触媒生活

セカンドライフに入っての日常生活を文章、日記などで表現します。「触媒」のような役割を果したいというのが私のモットーです。コメント等をブログでも受けますが、連絡はメールでfa43725@yb3.so-net.ne.jp まで。

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ドラマスペシャル「いのちのいろえんぴつ」を見て

 ドラマスペシャルを見て 

 3月22日、夜9時からテレビ朝日系列で2時間ドラマ、「いのちのいろえんぴつ」が放送されました。2003年に脳腫瘍のため11歳で生涯を終えた豊島加純ちゃんが残した詩と絵を基に児童文学者のこやま峰子さんが絵本 「いのちのいろえんぴつ」 を出しました。このドラマは、これを題材にして、橋部敦子さんが脚本を担当した実話に基づくフィクションです。( テレビ朝日「いのちのいろえんぴつ」 を参照に)
 映画でもないのに「MOVIES」で取り上げるのは、「学校統廃合」でも良かったのかも知れませんが、このドラマが北海道の厚岸町の「厚岸望洋小中学校」の小学5年と6年の複式学級を舞台としているという番組案内を見たからです。

  あらすじ

 物語は、この小学校に主人公の香川先生(国分太一)が赴任してくるところから始まる。札幌で教鞭をとっていた香川にとって、酪農と漁業の町、過疎地の複式学級は初めての経験。香川は校長(蟹江敬三)から6年の女子児童、加純(藤本七海)が脳腫瘍で余命半年だと聞き、動揺する。加純の両親は娘にほんとうの病名は話していないと言う。加純は、程なく、車椅子生活を送るようになる。学校では運動会の練習が始まるが、加純はそれを教室から見学するしかなかった。ベテラン教師(図工、家庭科担当、17年もここに)の美和子(原田美枝子)はそんな加純に色鉛筆とノートをプレゼントした。加純は色鉛筆でノートに絵と詩を書くようになる。
 ノートの初めにはこんな詩が書かれていた。

  12色
  ここは12色のいろがある
  目立たない色もあるけれど
  みんな
  がんばっている
  ひとつ、ひとつ


 病気が進行して動かなくなった利き手ではなく、左手で書いた文字は転び、曲がり…それでも加純はめげることなくクラスメートのこと、家族のこと、先生のことを一生懸命に14編の詩と絵で表現し続けた。それが彼女がこの世に生きた証となった。
 一方、香川は加純のために何も出来ない自分に苛立ち、冷静な音楽教師と対立する。しかし、そうして悩み苦しみ、もがきながらも自分にできる「命と向き合う」”命の授業”を模索していく。加純は重くなっていく病状に次第に不治を悟っていくが、今の一分、一秒を懸命に生きようとする。それをクラスメート、先生、両親が支えていく。
 加純が亡くなって半年位後、香川にとってここでの2度目の運動会。加純の両親は妹たちと一緒に招待されるが、加純のいない運動会なんてと帰ろうとする。香川は「いや、加純ちゃんは参加してます」と。開会式で、加純の詩(前述のものだったと思う)が”命の言葉”というタイトルで中1に進級したクラスメートたちが朗読した。それを聞いた両親もまた運動会に参加していく。

 ドラマの舞台ー厚岸町では

 「教室の窓外の風景一つでもリアリティーを大切にしたい」とほぼ全編、厚岸ロケということです。ドラマに登場する厚岸望洋小中学校は実際にはなく、厚静小学校、と糸魚沢小学校で、運動会は水産高校グランドでということです。糸魚沢小学校は昨年のロケ時点で休校、厚静小学校もこの3月末に廃校ということです。それでも町民600人のエキストラの参加。町内の小学生、中学生も多数参加し、ドラマの舞台となったことで学校や地域にとっていい記憶となったようです。実は家の遠い親戚がこの東北地方からここに移り住んでいると言います。家以外でも結構沢山行っているのではないかと思います。

 地域と学校、そして複式学級

 ドラマの感想と絡めてこのことについて。
 その1-ドラマの初めの方でこんな場面が。5年生の男子児童が生まれた時からずーと世話をしてきたメスの乳牛「はな子」が8歳になってもう乳が出なくなっていた。そうなったら肉牛として処分されることは「最初から分かっていた。」と彼は言う。でも別れが辛くて、授業になんかに集中できない。ある日突然、彼は教室の窓から外に飛び出す。そして駆け出し、香川はそれを追いかけた。そう、今日が「はな子」との別れの時だったのだ。
 その2-加純に本当のことを告げるべきか悩み、やり切れなくなる父親。教師の香川もまた何もできずに悩んでいて、ある晩、父親は酒を持って職員宿舎を訪ねる。その時の会話。「3年間も先生に彼女がいないなんて…」「内緒にしといて下さいよ。」「いや、明日中には町中の人は知っていますよ。」
 その3-最後の2回目の運動会の種目の一つ。「牧草ロールころがし」の競技。この地域ならではのものではないだろうか。
 何がいいたいかというと、実際はどうかは知りませんが(実際もそうだと思いますが)、ドラマの設定では、この地域と学校が深く結びついているということです。

 次に、このドラマに出てくる複式学級は、5年6人、、6年6人の計12人の学級。画面では、6人ずつが授業の内容によって分かれたり、一緒になったりしていました。私の住む栗原市での学校統廃合問題では、市教委は、「小規模校は、可愛そうだ。」とか、複式学級をなんとしても避けさせようとしています。運動に巻き込まれた初めの頃は、私自身も複式学級だけは避けた方が良いのではと思っていました。私はいわゆる団塊の世代で、幼稚園から大学までいつも大勢の中でやってきました。子ども2人も団塊ジュニアですからほぼ同じ。ですから複式学級のイメージが豊かでない。この間の運動に参加しているうちに複式でも頑張っているところなど分かるようになってきました。このドラマでも香川先生の受け持ったこの複式学級は何と豊かなことでしょうか。亡くなった加純ちゃんの実際の複式学級もおそらくやっぱり、このようであったと思われます。
 ドラマにでてくる望洋小中学校は、いわゆる小中一貫校ではなく、児童数が少ない過疎地での昔からある形態。設定は小学校が35人位、中学校が15人位の50~60人程の学校か?そして、実際、加純ちゃんの通っていたのはどの小学校かは知りませんが、平成18年時点で厚岸町の小学校は、10、中学校は7。そのうち小中学校が多分~5校近くあるのでは?200人台の2校の小学校と100人台の2校の中学校を除くと5~38人の8小学校、と2~27人の5中学校です。北海道の市町村合併の状況は良く知りませんが、ここは、合併していません。(隣が釧路市)面積が735K㎡で栗原市800K㎡に近い。但し、人口は11000人(栗原市約8万人)。財政状況はいいわけはないと思われ、今年度より学校統廃合の計画に入っていくようです。この厚岸町がどのような理念と考え方で統廃合を進めるのかはこの後も注視していきたいと思います。

 最後に一言。このドラマスペシャル「いのちのいろえんぴつ」を見て、「このような小さな学校は、やっぱり、絶対に必要だ。」と改めて思いました。
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