触媒生活

セカンドライフに入っての日常生活を文章、日記などで表現します。「触媒」のような役割を果したいというのが私のモットーです。コメント等をブログでも受けますが、連絡はメールでfa43725@yb3.so-net.ne.jp まで。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

「放射線 私たちの体と健康」は、画期的な講演会になりました。

<原発・環境・エネルギー問題>       2011.10.30

「放射線 私たちの体と健康」は、画期的な講演会になりました。
 
 10月30日にゆきとどいた教育をすすめる栗原市民の会・栗原母親連絡会の共催で金成ほたるホールを会場として、放射能問題の講演会を持ちました。
講師の矢崎先生とは、栗原市のデータや、私たちのこの間の取り組みを詳しく知らせ、事前のやり取りを密にしてきました。先生ももう何度もこの種の講師をされているとのことでしたが、今回は特に十分な準備をされてのぞまれたことがすぐに分かりました。当日は、いろいろな企画がぶつかっている中でも70人を超える方の参加がありました。

開催の前から各方面より「参加できないけど内容を知らせて」という問い合わせが相次ぎました。取りあえず、私のブログで報告させていただくとお答えしてきました。その第1弾として、まず先生の持ち込まれた資料そのままを紹介します。これだけでも読んでもらえば、今、まさに私たちが「知りたい、学習したい」と思っていることにピッタリであると少し分かってもらえると思いました。しかし、実際の会場での雰囲気や参加者とのやり取りなどは、伝わりません。非常に緊迫した中でも、講師も、参加者もこれから放射能の中で生きていく困難に立ち向かおうとする覚悟や姿勢が強く出ていました。

そこで、第2弾を考えています。DVDにできるか、音声だけになるか、まだよく分かりませんが、準備していきます。それを今回参加できなかった方たちにも見てもらいたいと思っています。
アンケートや市への要望も出されています。11月4日(午後6時~若柳公民館 )では、今回の反省会とこの内容の普及、それに栗原市長に11月7日(午後2時~1時半市役所ロビー集合)に持っていく要望のとりまとめを行います。

今回の講演会は、今後、ここ、栗原で私たちが、原発・放射能問題と長期にわたって向き合っていくうえで、エポックとなる画期的なものとなったことを報告します。


                                                       
ゆきとどいた教育をすすめる栗原市民の会・栗原母親連絡会 主催 学習会

「放射線 私たちの体と健康」-どう考え行動するか―                           
  2011.10.30 坂総合病院・内科 矢崎とも子

<はじめに>

 7ヶ月以上の月日が流れても収束をみない福島原発事故。今もって事実を隠そうとする国や東電の対応は私たちの不安をあおっています。放射能を不要に恐れることなく生活する為に、そして、健康で人間的な生活する権利を求める為にも、学習し正しく理解する必要があります。私は、放射線の専門家ではありませんが、親として医師として、皆さんとともに考え行動していきたいと思っています。

<放射能災害は自然災害とはまったく異なるもの>

 今回の震災は多くの命を奪い、残された人々を心身ともに大きく傷つけました。それでも我々は時間とともに少しずつ前向きに生きていこうとしています。しかし放射能災害は自然豊かにみえる大地でも、何十年たっても人が立ち入ることができない地域を作り出します。目に見えず、においもせず、痛くもない放射線障害のために、想像を絶する大きな被害が今後何十年(何百年)も続くのです。

<3.11をさかいに世界はかわってしまった>‥日本は放射能まみれが現実

 福島・宮城・茨城だけでなく東京の母親の母乳からもヨウ素やセシウムが、福島だけでなく埼玉県の子どもたちの尿からもセシウムが検出。内部被曝した牛が市場に出回り全国で消費されてしまったことが判明。日本各地でホットスポットがみつかっています。福島に限らず日本は放射能まみれ。10年後、20年後に子どもたちに癌が多く発生する可能性があります。その時になって2011年を悔やんでも遅いのです。変わってしまった世界を引き受けて生きていかなければなりません。

<どんなに低線量でも放射能には害がある・原爆被爆者の調査でも実証>‥いまや常識

 更にバインスタンダー効果(被曝した細胞から隣接する細胞に被曝情報が伝わる)、ゲノム不安定性など生物学的影響も発見され、低線量の方がむしろ単位あたりの危険度が高いことも明らかに。

 放射線は癌を作りますが、喫煙・遺伝的要因・ウイルス等による癌との区別はつきません。低線量被曝と癌の因果関係は科学的に証明されないからといって、害がないということではありません。

 原爆被爆者の調査でも低線量被曝による晩発性障害は明らかにされています。66年後の今も調査するほど低い被曝線量の人に癌が増えていることが分かってきています。癌だけでなく、疲れやすい、貧血になりやすい、病気にかかりやすい、ホルモンのバランスが崩れる等、様々な影響も出ます。

<子どもは大人の10倍放射能の影響を受けやすい>‥年齢が低いほど影響は大きくなる。

 子どもは新陳代謝が活発で細胞分裂が盛ん。これから生きていく時間が長いので影響が顕在化する率が高い。外部被曝線量が同じでも、子どもは大人よりも皮膚が薄く減衰がすくない為より多くの影響を受けます。これらを統合すると子どもは大人に対して放射線の影響を10倍受けやすいといわれています。反対に45歳を過ぎると低線量被曝の影響を殆ど受けなくなります。また、大人は10年後から癌の発病が始まり、40年後にピークになりますが、乳幼児は早ければ2・3年後には影響が出始めます。何の責任もない、未来をになう子どもと胎児(妊婦)は絶対に守っていかなければなりません。

<放射線被曝障害の特徴>‥みえない、におわない、あじもしない、いたくない。

・被曝したことを直接知ることが出来ない・潜伏期があり症状が遅れて現れる・症状の現れ方に個体差がある・時間経過に伴う症状の変化が複雑・遺伝的影響がある・少量の被曝による障害では他の原因による障害発生との区別が困難

<被曝(体に放射線をあびること)の種類と影響>‥ほたるや懐中電灯とその光の関係

個人差・臓器による感受性の違い・被爆時の年齢・被曝線量の程度が問題になります。
・内部被曝:呼吸や食事や傷から体内に取り込まれた放射性物質からの放射線被曝
・外部被曝:体外にある放射性物質からの放射性被曝
・急性障害:一度に大量の放射線をあびるとおこる障害
・晩発性障害:直ちに影響がなくても年単位で症状が現れる低線量被曝による障害
・確定的影響:高い放射線量をあびると誰にも同じような傷害が生じる(しきい値がある)
⇒脱毛・白内障・皮膚障害・不妊・胎児の形態異常など
・確率的影響:低線量ではあるが、線量の増加に応じて癌などの影響が比例的に増加する(しきい値がない)
⇒発がん・遺伝的影響など

<外部被曝を防ぐためには>‥事故が起こったら風向きと位置を確認することが大切

①放射性物質からできるだけ離れる:距離の二乗に反比例して弱くなる
②放射線をできるだけさえぎる:屋外より屋内、木造よりコンクリート
③放射線にさらされる時間を少なくする:身体に放射線を付着させない→帽子・平滑な布地の衣服
着衣を洗濯機で水洗 露出した顔や手足を水洗 雨にあたらない ビニール製の傘やレインコート

<内部被曝を防ぐためには>:内部被曝の経路は3つ(吸い込む・食べる・傷から)

①口や鼻からの吸入を防ぐ:マスクの着用で一工夫(緊急時はぬらしたハンカチ)
②素肌を外気になるべくあてない:長袖・傷口は水で洗い落す・雨水を直接当てない
③汚染された飲料水や食べ物を口にしない

<栗原の放射線量は?>‥ホットスポット0.4μS/時で計算してみました。

(((0.4-0.038)×8時間)+((0.4-0.038)×(1-0.6)×16時間))×365日÷1000=1.90(m㏜/年)
0.4×24時間/日×365日÷1000=0.4×8.76=3.50(m㏜/年)24時間外にいた場合

<基準値以下なら食べても大丈夫?・洗えば大丈夫?>

・ヨウ素131が1㎏当たり15020㏃(洗浄後)含まれたほうれん草を毎日20gずつ1年間食べたら
 15020㏃×20g/1000g×0.000022μ㏜/㏃×365=約2.4m㏜

・セシウム134が1㎏あたり650㏃含まれた牛肉を毎日100gずつ1年間食べたら…
 650㏃×100g/1000g×0.000019mSV/㏃×365=約0.45m㏜

<国の安全基準をどう考え行動するか>‥「どこまで安全」であるという基準はない

 学校での許容量3.8μ㏜/時は20mS/年から逆算して求められた値で、到底子どもたちに許せる値ではありません。学校校庭などは1m㏜/年(0.19μ㏜/時)未満を目標に、できるだけ低くすべきです。

 基準を超えた食品を一度食べたらすぐ影響が出るレベルではありませんが、汚染が長期に続くことを考えればできるだけ線量の低いものを食べる努力は必要。特に子どもと妊婦には低線量のものを。そのためにはすべての食品の線量が測定・表示され、購入者が選べるようにすることが必要です。

 健康への影響は今すぐにはわからないので長期で慎重な健康管理が必要です。

 放射線量の引き下げについては、自主的な放射線量のモニタニングや汚染マップ作りも含め、地域をあげての住民運動が大切です。政府によるすみやかな情報公開が必要なのは言うまでもありません。多くの人が意見を挙げていく必要があります。

<おわりに>

 汚染されてしまった世界でどう生きていくか、一人一人が考え、自分で判断していかなければなりません。それには、正しい知識を身につけること、地域で協力して活動していくことが大切です。内部被曝を減らすためにはちょっとした手間をかけることが必要です。みんなで意思統一してやれば長続きします。地域の産業を守り、子どもたちを守るために力を合わせていきましょう。

<おまけ>‥内部被曝を減らすためにできること(セシウムは水溶性・油には溶けない)

 果物・野菜は水洗い→根菜は地上部を大きめに切りとり皮をむく(りんごなすトマトきゅうりも)→流水洗い。できれば水のさらす・塩水に10分浸す(酢を加えるとさらに効果的)→再度しっかり水洗→塩水でゆで、ゆで汁は捨てる→ゆで汁をよくきり流水洗い/結球野菜は外側の葉を4‐5枚取り除いてから上記を/穀類は脱穀してもみ殻を取り除きよく洗う

 肉や魚は洗って小さめに切る(魚はエラ皮膚・内蔵を除く)→2%の塩水に12時間以上さらす(表面積が大きいほど時間が長いほど水を取り替えるほど効果がある・酢かビタミンCを加えるとたんぱく質が落ちるのを防げる)→沸騰の状態で8‐10分(魚は数分)ゆでる→さっと流水洗い後使う、ゆで汁は捨てる

 放射能物質を取り込みにくい順:豚肉<牛肉・鶏肉<野生動物の肉(いのししなど)
 放射能物質を取り込みにくい順:キャベツ<きゅうり<ズッキーニ<トマト<ほうれん草<玉ねぎ<パプリカ<にんにく<ジャガイモ<ビーツ<人参<大根<丸い形の豆<大豆、長い形の豆

家庭菜園をするためには:セシウムはカリウムと、ストロンチウムとカルシウムは性質が似ている
→有機肥料、ミネラル肥料、石灰分の多い土をすきこむ(高濃度の汚染地域は除染してから)
 放射能から体を守るために:バランスのとれた食生活(被曝を恐れて偏った食事は逆に健康を害する)、セシウムの排出を早める食物繊維を十分とる、免疫力を落とさないよう規則正しい生活をする

(注:野菜や果物の取り込みにくさは、海外でのデータであり、品種などが日本と異なっている可能性があるため、あくまで参考にする程度に。極端に偏った食生活はいろいろな意味でマイナスです)

スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。