勉強会の参加者などから興味があって、図書館に開催を要望したばかりのものでした。しかし、それが直ぐ実現してしまって少し面食らっていたところでした。どうもうちの司書さんたちの要望〔特に高梨さんを呼ぶのも〕でも有ったような気がしてきました。それはそれで大いに結構なことですが。

  このところ私たちも築館地域の学校にも出かけることがポツポツと出てきています。(市内の他地域ではよく学校にいっているグループもありますが読み聞かせ中心でブックトークはしていません。)また、私たちもすぐにこのブックトークができるとは考えられません。受け入れ先(小・中学校)の問題(体制)もありますし…何しろ10年ほど前から(小牛田町時代から)美里の図書館を見てきて、小・中学校との連携に長年、力を入れて取り組んできていることは知っています。ブックトークはその中の一部分です。

  ブックトークをするとなると司書さんたちとの協働作業になりそうに思えてきました。そこで私たちに要求されるのはボランティアといえども司書と同レベルの役割が求められるように思われます。ですから、なおさら、この高梨さんの図書館司書向けのレジュメを用いての説明に、妙に納得してしまうのです。

  その他、印象に残ったことは、「みんなの意見が聞ける環境があることが大切です。」というところです。今まさに、栗原市立図書館の読み聞かせボランティア及びストリーテリンング勉強会のメンバーの間で(それには担当の司書さんも入っている)出来つつあることだと思います。このことは大切にしなければいけないのだなと思いました。

  それから、「記録を取る」ということ。これは、ボランティアの間でも今後大いに改善すると決めていることです。しかし、それより高梨さんの個人的な本音がストーンとストレートに私の心に落ちてきました。いくら記録をつけても、私も、結局後でよく見ていないのです。では何のためにそれをしているのか?ということになります。彼女が言っているように、やはり「書いていくうちに考えるようになる。作業をするうちに頭に残るようになる」のであって、自分自身のためなのです。記録を整理し、ブログに載せたり、それをプリントし配布したりしていますが、それは結果なのであり、目的ではない筈です。しかし、目的でなくともそれを余計に意識してしまっていたのです。格好など付けなくともいいから自分がしたいように記録をつけ、整理すればいいのです。〔大いに反省!!〕ですからこのシリーズの再開となったのです。(この他の課題も今後、順次再開していきます。)
 
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