触媒生活

セカンドライフに入っての日常生活を文章、日記などで表現します。「触媒」のような役割を果したいというのが私のモットーです。コメント等をブログでも受けますが、連絡はメールでfa43725@yb3.so-net.ne.jp まで。

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「砂場の砂の入れ替え」問題を考える。(まとめ)

<原発・環境・エネルギー問題>    2012.9.13

「砂場の砂の入れ替え」問題を考える。(まとめ)           

 8月3日の(その1)、―市民の安心確保のため、自治体の独自判断・施策が進行中です。-として、東京都の港区、葛飾区、足立区、千葉県の松戸市、茨城県の取手市、阿見町の例を紹介し、他にも東京都(墨田区、江東区)千葉県(柏市、流山市、我孫子市)茨城県(守谷市)などが、国の基準では市民の安心確保に繋がらないとして、自治体の独自判断で砂場の砂の入れ替えでもより厳しい施策を進めていることを知らせました。

 8月27日の(その2)では、東京都墨田区での詳細を伝えました。そこでは、空間線量だけでなく土壌測定も行い、地表5㎝で、①0.16μ㏜/hがセシウム合計で680㏃/㎏、②0.519μ㏜/hがセシウム合計で2700㏃/㎏だと分かりました。(ただ入れ替えは①のみ)また、対象として、栗原市の除染対象となっている鳥矢崎小学校の校庭土壌漂砂結果を示しました。0~1㎝の表層は、4500㏃/㎏のもなっていることが分かってきました。(5㎝の平均は、1043㏃/㎏)

 これらの自治体の共通点は、国の基準では、市民の不安を解消できないと判断していることです。それでも実際の「砂場の砂の入れ替え」となると、一定の線引きをしています。それは、国の1m(子どもの利用する施設等は、50㎝も)で、というものではなく、地表で(5㎝も)、0.23㏜/h近辺以上というにしています。

― ここからが、(まとめ)です。-

 それに対して、茨城県守谷市では、この地表で0.23㏜/h以上という線引きを取り払い、今年の3月末までに全ての幼児施設小中学校等の表土除去、公園砂場の砂の入れ替えを行っています。(ただほとんどの公園が0.23㏜/h以上で、それ以下の所は35公園中の6つだけです。)

 そもそもこの問題を考えるきっかけとなったのは、7月14日の毎日新聞と19日の神奈川新聞の神奈川県相模原市に関する次の記事でした。このことは、ネットワークの結成時や月例会では、展示や口頭で説明はしていましたが、うっかりして資料を出していませんでした。

7.14 相模原市、全砂場の砂入れ替え 児童の放射線対策 
 毎日新聞 

 ◇保育所、幼稚園小学校など413カ所
 相模原市は13日、子ども関連施設の放射線対策として、公園や保育所、幼稚園、小学校、児童遊園などにある計413カ所の砂場全てについて、砂を入れ替えると発表した。東京電力福島第1原発事故後、放射能汚染への徹底した安全対策を求める保護者の声に配慮した。全ての砂場の総入れ替えは、県内の自治体で初めて。【高橋和夫】
 市は原発事故後、市内の子ども関連施設の除染を実施。砂場も表層部の砂を取り除くなどした。その結果、砂場の空間放射線量の測定(地上5センチなど)では、市の暫定基準の毎時0・23マイクロシーベルトを超えたところはない。 しかし、昨年12月の市議会に「砂場の砂を入れ替えてほしい」との陳情が出され、その後も保護者らから同様の要望が相次いで寄せられていた。このため市は、徹底した安全対策をとることにした。 市内の砂場は、いずれも深さ30センチの砂が敷かれている。これを完全に排出し、新たな砂に入れ替える。その量は全体で計約1771立方メートルになる。今月下旬から順次、入れ替え作業を始め、9月までに完了する予定で、費用は約3000万円かかる見込み。

7.19 413カ所の砂入れ替えへ砂場の放射能汚染対策で/相模原
 カナロコ(神奈川新聞)

 相模原市は福島第1原発事故に伴う放射能汚染対策として、市内の公園、保育所、幼稚園、小学校、児童館など子ども関連施設にある砂場の砂を入れ替えることを決めた。対象は413カ所で、砂場の砂を介して子どもが内部被ばくすることを懸念する保護者に配慮した。市は昨年、子ども関連施設の除染を行い、空間線量を測定したところ、暫定基準値である毎時0・23マイクロシーベルトを超える砂場はなかった。また、今年6月下旬から7月上旬に行った市内3カ所の砂場の砂の放射性セシウム濃度は1キロ当たり40・4~101ベクレルだった。 砂場の砂の入れ替えについては、昨年12月の市議会に陳情が出されるなど、市民からの要望が根強かった。子どもが砂遊びで砂粒に付着した放射性物質を口から体内に取り込む懸念があり、放射線の影響を受けやすい子どもの被ばくは少量でも避けるに越したことはないためだ。 砂は深さ30センチまでを取り除いて、入れ替える。新しい砂は建設現場の掘削土を活用し、放射性セシウムが10ベクレル以下と確認してから使う。砂場から掘り出した砂も暫定基準値以下であることを確かめ、敷地内で敷きならすという。…(省) 

 さらに詳しくは、相模原市のホームページを見ていただきたいのですが、この相模原市の取り組みはかなり徹底しており、高く評価できるものです。空間線量だけで、放射能対策を考えていないのです。キチンと土壌の測定分析からしています。それも、学校、公園等だけでなく、市域全体を29区画のメッシュで土壌測定を行っています。

 さらに、ネットで調べると「放射能汚染に負けないぞ!」という個人ブログですがそこに「砂場の砂を測定しました 2012年05月24日」というものを見つけました。

これを要約するとー

≪測定場所≫―東京と埼玉の境辺り 地表1mの空間線量 0.08μ㏜/h  福島第一原発事故以前の通常土壌から検出されていた放射線量は、概ね2~4ベクレル/kg (東京都 健康安全研究センター 報道発表資料[2011年9月掲載])
≪測定結果≫(①砂場の砂 108ベクレル/kg(±15.9Bq/kg)天然核種の影響を考慮すると90Bq/kg前後。
②遊具・柵周辺の砂 152ベクレル/kg(±21.9Bq/kg)天然核種の影響を考慮しても130ベクレル /kg以上.
≪結果について≫ ◆外部被曝のレベルでいえばさほどシビアな数値ではないのかも知れませんが、子供の遊び場であること、子供が手についた泥を口に入れることもあることを考えると、やはり気になる数値(事故前の30~40倍)。
◆砂場は、殺菌のため定期的に土壌攪拌していることを思えば高めでは?土壌は5cm未満の表層と、5cm以下の深層ではセシウム含有量がかなり違うようです。砂場の砂は攪拌しているようなので、本来の表層の沈着量よりは下がっているはずです
◆測定した砂の条件―よく清掃された場所。地表で0.09~0.12μ㏜/h。地表1mの平均的な周辺の空間線量0.08~0.09μ㏜/hと、余り変わらない数値。我が家のアパート前の土壌に直置きで、0.20μ㏜/h。公園の砂場の倍以上。

―というものです。

 次に、実際に栗原市内の幼稚園・保育所などでの砂場の砂は、どうなのかを考えてみましょう。

 先ず、一年ほど前の幼稚園・保育所の砂場(地表μ㏜/h)はどうだったのか、栗原市の放射能数値測定値を見ていきます。

宮野幼稚園(8月17日) 0.10 若柳幼稚園(8月13日) 0.13 大岡幼稚園(8月17日) 0.08
文字幼稚園(8月16日)0.28 栗駒幼稚園(9月12日) 0.22 高清水幼稚園(8月17日) 0.08
一迫幼稚園(8月9日) 0.1  ふたば幼稚園(8月11日) 0.15 築館東保育所(9月14日) 0.14
一迫保育所(9月13日) 0.11 瀬峰保育所(9月14日) 0.09

2012年の最近のものでは、

 大岡幼稚園(8月6日) 0.05 高清水幼稚園(8月6日) 0.05 金成幼稚園(8月6日)  0.10
 築館東保育所(8月6日) 0.07 若柳川南保育所(8月6日)0.07
 栗駒中野保育所(8月3日) 0.07 一迫保育所(8月6日)  0.07
 瀬峰保育所(8月6日)  0.06

 このように一部を除いて砂場の上の空間線量は、低めに出ているようです。空間線量は、砂場では、校庭・園庭等に比べても、砂自体の粒子が大きいため、セシウムは吸着しにくいと考えられます。比較的他の場所と比べても低いので自分たちで「安心材料」にしているのかもしれません。それは、よく理解できます。しかし、本当にそれで大丈夫なのでしょうか? 心配だからこそ、一年前も(一つのところで数カ所)、現在でも(一つのところで2カ所まで)砂場の測定をし続けているのではないでしょうか。

 この「砂場の砂」問題は、空間線量だけで判断するのではなく、実際にその砂にどの程度のセシウムが含まれているかで判断すべきです。それに、いくら空間線量を測っても、その時点での砂や地面など(建物、樹木等からも)から放射されている線量などをとらえているだけです。それもすべて捉えているとは限りません。時間や天候状態や様々な要因で変化していきます。放射性物質は土壌(砂)・樹木(森林)・河川(湖沼)などに複雑に拡散・移染しています。それでも全体量は1年半たってもそれほど減っていないはずです。空間線量を測ること自体は、空間にある放射性物質が外部被ばくとして影響してくるのでその時点で測ることは重要です。しかし、それだけでは極めて不十分なのです。

まず、必要なのは、実態(砂場の砂と土壌)調査です。

 やはり一定程度固定的な地面(砂も)の、土壌調査が必要です。むしろ、空間線量や表面線量より、土壌調査をきちんと行い、内部の汚染物質とその量を問題とすべきです。高濃度セシウム含む「黒い土」のところで、この「黒い土」は、「通学路、遊び場、住宅地など子どもの行動範囲、生活圏のいたるところにあり、触る、踏む、転ぶ、ボールに付着する、手についたものが口に入る、風で飛んだ砂ぼこりを吸い込むなどしないよう気を付ける必要があります。」と注意喚起しました。同じことがこの砂場に砂についても言えます。砂場は、どこでも、一番よく、小さな子どもたちが遊ぶところなのです。

 放射性物質といっても、とりあえずは、セシウムの調査をしていくほかありません。そして、出てきた結果をどう見るのか、その数値の見方が、次に問題になってきます。それによって、取るべき対応―安全対策が違ってくるからです。このあたりになると、その人によって捉え方、基準が違ってきそうです。国の汚染物処理基準の8000㏃/㎏では、極めて危険。米の作付制限5000㏃/㎏もダメ。原子炉等規制法に基づく基準をIAEA(国際原子力機関、国際的な原子力推進体)の基準100㏃/㎏が唯一、何とか合理性がありそうなくらいです。それでも、福島第一原発事故以前の通常土壌から検出されていた放射線量は、概ね2~4㏃/㎏と紹介しましたが、私は以前に、「福島原発事故前の水田土壌、畑作土壌中のセシウム137の量はキロ当たり10ベクレル以下」 と紹介しました。幼稚園、保育所、学校等の関係者はが、問題とすべきなのは、この「砂場の砂の入れ替え」問題だけではありません。校庭・園庭の土壌もどう見るのかも問題とすべきです。いたるところにある高濃度セシウム含む「黒い土」=「路傍の土」の問題もあります。通所・園、通学路、地域の遊び場、公共施設なども当事者たちが、実態を正確に把握することから始めなければなりません。栗原市には、すべての幼稚園・保育所、学校等の土壌 (砂場があれば砂場も)と、児童遊園や公園などの土壌 (砂場があれば砂場も)の調査を要望しましょう。そして、問題を整理し、皆さんで、どうすべきかを話し合うことが大切です。その上で、各自や仲間でできることはして、さらに、行政に声を出して要望することも積極的に行う必要があります。
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