触媒生活

セカンドライフに入っての日常生活を文章、日記などで表現します。「触媒」のような役割を果したいというのが私のモットーです。コメント等をブログでも受けますが、連絡はメールでfa43725@yb3.so-net.ne.jp まで。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

放射能からママと子どもを守る本

<BOOKS> (40)         2011.8.10

放射能からママと子どもを守る本 

法研 2011.7.15発行
放射能からママと子どもを守る本

<内容>(「BOOK」データベースより)

テレビ、雑誌等のやさしい解説でおなじみの著者、大活躍の放射線防護学の第一人者 野口邦和氏による家庭や日常生活の中で放射能から身を守る方法をやさしく解説する本です。不安や疑問にわかりやすく答えます。パパママも、これから赤ちゃんを産むプレパパ、プレママもこれで安心の一冊です。

<著者略歴 >(「BOOK著者紹介情報」より)

野口 邦和

日本大学歯学部専任講師(放射線防護学)。1952年千葉県生まれ。東京教育大学大学院理学研究科修士課程修了。現在、日本大学歯学部専任講師。専攻は放射化学・放射線防護学・環境放射線学。理学博士。日本科学者会議エネルギー・原子力問題研究委員長。原子力問題情報センター常任理事。日本登山医学会評議員

<目次>

プロローグ 被ばく量は少なければ少ないほど安心です
放射線被ばくはゼロのほうがいいに決まっています/世界中の科学者の英知の結集、ICRPの基準値に基づくのが原則
第1章 くらしのなかで気をつけることは?
放射性物質は感染しません/体の外側についても、洗えば落ちる/外からの被ばくは計算できます
第2章 通園通学やおでかけのときに注意することは?
気温に合わせた服装でOK、長袖・長ズボンは必要ありません/市販のマスクで放射性物質の吸入は避けられます/外出から戻ったら手洗い、うがい、衣類のほこりをはらいましょう
第3章 食べものや飲みものはどうすればいいの?
子どもが体内に取り込んでしまう放射線の90%は食品から/おやつは乾燥昆布やレーズン、プルーン、アンズなどを与えましょう/子どもにはヨウ素・カリウム・鉄分をとらせて放射能に影響されない体をつくる
第4章 赤ちゃんや妊娠中のママはどうしたらいいの?
鼻血やのどの痛み、倦怠感があっても被ばくの症状ではありません/赤ちゃんの基準値を知っておこう/母乳に放射性物質が出ても微量なら赤ちゃんが飲んでも大丈夫
第5章 そもそも放射線ってなに?
目に見えない、匂いもない放射線は、ツブツブの雨のようなもの/体の外からはチリにのって、体に入るルートは水、食品、空気のどれか/修復する力と破壊する力、普通は引き分け
おわりに
付録 放射線を減らす調理法
◎放射能を除去できる調理・加工の仕方

<私の感想>

 私は、この6月から7月にかけて、原発・放射能汚染についての学習会に幾度か参加したり、仲間(「ゆきとどいた教育をすすめる栗原市民の会(教育栗原市民の会)」と「栗原母親連絡会」)と一緒に主催したりしてきました。また、7月には、教育栗原市民の会の放射能自主測定スタッフが2回、栗原市内の主にホットスポットを調査しています。そして、8月4日には、栗原市長に12項目の放射能対策の要望を行ってきました。

 今、ここ宮城県北の栗原市は、福島県に隣接した丸森町に次ぐ放射線高濃度―ホットスポットがあることは、稲わら汚染の発祥地であることからも明らかです。しかし、多くの市民はその実態・しくみや、関連性について理解していません。私たちは、「子どもたちを放射能物質による影響から守り抜くために」を第一義的に考え、行動してきています。ここは、仙台より、その数倍も高濃度汚染が未だに続いています。しかも、農村地域では、自家製の野菜など「ばっかり食」が当たり前、それに、これからはお米の収穫も始まっていきます。栗原市内にホットスポットがあることや、12項目の放射能対策の要望内容を、急いで市民に知らせ、防御策を取ってもらわねばなりません。

 そしてその対象の中心は、「子どもたちとその親たち」です。私たち団塊の世代やその上の者は、彼らのために今、何が出来るかが問われています。彼らがこれからの栗原を担っていくのです。主導権はもう若い世代に渡し、我々はサポート役に徹すべきです。そうしたことのためならば、少し上の世代から我々とさらに上の世代までもの力を引き出すことが出来るのではないでしょうか。

 そんなことを具体的に進めようと考えて、テキストをいろいろ探しました。そして、私は、本書が、今のところ、ベストだと判断しました。野口 邦和氏は、放射線化学・放射線防護学・環境放射線を専攻している先生ということで、講演会やTVでも有名、と言われています。しかし、実は、私は、あまりよく知りませんでした。本屋の店頭とアマゾンで探して、タイトルから内容まで、今、最も必要とされておるのはこの本だと決めてから、人柄やその言動なども調べました。OKです。申し分ありません。

「がまん基準は、年間1mSV(ミリシーベルト)。放射線を浴びる量は限りなくゼロ、が基本です。」というスタンスは、基本的には大賛成。そして、「妊娠・育児中は放射性物質より放射線ストレスをなくそう」というのにも大賛成です。それに、何よりも内容がわかりやすくまとめられていて、具体策がいっぱい入っていて絵柄や文字も大きくてわかりやすくて、放射性物質を減らす調理法もあって、参考になります。

ただし、それでも、私は、いくつかの注文があります。

 本書の冒頭には、福島第1原発から40~50キロの福島県二本松市長の推薦文が載っています。その中で、国が年間被ばく許容量20mSV(毎時では、3.8μSV)と出したのに対し、独自に国の半分、毎時1.9μSVにした。と誇らしげに言っています。しかし、これでは明らかに高すぎてしまいます。首都圏の自治体が、埼玉県川口市が、毎時で、0.31、東京都足立区で0.25、千葉県野田市と東京都和光市で、0.19を打ち出して具体的な対応も始めています。一方で、同じ福島県でもほぼ同距離のいわき市が0.3としています。野口氏自身は、年間1mSV(毎時では、0.19)と言っているのですが、冒頭の二本松市長の毎時1.9μSVというのだけ見て、それだけで本書を避けてしまう方も多いのではないかと思います。

 次に本書の真ん中ほどのところのコラム「放射線測定器は信頼できるものを」についてです。野口氏は、自主測定に否定的で自治体に測らせた方が良いとしています。8月8日付の朝日新聞にも「ぶれる放射線測定器 数万円の市販品、正確な測定困難」という特集を出しています。確かに数値は目安程度なのですが、自主測定は、その活用の仕方によっては驚異的な威力を発揮することを、両者ともご存じないと思います。詳細は後日紹介しますが、大気汚染公害でのその自主測定の有効性は、昨年亡くなられた故稲葉 正氏の遺作「自然の理法 究めんと」(和泉書房)に出ています。私自身も、稲葉氏を師として1970年代から80年代半ばにかけて、千葉において、一緒に大気汚染自主測定をしてきた者の一人です。

 もう一つ、食品への放射性物質の影響の問題です。暫定規制値を超えた食品が市場に出回ることはまず、無いとしています。家庭菜園も少し例に出されていますが、農村地域での実情があまり本書には反映されておらず、その対策の記述が弱いのです。最初に述べましたように、ここでは、自家製の野菜など「ばっかり食」が当たり前の世界です。お米も自家消費が多いのです。それにその野菜、お米を都会の子どもたち、親せきなどに多く送っているのです。市場に出すものは、詳しく調べられても自分たちやその周りが口にするものが、それから抜け落ちているのです。稲わら問題一つを見ても、JAのしていることは、全て後手、後手です。現状では地産地消どころではありません。本書でも言っている土壌の「汚染状況がひと目でわかるマップ作成が急務」なのです。稲わら、腐葉土、肥料、土壌、農畜産物や水産物(淡水魚)、山菜、キノコなども検査が必要になってきます。本書では福島のことだけを想定して書いているような感じですが、このことはここ栗原市が北のホットスポットのひとつで、約150キロ、一関市、平泉町、奥州市までで、200キロです。首都圏へも同じく200キロまでくらいが要注意となると思います。詳細な汚染マップの作成と、住民が食品汚染を各保健センターなどで自主的に簡易にチェックできる体制を確立することが急務です。(これも自主測定です。)
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。