触媒生活

セカンドライフに入っての日常生活を文章、日記などで表現します。「触媒」のような役割を果したいというのが私のモットーです。コメント等をブログでも受けますが、連絡はメールでfa43725@yb3.so-net.ne.jp まで。

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出張測定会を実施

<原発・環境・エネルギー問題>     2012.10.22   

くりはら健康福祉友の会「健康まつり」会場で、
出張測定会を実施。


「放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク」放射能測定チーム・佐藤 茂雄
連絡先/ TEL/FAX0228-22-7412 Emale fa43725@yb3.so-net.ne.jp

出張測定会の様子

 「放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク」代表の鈴木健三氏が、「くりはら健康福祉友の会」の会長であることから、10月21日(日)に開催される「健康まつり」への協力依頼が来ていました。昨年の夏にも栗原でも放射能濃度が高い栗駒岩ケ崎地区にある「くりこまクリニック」で行われた研修学習会(放射能問題)の講師もしています。今回は、もっと大勢集まる「健康まつり」の中で、初め、放射能問題の展示をしてくれという依頼でした。展示だけではありきたりですから、せっかくの機会ですから、放射能問題を参加者の皆さんに身近に分かってもらえるよう、出張測定会もしてみようということになりました。このところ行ってきている「日立アロカサーベイメーターTCS-172B」で空間線量を測定し、「ベラルーシ製、PKC-107放射線測定器」で土壌調査をするというパターンです。土壌調査は、会場となった「しゃけなげ荘」に器械を固定し、空間線量測定の方は、その周辺(歩いて行ける所)へ出向いて行おうというものです。ですから、私一人では無理で、同じ事務局チームの松田さんにも手助けを頼みました。また、事前に、「希望者は、畑などの土壌を持って来てください」と案内もしてもらいました。朝の9時半開始で、8時半から準備を、と言われていたのですが、着いてみるとすでに大勢の方がみえていて、他の企画では、ほとんど準備を終えていました。

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 松田さんと二人で、一番、最後になりましたが、準備に取り掛かりました。いろいろな企画・展示があり、もう展示する場所もなくなっていましたが、最後に残っていた「しゃけなげ荘」の入口に陣取ることにしました。
 持ち込みは、一人だけ(自家の畑など3件 ⑤ ⑥ ⑦ )だけでしたが、そうしたことも予測していましたから、事前の10月19日に、4件の土壌( ① ② ③ ④ )を採取しておきました。これらの土壌分析を終えると、いよいよ会場周辺へ出陣しました。まず、会場のすぐ外の「コケ類」の表面の空間線量を測ってみると、0.40μ㏜/hでした。少し高い位です。それからメインの道路の方へ出て、駐車場の角にあった「コケ類」、続いてその駐車場の入口の「コケ類」(ここは、黒く変色していた)へと進み、その両方とも空間線量の測定とそこの「コケ類」含みの土壌( ⑧ ⑨ )を採取しました。

 この2件の土壌の調査をしてみると結構、高い数値が出てきました。しかし、もしかしてここは、ギリギリ除染実施対象地区内ではないかと思い、明らかに除染実施対象地区でない別の場所も探しに行きました。そうはいっても全く関係ない民有地のお店などの前を測定と土壌の採取をするのも気が引けましたので、まず、この「健康まつり」に関係している「くりこまクリニック」の駐車場に行ってみました。ここにも、「コケ類」がいっぱいありました。その駐車場の敷居の内と外にもありましたが、表面の空間線量は、ほぼ同じでしたので、綺麗な内の方を採取しました。(⑩)さて、次に、と探し始め、前のメインの道路に出ると「六日町」のバス停がありました。そこの下には、「コケ類」はほとんどなく、ただの「黒い土」でした。しかし、何か引っかかりました。測ってみると「日立アロカサーベイメーターTCS-172B」の針がどんどん上がっていきました。急いでレベルを上げてみると、やはり1μ㏜/hを超えていきました。(1.30μ㏜/h)念のためにその近くの今度は、「コケ類」ではないのですが、少し草が生えている場所の空間線量を測定し、1.40μ㏜/hになったので、そこの土壌も採取しました。( ⑪ ⑫ )

 こんなことをしていると目立ってしまって、近くを歩いていた人たちが何人も近づいてきました。事情を説明し、「ここは、かなりの高濃度になっているので危険です。近くの「しゃけなげ荘」で今、この土壌分析をしています。」とPRしました。多くの人たちが、「福島からのがこんなところにも来ているの!」と大変驚いていました。

 会場に戻って、土壌を分析調査してみると、やはりかなり高濃度のものが入り込んでいることが判明しました。会場は、丁度、建物の入り口でしたから、多くの人たちが興味深く検査の様子をうかがっていました。出来るだけ、松田さんと二人で、丁寧な説明もしました。宮城県の出している「身のまわりの放射線量を減らす工夫」というカラーパンフを用意しておきましたので、多く配布しました。また、まだ11月例会のチラシはできていないのですが、10月例会のチラシの日を訂正し、何人かには手渡ししました。

測定結果

① 細倉マインパーク入口の「黒い土」(含むコケ類)(10月19日PM採取)除染実施対象施設
  
土壌分析結果― 2万9433  ㏃/㎏

  ここは、当初除染実施対象地区でも除染実施対象施設でもないと、思っていました。しかし、除染実施対象施設の中に「鶯沢柳沢公園」というのがありました。よく考えてみると「細倉マインパーク」とは言っていませんが、この「鶯沢柳沢公園」というのは、実は、「細倉マインパーク」そのものなのです。貴重な観光資源ですので、その名称は使いづらいのかもしれません。この近くの「金田の森」という巨大な公園というより、森林、お城があったり施設があったりするところがあります。何度か歩いてみましたが、ここは、怪しいところがいっぱいありそうなのです。勿論、ここは除染実施対象施設には入っていません。

  ここは、Googleマップ http://maps.google.co.jp/?promo=JP-HA で「宮城県栗原市鶯沢南郷柳沢公園」で検索をかけて航空写真を出して、画面を出し、そこで入り口付近へ持って行って、そこから最大に近付けてクリックすると、そこのストリートビューが出ます。出た所あたりが採取地です。

② 栗駒岩ケ崎神南 マルエスーパー前の道路沿い「コケ類」(10月19日PM採取)除染実施対象区域外  

土壌分析結果― 1万7200  ㏃/㎏

  この岩ケ崎神南地区は、幅が200mほどで、その北と南が除染実施対象地区であり、それに挟まれたところです。何故この部分だけが、除染実施対象から外れているのか理解に苦しむところです。

③ 栗駒中野大柳の栗駒中学校の看板の下の「黒い土」(10月19日PM採取)除染実施対象区域外
  
土壌分析結果― 9033  ㏃/㎏

  ここは、Googleマップ http://maps.google.co.jp/?promo=JP-HA で「宮城県栗原市栗駒中野大柳」で検索をかけて航空写真を出して、画面へ、そこで入り口付近へ持って行って、そこから最大に近付けてクリックすると、そこのストリートビューが出ます。出た所にある看板下が採取地です。先に、このGoogleマップで場所を特定しておいたのですが、行ってみるとここには「コケ類」はなく、草が少し混ざるくらいでした。

④ 栗駒稲屋敷大鳥の尾松郵便局前のバス停近くの「コケ類」(10月19日PM採取)除染実施対象区域外

土壌分析結果― 1万1670  ㏃/㎏

  ここも、Googleマップ http://maps.google.co.jp/?promo=JP-HA で「宮城県栗原市栗駒稲屋敷大鳥」で検索をかけて航空写真を出して、画面へ、そこで入り口付近へ持って行って、そこから最大に近付けてクリックすると、そこのストリートビューが出ます。出た所の郵便局の前が採取地です。

⑤ ⑥ ⑦ 栗駒稲屋敷の民家(畑などの土壌)3件 (10月21日お昼頃採取)除染実施対象区域外

  これらは、まだ依頼者の了解を取っていませんので、現時点では、詳しくは公表しません。しかしも「ベラルーシ製、PKC-107放射線測定器」では、前にも述べましたが、だいたい1,000 ㏃/㎏前後やそれ以下では、その示す数値が不確かです。(更に、5㎝までを4方から採取する一般的な農地などの土壌分析などに比べて÷4位になると推定しています。)3件とも、丁度その1,000 ㏃/㎏前後でしたので、多分、この後も詳しくは公表しないと思います。

⑧ 栗駒上小路の「くりこまクリニック」北の駐車場角の「コケ類」(10月21日AM採取)除染実施対象区域

空間線量(0.50 0.23 0.20)μ㏜/h― 地表、50㎝、1mの順です。

土壌分析結果― 2万1567  ㏃/㎏

 この辺りは、除染実施対象地区とそうでない地区がごちゃ混ぜになってしまっています。ここのすぐ南にある「くりこまクリニック」までは、除染実施対象地区に入っていません。

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⑨ 栗駒上小路の「くりこまクリニック」北の駐車場の入口の「コケ類」(10月21日AM採取)除染実施対象区域

空間線量(0.60 0.25 0.20)μ㏜/h― 地表、50㎝、1mの順です。

土壌分析結果― 4万1033  ㏃/㎏

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 ⑧とほぼ同じところですが、⑧がまだ「コケ類」の色が鮮やかなのに対して、ここは、かなり黒く変色してしまっていました。空間線量も少し高くなりましたし、土壌自体も測ってみると、やはりかなり高くなりました。このように、この栗駒岩ケ崎周辺地区では、⑧や⑨のような「コケ類」「黒い土」がどこにでも見られます。そして見るからに高そうに思われるとことは、やはり、測ってみるとかなり高いのです。

⑩ 栗駒上小路の「くりこまクリニック」の駐車場の内側(10月21日AM採取)除染実施対象区域外


空間線量(0.65 0.25 0.22)μ㏜/h― 地表、50㎝、1mの順です。

土壌分析結果― 3万0700  ㏃/㎏

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⑪ 栗駒上小路の「くりこまクリニック」の六日町バス停下の「黒い土」その1(下の写真)(10月21日AM採取)除染実施対象区域外

空間線量(1.30 0.40 0.30)μ㏜/h― 地表、50㎝、1mの順です。

土壌分析結果― 4万5733  ㏃/㎏

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⑫ 栗駒上小路の「くりこまクリニック」の六日町バス停下の「黒い土」その2(下の写真)(10月21日AM採取)除染実施対象区域外

空間線量(1.40 0.40 0.30)μ㏜/h― 地表、50㎝、1mの順です。

土壌分析結果― 4万6700  ㏃/㎏

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 除染実施対象地区の線引きが、下の写真図(会場にも貼り出しました)のように行政区単位では、ギザギザになっています。この周辺、栗駒岩ケ崎地区もですが、一番ひどいのは、①のある栗駒里谷地区です。国の除染基準の1mの高さで0.23μ㏜/hというのは、安全基準ではなく、まして、地域平均でそこで切ると漏れてしまっている地域があることは明かです。私たちは、更に下の写真図(これも会場に貼り出しました)のように、むしろ、平均0.20μ㏜/h以上(赤いライン内)、0.15μ㏜/h~0.20μ㏜/h(桃色のライン内)、0.10μ㏜/h~0.15μ㏜/h(黄色のライン内)、0.10μ㏜/h以下(黄色のライン外)、の4地域に区分けして、それぞれの地域にあった除染をするよう提案しています。

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 高濃度のセシウムを含む「黒い土」は、今回出張測定した ①~⑫ が入っている平均0.20μ㏜/h以上の放射線量の高濃度地帯では、ありとあらゆる所にあります。私達の行った土壌調査ではこの高濃度のセシウムを含む「黒い土」の他に、「コケ類」に関して特にそれが、セシウムを吸着しやすいことが分かってきました。私の住む築館黒瀬のように0.10μ㏜/h~0.15μ㏜/hの中濃度の地帯でも、数千㏃/㎏(3600~7490)になっています。しかし、同様のものが、この栗駒岩ケ崎周辺では、桁が上がって、そのほとんどが2万㏃/㎏前後からそれ以上になってしまっています。⑪ ⑫は、空間線量で、1μ㏜/hを超えており、それがまた、多くの人たちが立ち止まるバス停なのです。写真を見ていただければ分かりますが、この「黒い土」は、かなりの範囲に及びます。これらの除染は、洗い流すのではなく、慎重に丸ごと採取してしまい、それを隔離・保管する必要があります。

指定廃棄物最終処分地問題との関連

 今回、土壌分析したものは、ほとんどすべてが、8,000㏃/㎏も超えてしまう極めて危険な高濃度のものばかりです。いわゆる今、宮城県内にも最終処分地1カ所を作るとして、問題となっている8,000~10万㏃/㎏の指定(放射能)廃棄物に相当するものばかりです。何故なのか、これは、国が推進し、東京電力福島第1原発から、大量に出された放射性物質の廃棄物なのにただの「指定廃棄物」と呼んでいます。ここには、『放射能』の文字が作為的に隠されてしまっています。

 事故後の混乱の中で作られた「東日本大震災より生じた災害廃棄物の処理に関する特別措置法」は、福島第1原発事故以前の通常時の放射性廃棄物処理法の基準である100㏃/㎏の規制を全く無視したものです。被災地にとってがれきの処理が急がれていることを口実に、「8,000㏃/㎏以下は焼却して埋め立てってよいとか、8,000~10万㏃/㎏の指定廃棄物は各県1カ所に集めて最終処分地を作れ」とかという、国と東電の都合の良いようにしてしまった全くの悪法です。この名称にもあるように「がれき」が「低濃度レベル放射性廃棄物」であること、内陸部の「低濃度レベル放射性廃棄物」もその処理に一緒にしてしまっています。これは、1970年以降の日本における公害・環境規制を全く無視するものであり、非常時だからということで、こんなものがまかり通っていては法冶国家とは言えませんし、国際的にも信頼を失います。

 これらは、すべて福島第1原発事故によってもたらされてものです。いわゆる私たち自身が出すゴミとは、全く性格が違います。いわゆる「迷惑施設」と同じように考えるべきではありません。これは明らかな公害であり、発生者である東京電力とそれに原発推進・監督責任のある国が処理すべきものです。高レベル放射能汚染物は、国の責任できちんと総量管理と暫定保管管理をすべきです。さらに、環境中の低レベル放射能汚染物も国の責任できちんと大規模最終処分場一カ所に全て集めて管理すべきなのです。国は、最終処分場の規模と形態を決めることが最初にすべきことだったのです。最終処分場をどこにどう確保するか。それは、「福島原発付近の高汚染地域に国と東電の責任で土地を確保する。」しかないのです。これを決めずに中間処理施設や焼却、その他の方針、今回の「指定廃棄物は発生した県ごとに処理し、既存の処分場の活用を優先しつつ必要なら各県に1カ所ずつ最終処分場を造る。」というのも、全く問題の抜本的な解決の方向を打ち出したものではなく、偽りと誤りなのです。まして、事の本質的実態は、国が加担して起こした私企業(東京電力)の公害なのです。私たち自身が排出する生活廃棄物、一般的産業生産活動から出る産業廃棄物(これとて公害規制がかかります)とは全く違う性格のものなのです。

 10月16日に、「放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク」事務局チームは、栗原市の危機管理室との情報交換・懇談を久しぶりに持ちました。その席で、私は、栗原市のこの問題への対応の探りを入れてみました。驚いたことに、県から派遣されている危機管理監は、「この指定廃棄物最終処分場は、ゴミ焼却場、産廃廃棄場などと同じ迷惑施設だ」などと言うのです。「どこかに作らねば…」と言いたげでした。その席で私は、「栗原にはそうしたものはいらない。放射性廃棄物は、それらとは全く別物、私達が出したものではない」「それは、国や県の立場であって、市民としては、承服しかねる。」と反論しました。

 今後の課題について

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 栗駒岩ケ崎周辺地区に関しては、私たちは既にかなりの調査を行っており、会場にも写真のような展示をして注意喚起をしました。この辺りの学校等の施設(この周辺では、岩ケ崎小学校と岩ケ崎保育所、鳥矢崎小学校と幼稚園、栗駒小学校、サンスポーツランド栗駒の3施設、いくつかの児童遊園など)の除染は、行われました。しかし、まだ、その周りの市街地、民有地は手付かずです。今回の除染が終わった後で、残った市内の学校等施設の中では、空間線量が、最も高いのが栗駒中野保育所です。私たちは、ここの土壌調査を求めています。ここは、空間線量では、50㎝で、0.23μ㏜/h以上出ることもあります。その近くの田町児童遊園の土壌を調べましたが、3,270~4,100㏃/㎏も出ています。またこの近くでは、どぶ上げがそのままになっていて、空間でも表面で、1.38μ㏜/h、土壌で、2万㏃/㎏を超えていました。

 今後、どうしていったらよいか。それは、まずは、地域の正確な汚染の数値を知ることが大前提です。それも空間線量だけでなく、それが一定程度高い場所は、土壌調査をすることを勧めます。街づくりは、まずその実態を知ることから始まります。その出てきた数値をどう見るか、それは、多分、その人によって違ってくるかも知れません。しかし、それをもとに皆さんで話し合ってもらいたいのです。そして、その処理対策もです。

 私たちの測定の方は、今後、空間線量に関しては、主役が変わります。この間活躍した下の写真の右「日立アロカサーベイメーターTCS-172B」から左の「エステーエアーカウンターEX」にです。「日立アロカサーベイメーター」は、私の後輩からの借りたものでもう返さねばなりません。この間その横で、「エステーエアーカウンターEX」を並べてその違いを検証してきました。出る数値はだいたい同じでした。(エアーカウンターEXの方が低濃度では、少し低めの出る傾向があります。) 土壌分析調査は、引き続き、「ベラルーシ製、PKC-107放射線測定器」を使います。これは、低濃度では信頼性がイマイチです。今、栗原市危機管理室に、食品に引き続き、市民の持ち込みでの土壌分析調査をルールを作って、行うよう要望しているところです。(近日中に何とかなりそうな感触でした。)

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