触媒生活

セカンドライフに入っての日常生活を文章、日記などで表現します。「触媒」のような役割を果したいというのが私のモットーです。コメント等をブログでも受けますが、連絡はメールでfa43725@yb3.so-net.ne.jp まで。

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5.20「生活の中の放射能 教えて!矢ケ崎先生」に参加して

<原発・環境・エネルギー問題>          2012.5.26

5.20「生活の中の放射能 教えて!矢ケ崎先生」に参加して
                                               
 参加した経緯

5月初めに私のところへ、せんだいコミュニティカフェ準備室の方から、メールでこの5月20日の企画の案内が来ました。矢ケ崎先生の本『隠された被曝』『小出裕章 矢ヶ崎克馬 3・11原発事故を語る』など目を通していて、肥田舜太郎先生と同様に被曝者訴訟に長くかかわり、内部被曝に関しては大変厳しい見方をされている方だと認識していました。それで一度お話を聞きたいと思って行くことは決めていました。栗原で周りも誘ったのですが、反応が薄く宮城県内の交流会もあるというので午前11時までに300部資料を持っていくことになりました。

 毎度のことですが、バスの中で積読だった最新の本「内部被曝」(守田敏也さんと共著)や[新書] 肥田 舜太郎先生の「内部被曝 」(扶桑社新書)の2冊を読みながら仙台に向かいました。読みながら、そういえば、この2月の初めに入手した「市民と科学者の内部被曝問題研究会」(以下、内部被曝研)編の「内部被曝からいのちを守る」にこの3人とも関係しているな、と読みながら思いました。

 当日の会場は、仙台市民会館の近くの支倉学園ドレメファッション芸術専門学校6階ホール。開場13:00〜/開演13:30〜/16:00終了予定で、

第一部 矢ケ崎克馬先生講演会「内部被曝について」 
第二部 矢ケ崎先生×守田敏也さん対談 
第三部 質問コーナー--あなたの疑問に矢ケ崎先生がお答えします。
という段取りでした。

 主催は、宮城県内にできた4つの市民測定所(小さき花・市民の放射能測定室仙台、市民の放射能測定室かざのたに、みんなの放射能測定室「てとてと」、仙台・いわき食品放射能測定室「いのり」)。協力が連絡をくれたせんだいコミュニティカフェ準備室の他に6団体。その他栗原を含めて12団体が連絡を取り合ってきているとのことでした。(これら合計で22団体にもなっています。)

 当日の内容は、

<ネットに出ていた「放射能から命を守る宮城県南部の会」の講演会のメモより>

 福島県で行なわれているホールボディーカウンターは、非常に荒い精度で放射能があまり無いという事実を得るために行なわれた可能性がある。最低1時間必要な計測を5分で行った。公式記録に被害者がいるという事実を載せないためのやり方—原爆の時と同じ
 豆乳を使った乳酸菌ヨーグルトなどによる免疫力アップの効果はあると思う。ただしサプリメントの効果は無いと思われる。
 0ベクレルの食事を目指すあまり必須栄養素をとらないと免疫力が落ちてしまう。カルシウムをとらないと骨にストロンチウムを取り込みやすくなってしまう。
 食事の食べ方は大事。楽しい食事は栄養の吸収が良い。家族や友だちと楽しい食事をとろう。
 ICRPは外部被曝と内部被曝による健康への被害を1:1として同じに見ているが内部被曝の健康への被害は外部被曝の600倍と見るべき。
 大雑把に言って尿検査から放射性物質が出たら体内には200倍ある。(子供は100〜150倍)
 体重1kg辺り何ベクレルまでなら大丈夫か、などという議論に意味は無い。危険なものは少量であっても危険


<翌日5月21日の毎日新聞には次のように紹介されていました。>

 福島第1原発事故 放射能汚染対策で講演「明晰に、最大防護を」−仙台 毎日新聞

 内部被ばく研究の専門家、矢ケ崎克馬・琉球大名誉教授を招き、東京電力福島第1原発事故による放射能汚染対策などについて考えるイベント「生活の中の放射能」が20日、仙台市青葉区の専門学校で開かれた。矢ケ崎氏は「放射能汚染の実態をきちんと知って、自分たちで対策することが大事」と呼びかけた。
 矢ケ崎氏は原爆症認定集団訴訟で証人として内部被ばくの危険性について証言。原発事故発生以降は全国各地で講演を開き、市民に警鐘を鳴らしてきた。会場では幼児を連れた母親ら約300人が熱心に聞いた。
 矢ケ崎氏は内部被ばくの危険性について「体内に取り込まれた放射性微粒子が血液によって体中に運ばれるとあらゆる臓器に蓄積し、長期にわたって悪影響を与え続ける」と説明。一方で、「明晰(めいせき)に、楽観的に、最大防護を」というスローガンを披露し、「汚染が100年規模で続く中、私たちは冷静に生活基盤を作っていかなければならない」と訴えた。【竹田直人】

講師の紹介

矢ケ崎克馬先生(琉球大学名誉教授)

1943年生まれ。広島大学大学院理学研究科で物性物理学を専攻。理学博士。2003年から国を相手取った原爆症認定集団訴訟で「内部被曝」について証言を行い、連続20回勝訴の礎となる。3・11原発事故後は、放射能汚染=被曝の深刻さを訴え、全国で熱い講演を続けていらっしゃいます。主な著書『隠された被曝』『小出裕章 矢ヶ崎克馬 3・11原発事故を語る』『内部被曝』(守田敏也さんと共著) +内部被曝研の中心-事務局(肥田先生が象徴)のようです。

守田敏也さん(フリーライター)

1959年生まれ。京都市在住。同志社大学社会的共通資本研究センター客員フェローなどを経て、現在フリーライターとして活動中。原子力政策についても独自の研究を続けている。震災後のデーター収集と鋭い分析力により、震災後、講演会などに駆け回り、ブログ「明日に向けて」で発信中!岩波ブックレット『内部被曝』を矢ケ崎克馬先生と共著。+矢ケ崎先生をサポートしている感じでした。

 第三部まで聞いて、講師を囲んでの次の交流会へ、

第一部~第三部の内容は、バスの中で読んできた岩波ブックレット「内部被曝」のおさらいをしている感じでした。それでも、2人の著者から直接聞くと、私自身のこれまでの考えを部分的に修正・補強する必要が出てくるような感じでした。それで、聞きながら少し、問題点が鮮明になってきて、いくつかのことを質問して確認したくなりました。第三部が終了し、2人の講師を囲んで、宮城県内の団体の交流を行うというので参加することにしました。また、丁度、7月29日の「放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク」結成のつどいで講師をお願いしている岡山博先生もこれに参加するというので、これから栗原でこの内容を生かせる好都合なものとなりました。

主催の4つの市民測定所(これは主に男性)の紹介、その他残った数団体(ここのママ友、お母さんパワーがすごかった)が自己紹介し、その後、様々な話にもなりました。

 まだまだ未整理ですが以下、11点ほどまとめてみました。

①年寄り(病人なども)も放射能弱者であること。大人(・高齢者)が責任とって数値の高い~50㏃を食べるべきというのにくみしない。

②宮城県は全て年1ミリシーベルト以上の避難の権利がある区域だそうです。その中でさらに高濃度もあるという認識を。

③放射能ゼロを目指すべき、ドイツ放射線防護協会の大人8㏃、子ども4㏃でいくべき。

④内部被曝は,外部被曝の600倍の危険性。ドイツ放射線防御協会と同じ(私は、まだ、よく理解できていません)

⑤WBC(ホールボディカウンター)は、福島では免罪符になっている。1カ所を5分程度ではわからない。それで今度は2年後に(山下氏)というのは、広島、長崎の時と同じやり方。
 1時間ほど必要。何らかの兆候あれば半年後には検査を。(5月24日朝日新聞にも、「小さな子どもで正確に測るのは難しい」としている)

⑥焼却灰の飛灰の問題。バックフィルター99.5%のウソ。せいぜい50~60%、4段にして温度を下げること。そこの職員の健康問題と絡めて。焼却灰の飛灰のデータをネットで探し整理する必要。がれき焼却、薪ストーブ、野焼きなども関連してくる。

⑦マスク一つとっても細心の注意をしてする必要がある。(花粉症対策と同じ)除染作業も専門家(的)がする必要。素人では危ない。

⑧内部被曝の症状をどう見るかで、講師の2人と岡山先生と私の4人で少し論議になりました。矢ケ崎先生より、鼻血などが例として出されました。「そのメカニズムの提示を、症例の集約などが必要」と私が問題を整理しました。これは内部被曝研の今後の動向とも絡んで来ると思われます。

⑨数値を絶対化する傾向に警鐘!!数値化されない個々の症状に兆候に正面から向き合って行くことが必要。―科学者(医者は特に)

⑩ユーリ・バンダジェフスキー氏の業績評価をきちんとしていく必要。これは、「放射性セシウムが人体に与える 医学的生物学的影響: チェルノブイリ・原発事故被曝の病理データ」を入手しましたので、これから読みます。

⑪問い合わせ、相談は矢ケ崎にと言われ、名刺も(名刺交換)もらいました。

内部被曝の問題をきちんと取り上げることの意味は、

 このことが、何に関係してくるのかと云うと

① 除染計画を決める際の基準の問題にーそもそもICRPの年間1ミリシーベルトというのも「ガマン値」であり、「年間何ミリシーベルト以下だから健康に影響はない」というのは大きなウソ。ICRPなり、日本政府、日本の学会などから低線量内部被曝の被害は、一貫して隠され続けてきた。それを0.23μ㏜/h としてこの内部被曝は考慮していないし、高さを1mだ、50㎝だとしてもそれもしょせんは「ガマン値」です。せめて私が、PCで示したように、首都圏の柏、流山、松戸などでの水準に(子どもに関しては地表で、0.23で線を)

② ある程度高濃度の地域で、子どものいる家庭での除染など(健康調査、食事の指導も)の対策を急がせることが必要です。

③ ガレキの処理問題、焼却灰(飛灰)の問題、野焼きの問題、屋外・野外での子どもたちの活動の問題、すべてに関わってきます。

最後に

 鎌仲ひとみ監督作品の映画「内部被ばくを生き抜く」の紹介の中に「グラデーションの世界」というのがあって、それがこの内部の被曝問題をよく表しているように思えましたので引用します。(文中の4人の医師とは、肥田舜太郎(さん、鎌田實さん、児玉龍彦さんにチェルノブイリで臨床医のスモルニコワ・バレンチナさんです。)この作品はいずれ栗原でも上映したいと考えています。

                                                            
「内部被ばく」に関しては、低線量の放射線は安全であるからに始まって、どんな微量でも身体の中に入った放射性物質は危険である、まで異説、異論がこの世界には存在する。それはまさしくグラデーションのような世界に見える。放射能汚染もまた、まだらなグラデーションを地上に描い ている。私は放射能汚染を受けた現場で生きる世界中の人々の取材を通して、データにはならないが、現場には確実に被害を受け苦しんでいる人々がいることを身をもって経験した。そんな現場で実際に被ばくに関する医療活動を継続してきた4人の医師にこれからどう対処していけばいいのか、問いかけることにした。
年齢も経歴も違う4人の医師がこれまで内部被ばくに関して積み重ねてきた体験や研究は重なるところもあれば重ならないところもある。内部被ばくの影響は複雑で未知の部分も多い。それでも、この4人の医師の声に耳を傾けることで情報が混乱する中でも、自分にとっての立ち位置を見定めていただきたい。福島・二本松に生き続けることを決めた一家も登場する。現場の声を聞くことをまず一番に大事にしたいと思ったからだ。暮らし、家族、地域、など生身の人間の未来を配慮することなしに被ばくは語れない。どうやったらこの「内部被ばくの時代」を私たちは生き抜くことができるか、最前線で格闘する人々の声に耳を傾けた。

                                                              
 私は、ドイツ放射線防御協会とECRRとの関係、違いなどまだ理解していません。「内部被曝は,外部被曝の600倍の危険性がある。」というのも、まだ分かっていません。しかし、今、分かっていないからといっても否定できることでもありません。チェルノブイリ以後、子どもの甲状腺がんに関してその知見が確立したように,今回の福島後には、内部被曝の問題で、広島・長崎の時にアメリカ、日本政府・学会などに隠ぺいされたことが明らかにされていくと思われます。
(ここまでは、5月24日に記述しました。)

さらに追加して(5月26日)

 この5月20日「生活の中の放射能 教えて!矢ケ崎先生」の報告を、まず、5月24日の「放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク」 (準備会)の役員会で報告しました。続いて翌25日午前中には、隣りの大崎市の岩出山に住むKさん宅へ夫婦で行って、Kさん夫婦+2人に、栗原の状況説明などをする中でもこの報告をしました。さらに今日(26日)午前中にも京都から被災地の支援に入っている新谷さんと「宮城県での米作とカリウム散布の問題」に関心を持っていられる本田さんという方に、お会いしてこの説明を少しだけしました。こうして3回ほど人に話すと11点ほどまとめた中でどこが自分で説明不足か分かってきます。「内部被曝の問題をきちんと取り上げることの意味は、」も、非常に大切なことなのですが、まだまだ充分に説明しきっていません。この後、しばらくの間、これらの補足をしっかりやっていこうと思っています。
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