触媒生活

セカンドライフに入っての日常生活を文章、日記などで表現します。「触媒」のような役割を果したいというのが私のモットーです。コメント等をブログでも受けますが、連絡はメールでfa43725@yb3.so-net.ne.jp まで。

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第2回土壌分析等独自調査(宮城県・栗原市)を実施しました。  

<原発・環境・エネルギー問題>          2012.10.6

第2回土壌分析等独自調査(宮城県・栗原市)を実施しました。  

「放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク」放射能測定チーム・佐藤 茂雄
連絡先/ TEL/FAX0228-22-7412 Emale fa43725@yb3.so-net.ne.jp

前回から残された課題

 主に、9月19~20日午前にかけて市内の各地で、第1回土壌分析等独自調査(空間線量調査と土壌採取)を行い、それを9月20日午後に、第1回土壌分析会を持ちました。土壌分析は、より正確で、詳細な分析とダブルチェックを兼ねて、さらに手持ちの簡易測定器がどの程度(どの範囲で)使えるのかを見極めるために、その一部を大河原の市民測定所「てとてと」に依頼しました。(9月30日) また、その間にも21~23日にかけて追加の空間線量だけですが独自調査をしました。それらの結果が出た時点で10月1日に「土壌分析等の独自調査を実施しました。」という報告を出しました。

 これらを踏まえて手持ちの「ベラルーシ製、PKC-107放射線測定器」の特徴を生かして、空間線量だけの測定であった9月21~23日の追加分の土壌も調べてみること。9月19日分の若柳地区分の空間線量の測定を「ガイガーカウンター SOEKS-01Mロシア製」で行いましたが、これは、低濃度の測定の精度に難があるため「日立アロカサーベイメーターTCS-172B」で再測定をしようということになりました。

第2回独自調査の日程

10月4日(曇) 若柳地区3ケ所(4地点)の測定と土壌採取。(地元の事務局次長の菅原さんに案内してもらいました。)
10月5日(曇) 栗駒地区等4カ所(4地点)の測定と土壌採取。
10月6日 放射能測定チーム責任者(佐藤茂雄)宅土壌の測定会開催。(事務局の松田さんと一緒に行いました。)

 空間線量測定は、「日立アロカサーベイメーターTCS-172B」と「エステーカウンターEX」の2台。土壌分析は、「ベラルーシ製、PKC-107放射線測定器」で行いました。

 第2回土壌分析等の独自調査結果

① 若柳川北公園(ドリームパルそば)の遊具下 

10月4日AM測定 空間線量(0.08 0.07 0.06)μ㏜/h―
    地表、50㎝、1mの順です。
土壌分析結果―  953 ㏃/㎏
(草地です。ドリームパルに近くで、ここは、よく使われています。)

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② 若柳川北公園(ドリームパルそば)の駐車場横の「黒い土」

10月4日AM測定 空間線量(0.24 0.13 0.10)μ㏜/h
   土壌分析結果― 2,087 ㏃/㎏

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(この公園に来るのに、ここに駐車します。ここは、かなり広い範囲で「黒い土」があります。)

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③ 若柳小学校グランド横(土)

10月4日AM測定 空間線量(0.13 0.11 0.09)μ㏜/h
   土壌分析結果― 1,153 ㏃/㎏

④ 若柳下町2 アスパル横の野球場バックネット裏側溝の「黒い土」

10月4日AM測定 空間線量(0.23 0.11 0.07)μ㏜/h 
  ちなみにグランド(土)地表は、0.11μ㏜/h  ここは、土壌採取していません。
  ただ、地表で0.23μ㏜/hほどあると、2,000 ㏃/㎏ ほどは、あるだろうと想定できます。 

⑤ 栗駒猿飛来上の路傍の土(黒い土)<9月23日 追加の⑮>

10月5日AM測定 空間線量(0.64          )μ㏜/h
   土壌分析結果― 2万 287 ㏃/㎏

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 (ここは、除染実施区域の少しはずれで、一応、除染対象外です。「黒い土」に加えて「コケ類」があるのが特徴です。このような所は、ここから先の栗駒岩ケ崎地区を中心に、ここでは、いたるところにあります。)

⑥ 栗駒陸上・サッカーグランド下の路傍の土(黒い土)  <9月21日 追加⑭>

10月5日AM測定 空間線量(2.20          )μ㏜/h
   土壌分析結果― 6万2120 ㏃/㎏ 

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(この上の栗駒陸上グランドは、丁度、除染が終了したところでした。しかし、その作業中に飛散した土などもここにも到達しています。)


⑦ 鶯沢袋島巡前(みつはしドライブインのあった所付近の路傍の土(黒い土)  <9月23日 追加⑯>

10月5日PM測定 空間線量(1.04 0.61 0.41)μ㏜/h
   土壌分析結果― 1万3420 ㏃/㎏  

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「日立アロカサーベイメーターTCS-172B」でも「エステーカウンターEX」と同じような数値が出ました。

⑧ 一迫片子沢十字路北西部の「黒い土」

10月5日PM測定 空間線量(0.66 0.21 0.11)μ㏜/h
   土壌分析結果― 2万2253 ㏃/㎏

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  ここは、今回初めて調査したところです。まさかここまで高濃度の汚染は来ていないだろうと思って測定してみました。ただ、勘としていつも通っていて「怪しい」と感じてはいたところです。ここは、丁度、左写真と同じものが、「Google マップのストリートビュー」で見ることができます。右写真が測定しているところ。中央写真は、その少し、下です。数多くの小さな虫が湧いているようでした。

 まとめ

 はじめに 

  今回の土壌の分析測定値は、「てとてと」のベラルーシATOMTEX社製 AT1125(鉛の遮蔽は自作)にしろ、自前の ベラルーシ製、PKC-107放射線測定器にしろ、その示す値は、あくまで参考値としてものです。しかし、空間線量だけで放射能の汚染状況を判断することは、極めて一面的なのです。それは、汚染の濃淡のあるこの栗原市内各地を歩き、状況を見て、数多くの測定を行ってきたこの一年余の間に分かってきたことです。

  基本的には、放射能の汚染実態調査は、加害者(東電や国)がきちん行い、市民に知らせなければなりません。それを栗原市は肩代わりをして行わなければならなくなっているのが現状です。土壌分析も栗原市に強く要望しているところですが、待っているだけでは事態は進展しません。そこで、今回、2回に亘って土壌分析等独自調査を行ったのです。いくつかの限界があっても、その範囲でこの独自調査が生かされるよう望むものです。特に自前の方の限界は、バックグランドの取り方によってベクレル数(㏃/㎏)が特に小さな1,000以下、及び2,000未満も大きく左右されてしまいました。従って、2,000以下の数値は、あまり意味を持たないと考えています。その逆に、2,000以上になると、1,000前後の地点と明らかに違う様相が見られてきます。つまり、相対的な評価は、十分に出来ると判断しています。さらに数千~1万を超えてくる土壌は、危険物であることが一目瞭然となりました。

  また、この土壌分析は、第1回の報告にも書きましたが、一般的な農地などの土壌調査の場合(0-5㎝の中心と四方から約1㎏採取)と違って、あくまでその表象(0-2㎝ほど)の土壌(ある一定の範囲の約1㎏)を採取し分析するものです。例として挙げた東京都東部の場合と同じです。ですから、一般的な土壌調査に倣う(広い範囲・深さの土壌と混ぜて、結果として薄める)ならば、多分、4分の1か、5分の1になってしまうのだろうと思います。しかし、その土壌自体がそれだけ汚染されていることには変わりはありません。

  ところで、「この数値の意味するところは?」という問題があります。原子炉等規制法に基づく基準は、従来、IAEA(国際原子力機関、国際的な原子力推進体)の基準100㏃/㎏が唯一、何とか合理性がありそうなくらいです。福島第一原発事故以前の通常土壌から検出されていた放射線量は、概ね2~4㏃/㎏ともせいぜい、10㏃/㎏以下といった水準でした。それが、昨年の3.11福島第一原発事故以後は、このあたりでは、一般的な土壌であれば、今年初めの宮城県の農地の調査(栗原市分203カ所)の平均が、419㏃/㎏になってしまいました。ところが、国は、昨年6月、どさくさに紛れて作った、放射性物質汚染対処特措法で、放射性セシウムが8,000㏃/㎏以下の廃棄物については埋め立てを認め、8,000㏃/㎏以上、10万㏃/㎏以下の焼却灰などまでの「指定廃棄物」ついては、福島県以外の各県に県内1カ所の「指定廃棄物」最終処分場(管理型最終処分場)に集中すると決めました。そして、現在、栃木県と茨城県で紛糾が起きている(他はこれから起きてくる)のです。10万㏃/㎏以上は、福島県以外にはないとの前提で、福島県内に30年間の中間貯蔵施設に建設し、その後に福島県以外に最終貯蔵(処分)地を持っていくとしています。

  ところで、「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律」の放射線管理区域設定基準 3項によれば、部外者以外立ち入り禁止となる放射線管理区域設定基準は4万Bq/㎡(615㏃/㎏)なのです。現在の栗原市内では、かなりの所で該当しそうです。

今回の調査の解説 

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(栗駒体育館での除染作業)

  若柳地区の中央から北部にかけての、①~④の地点は、全般的に1mの高さで、平均0.10μ㏜/hのライン以上の所です。栗原市の除染計画第2版での調査で「若柳下町2」で、MAX0.18μ㏜/hの地点があったのでそれを確認したかったのですが、見つかりませんでした。街中を移動していて、それほど「路傍の土」があるようには見えませんでした。しかし、よく探せば、高濃度のセシウムを含む「黒い土」は見つかります。空間線量の地表で0.23μ㏜/h近くならそこは、2,000㏃/㎏ほどあることは確かです。

  栗駒岩ケ崎及びその周辺地区の中で、⑤と⑥の地点は、全般的に1mの高さで、平均0.20μ㏜/hのライン以上の所です。第1回の土壌等調査の報告の中で「栗駒岩ケ崎地区周辺のマップ」を示した所です。⑤は、栗駒猿飛来上地区で、全般的に1mの高さの平均が、0.18μ㏜/hで、MAXが、0.29μ㏜/hです。地区の多くの部分で0.20μ㏜/hライン以上で、除染対象地区に隣接しているこの地点は、0.23μ㏜/hを超えていると思われます。写真にあるような「黒い土」に加えての「コケ類」は、この栗駒岩ケ崎及びその周辺地区のいたるところにあります。これが、思っていた以上に放射性セシウムを含んでしまっていると考えられます。⑥は、除染対象地区内であり、周りが現在除染中ですから、いずれここは、取り除かれると思います。ただ、思っていた以上にかなり高濃度です。栗駒体育館の除染作業を見ていても、一部ですがマスクをせず高圧洗浄機で吹き飛ばしているのも目撃しています。作業には、十分な注意を払われるよう望みます。

   鶯沢袋地区の⑦は、9月23日に、「ここまで高濃度の汚染は来ているのだろうか?」と疑心暗鬼の中で見つけた所です。10月5日にもほぼ同じ地点を見つけました。前回は、エステーカウンターEXで測定しましたが、今回は、日立アロカサーベイメーターTCS-172Bでも念入りに測定しました。ここは、「黒い土」と草が少しありました。(コケ類は、ほとんどありませんでした。)しかし、地表で、1μ㏜/h以上ある所は、1mでも0.4μ㏜/h以上と高いのだと分かりました。ここは、ちなみに歩道部分で、写真のようにある一定の距離が同じ状況です。ここも、除染対象地区ではなく、それからかなり離れています。この鶯沢袋地区は、全般的に1mの高さの平均が、0.14μ㏜/hで、MAXが、0.23μ㏜/hです。(従って、この地点は栗原市の測定からは漏れてしまっていることになります)この地区のほとんどが1mの高さで、平均0.15μ㏜/hのライン以上の所にあたります。

  一迫片子沢地区の⑧は、今回初めて測定した所です。前述したように「まさかここまで高濃度の汚染は来ていないだろう」と思って測定してみました。結果は驚きです。この地区は、全般的に1mの高さの平均が、0.15μ㏜/hで、MAXが、0.22μ㏜/hです。勿論、この地区も平均0.15μ㏜/hのライン以上の所にあたります。ここの様子は、前述したように、ちょうど「Google マップのストリートビュー」で見ることができます。是非、見て確認して下さい。十字路の北西部、小さな崖のような部分の下。途中から上へ、林(森林)になっています。昨年の3月中旬、福島第1原発から一関ルートでやってきた放射能汚染のプルームは、ここにも確実にやってきて、この林(森林)にも当り、付着したようです。それが風雨にさらされて落下。ここにも溜まってしまって(濃縮して)「黒い土」になったようです。腐葉土も混ざっていますし、一部には、数多くの小さな虫が湧いていました。ただの一般的な「土」などといったものではなく、現実には、その場所、その場所で、様々なものを含んで、形態が異なっている土壌があるのだと思います。1mの高さで、平均0.15μ㏜/hのライン以上の所は、範囲はあまり広くはなく、平均0.10μ㏜/hのライン以上の所と、平均0.20μ㏜/hのライン以上の所の中間に帯状にあると思われます。

   この3つのラインは、第1回の報告にも書きましたが、栗原市除染実施計画(第1版、第2版)を使って作成した、最新の栗原市の『放射能汚染(除染)マップ』に引いたラインです。栗原市が作った行政区だけで区切った除染実施区域なるものでは、デコボコの線しか引けず、放射能汚染の実態に合っていません。そもそも行政区だけで除染実施区域を線引きすることには無理があります。

   平均0.20μ㏜/hのライン以上の所では、これまで一般的に言われてきた 生活空間における「雨樋や側溝など」だけでなく、どもにでも高濃度のセシウムが含まれる「黒い土」、「路傍の土」「コケ類」などのマイクロホットスポットがあります。これに対して、平均0.15μ㏜/hのライン以上の所では、その数は減っていくものの、かなりの数の場所で見つけることができます。そして、平均0.10μ㏜/hのライン以上の所でさえ、良く見つけようと思えば必ず見つけることができます。このように、マイクロホットスポットは、栗原市内においては、高濃度の放射能汚染地区でなくとも、濃縮作用によって、どこでも出現しています。今回の2回の土壌等独自調査で分かってきたのは、「空間線量と、土壌等そのものの中の放射能物質の量との関係は、単純な相関関係にはない。」ということです。ある程度のことは(推量で)言えても、限界があるのです。しばらくの間は、一つ一つの事例を丁寧に追って行くしかありません。その中から、思わぬ事実も判明してきます。

 最後に

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(土壌分析で活躍中の「ベラルーシ製、PKC-107放射線測定器」)

  栗原市では、ようやく除染計画の第1版分の学校等の除染がほぼ完了しました。この後、第2版分の3つの学校等の施設の除染が行われます。しかし、この間、私たちが、指摘してきたように、これにはまだ漏れてしまった学校等施設があります。また、この先、民有地の除染(それも小さな子がいる家庭を優先して行うこと)を急いで始めなければなりません。他自治体に比べて遅れています。除染対象地域についても、そこの生活環境(通学路、生活道路、側溝など)の協議を始めなければなりません。その際、私たちのこの2回に亘る土壌分析等独自調査の結果(指摘したところは、まだ、ほんの一部です。)を生かしてもらいたいのです。

  それは、栗原市に対して要望するとともに、関係する各地域、関係する施設等の関係者(保護者、教職員など)に望みます。

  ここで出てきた数値をどう考えるか、それの処理は、どうするか(どう、市に要望するか、自分たちで処理するかなど)は、それぞれその施設とか、地域に関係する保護者や市民などがよく話し合って考えていただきたいと思います。




10月16日、「藍藻」とした表現を「コケ類」に訂正しました。
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