触媒生活

セカンドライフに入っての日常生活を文章、日記などで表現します。「触媒」のような役割を果したいというのが私のモットーです。コメント等をブログでも受けますが、連絡はメールでfa43725@yb3.so-net.ne.jp まで。

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古川での原発問題学習会の感想。

<原発・環境・エネルギー問題>            2011.7.18

古川での原発問題学習会 (7月16日)の感想。

「国策による災難 ―いま、日本における最大、最悪の公害が進んでいる」
                        伊東 達也

<講師紹介>

S39、東北大卒し高校教師に、 S47,いわき市議会議員 H3、福島県会議員 

現在は、原発問題住民運動全国センター代表、福島浜通り医療生協理事長

全国各地で、原発問題について講演活動を行っている。

はじめに

 7月16日、私は、妻に連れられて古川の母親大会に行きました。メインというより全てが、伊東 達也氏の講演でした。この後、伊東氏は夜、一関での講演だと言っていました。話の中で、伊東氏は一関ルートに言及しましたが、栗原についての高濃度の認識はなかったようです。私は、最後に短時間、7月15日のブログの記事「放射能の自主測定を始めました。」の内容のように栗原の状況を話しました。講演後に伊東氏にその資料を渡し、また古川の測定をこれからしようとしている方にも接触できました。それで、今後、古川、栗原、一関の市民が結びつく、ネットワークを組むことが出来る可能性が出てきています。ここでは、講演内容から私が印象に残ったこと、私の感想や考えたことを書いていきます。

<講演から>

1、 福島第一原発事故は、

① 大量の放射能を放出する「苛(過)酷事故」は世界で3回目だが日本では初めて。

② 地震災害に原発災害が重なる「原発震災」は世界で初めて。

③ 10万人以上の人がふるさとから追い出され、広範囲な地域の農産物・水産物・水道水ばかりか、海洋を放射能で汚染し、その被害の広さ、深刻さ、被害額の大きさ、広範囲な国民の健康への」不安など、日本における最大・最悪の公害となっている。

2、 しかし、地震・津波による苛酷事故も原発震災も、その発生の危険が想定(予見)されていた。…

3、 いま、大事なことはこれ以上放射能を放出させないよう全力をつくすことである。日本の原発の総点検を住民の意見にも耳を傾けてすすめること。

4、 福島県内では4月初旬に再び放射能の恐怖(パニック)に、その一つに、汚染されて学校のグランドが問題化。文部科学省は年間の被曝線量を20ミリシーベルト限度にするとした暫定基準を出したが、多くの親から不安の声が沸きあがった。(「冷静に 対処しましょう」という資料を配布)

5、 放射能について、情報隠し(後出し)と県民に共通理解がなかったことがパニックに拍車をかけた。…

6、 「復興」はおろか「復旧」さえ困難な課題が生まれている。…

7、 「原発をどうするか」は、「日本のエネルギー政策をどうするか」にかかわる。…再生可能エネルギーに大きくかじをきるためには、

 ①原発に使っている莫大な予算を削って、再生可能エネルギーの爆発的な開発に振り向ける。-決断(政策転換)が必要。

 ②再生可能エネルギーで間にあうようになるまでは原発と引き続き共存となるか。その際、最低、苛酷事故を起こさせない体制が求められる。

<印象に残ったこと>

 私は、1970~80年代にかけて千葉市において大気汚染公害(主に川崎製鉄による)に取り組んできました。この「日本における最大・最悪の公害」というとらえ方は、これまでの日本における様々な公害問題の歴史を考えると、それらとの関連性や継続性から、その延長線上に起きた「日本における最大・最悪の公害」であり、極めて的を得た表現だと思いました。

 伊東氏が、4、の「冷静に 対処しましょう」の中で、取り上げていることから、

―被曝を防止するには、・外出には、帽子・マスクを ・外から帰ったら手洗い、うがいを ・雨の日の外出時は、髪洗いを ・葉物や果物はよく洗い、魚は贓物を取って。 ただし、それら全部を、必ず、実行することが「なんともイライラする」とか「うつうつとした気分になる」なら、一つや二つを手抜きしたほうがよいでしょう、と私は思っています。―

 この「私は思っている」というのを、先に言ったら反発されて、大変なことになったそうです。「あなたの言っていることは矛盾している」と。この放射能の恐怖(パニック)は、大変なもののようです。汚染の影響について相談の談話がよくかかってくるのですが、不安に同調しないでこうしたことを言うとすぐ切られてしまうということです。高校の教師をした後、市議会議員と県議会議員を長くして、話すことは大変上手で説得力のある伊東氏ですらこうです。私などがこうしたことを話したり、相談に応じる時には、気をつけねばと思いました。

<私が考えたこと-放射能汚染は広域で考えなければ>

 私は、この間、栗原市北部での高濃度汚染の出現について調べてきました。ネットや、TV,雑誌で、一関ルートが分かったり、栗原市のデータを分析したり、自分たちでも自主測定を行ったりしてきました。これらは、できるだけ正確な情報を多くして、「自分で的確な判断を下す」ためです。

 この講演の中でも、伊東氏は、「人間が放射能を浴びた時の影響」について話した最後に、同じように「自分で判断を下す」重要性を言っていました。この問題のとらえ方は人によって違ってきます。内部被曝や様々な放射能汚染の複合化、子どもたちに関してのことを考えると放射能被曝は少なければ少ないほど良いことは確かなのです。しかし、最終的にどうするかは、その人、その家族、個々のケースによって違ってくるのは当然です。それぞれが「自分で判断を下す」しかないのです。その場合、情報が多くあり、それが正確で的確なこと。子どもたちのためには少しでも客観的な行動がとれるようにしなければなりません。人の話、考えもよく聞くこと、それを財産に自分の考えを確立すること、…そんなことを言っていました。

 もう一つ私がこれに加えるとするならば、これらとも関連しますが、「思考停止に陥らない」ということだと思います。「安全神話」に浸かったり、地震・津波のことを考えなかったりすることは「思考停止」です。「原子力がなければ電力が賄えない」というのもです。

 私自身も、放射能汚染を栗原市だけで考えているのは、「思考停止」なのです。また、いまある測定地点だけから汚染を見てしまうのもそうです。まず、「放射能汚染は広域で考えなければならない」と思い至りました。
 
<岩手県側のデータにあたり、次に栗原市以南も…>

 そこで、まず早川氏のブログでの岩手県及び一関市とのやり取りを思い出しました。

― 6月23日1750、一関市教育委員会から電話で「0.5等値線を引いているのは風評被害に当たる」の指摘。「どうぞ法的処置を取ってください」「それは、学問の自由への侵害である」と答えた。

 6月24日、岩手県庁環境保全課からメールが来た。「岩手県一関市近辺が0.5μSv/h以上の地点(地図上で黄色となっている地点)となっておりますが、本県の測定結果では0.5μSv/h以上となる地点はありませんので、データのご確認をお願いいたします。」 

「承知しています。なぜこのような問い合わせが岩手県から何度も来るのか真意を測りかねます。公開の場で討論したく思います。岩手県庁環境保全課から問い合わせが来た事実を公開します。以後の岩手県からの問い合わせはその内容を担当者名を含めて公開します。」 -

 これによって岩手県の監視体制が遅れていることも分かりました。また、それで一関などの汚染状況のデータが気になり、ホームページで一関市、平泉町、奥州市、藤沢町のそれにあたってみました。それらと栗原市のデータ(私たちの自主測定も含めて)と照合していくとあることが分かってきました。

 それは、一関市の東部(大東、室根 東山、千厩、川崎 )から南部(一関萩荘、花泉)そして、栗原市北部(金成萩野 栗駒 鶯沢 一迫川口 花山)にかけて比較的高濃度の汚染(0.4μSv/h程度)が幅約10キロにわたっての帯状に続いていること。奥州市の南部でも水沢、胆沢、前沢、衣川とこれも約15キロの幅で帯状の比較的高濃度の汚染がみられること。

 これらから、6月18日の早川氏の放射能汚染地図(改訂版)―0.25μSv/hと0.5μSv/hのラインは、ほぼ正確だと判断できました。しかし、これには奥州市のデータが入っていないようで、奥州市の3か所のデータを加えた早川氏のブログへの6月5日作成 • 投稿: pino の放射能汚染地図の方がより正確だと思われました。

http://maps.google.co.jp/maps/ms?hl=ja&ie=UTF8&brcurrent=3,0x34674e0fd77f192f:0xf54275d47c665244,0&t=p&msa=0&ll=38.603993,140.608521&spn=3.215044,4.048462&z=8&msid=210951801243060233597.0004a4f5311a2612c91f3
 しかし、そのpino の放射能汚染地図に従って、一関ルートの南端を見ると栗原市の西部の花山が最後になっているのではなく、更に大崎市にかかっています。岩出山の上野目、池月、鳴子の川渡へ、更に最終的には隣の加美町の薬来山の麓まで行っています。これらは全て放射能測定が行われていない地点です。まわりの大崎市岩出山支所、同鳴子支所は、7月中旬を見ると、同じ大崎市の他地域と比べ少しだけ高い位(~0.13μSv/h)、加美町に至っては薬来山から遠く離れた町役場は低濃度(0.09μSv/h)でした。今後、これらの地点については、より詳細な放射能測定をする必要があります。

 実は、この7月16日の原発問題学習会の会場で、伊東氏は、会場内外の汚染状態を測定した数値を示しました。およそ0.10μSv/hで、比較的低濃度でした。自治体(大崎市)の測定でも古川の中心街ではそんなところだったと思います。しかし、やはりそれだけでは不十分だったのです。大崎市といっても大変広いのです。測定も栗原市などに比べても大変遅れています。

<広域の市民のネットワークを組む必要が、>

 大崎市でももっときめ細かい地点・場所での測定をすることが早急に求められています。さらに市町村をまたぐ広域にわたる放射能汚染について、宮城県の取り組みは市町村以上に遅れています。これらも市民の側で行っていく必要があります。そして、県境を越えてのつき合せも大事です。今後、大崎、栗原、一関(さらに奥州も)の市民が結びつく、ネットワークを組むことが必要になってきます。
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