触媒生活

セカンドライフに入っての日常生活を文章、日記などで表現します。「触媒」のような役割を果したいというのが私のモットーです。コメント等をブログでも受けますが、連絡はメールでfa43725@yb3.so-net.ne.jp まで。

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今年初めての土壌分析・空間線量独自調査


<原発・環境・エネルギー問題>           2013.3.3

今年初めての土壌分析・空間線量独自調査を実施しました。

  「放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク」放射能測定チーム・佐藤 茂雄
   連絡先/ TEL/FAX0228-22-7412 Emale fa43725@yb3.so-net.ne.jp

3月例会を前に、ホットエリアを検証するため始めてみました
(3月3日)


 これまで栗原市では、除染実施計画第1版、第2版に基づき学校等の除染が行われました。しかし、この間、私たちが独自に調査したところ、これらの計画には、一部の地域、施設しか入っていないなど、漏れてしまっているいくつもの問題点が分かってきました。「1mの高さの空間線量だけで汚染を判断する限界」「多くのマイクロホットスポットの存在」「どこでも出現する高濃度セシウムを含む黒い土」「農地以外の土壌分析も必要であること」などです。それを汚染の事実でもって証明して行こうと、昨年の秋以降に3回の土壌分析等独自調査や10月21日のくりはら健康福祉友の会「健康まつり」会場での出張測定会等を行ってきました。11月例会以後は、土壌調査等の一般受付も行ってきました。

 その後、隣りの大崎市岩出山へも学習会での測定や、例会や事務局長に直接申し込みがあるなど小口ですが土壌調査等を実施してきました。それでも、空間線量の方は、高性能の「日立アロカサーベイメーターTCS-172B」は、持ち主(私の大学時代の後輩)に返却し、主力を私のエステーエアーカウンターEX(サーベイメーターに最も近い値を出しますが、低濃度では、少し低めの出る傾向があります。)でせざるを得ない状況でした。土壌調査は、「ベラルーシ製、PKC-107放射線測定器」で行うのですが、この機器は、低濃度(~2,000㏃/㎏位まで)での信頼性がイマイチです。ですから、栗原市には、再三にわたって一般持込みの土壌調査を行うよう働きかけてきています。

 また、冬になり、積雪の季節にもなったので、持ち込みはともかく、あまり積極的に土壌分析等を行ってきませんでした。この3月下旬からしばらくは、「日立アロカサーベイメーターTCS-172B」を借りてまた本格的に土壌分析・空間線量独自調査を再開する予定でした。しかし、今年に入って、文科省の第5次航空機モニタリングが昨年11月末に出ていることが分かりました。結果は、「宮城県北部では、放射能ホットエリアが拡大している。」というものです。同時期の「80キロ圏内の結果が40%減」(そのほとんどが福島県内)という報道が、最近出されたばかりで、その原因がいずれもウェザリング効果だということです。私は、宮城県北部も福島でも、いずれも航空機モニタリングだけでなく、地上でのより綿密な土壌分析・空間線量調査が必要だと思っています。

 積雪の影響がすっかりなくなるだろう3月下旬から本格的な土壌分析・空間線量調査をするにしても、「その前に(それも3月例会の前)にホットエリアマップを検証するためのデモンストレーションとして少し実施しよう。」との事務局長の主張を受けて、今年初めての土壌分析・空間線量独自調査を「放射能から子どもたちを守る栗原ネットワーク」放射能測定チームの3名で実施しました。

 土壌分析・空間線量独自調査の結果

① 金成廃棄物処分場入口前    超高濃度地帯(A)
  空間線量  地表 0.40      50㎝ 0.16        1m 0.09 μ㏜/h
  土壌分析   7,830  ㏃/㎏ (ほぼ、国の責任の8,000 ㏃/㎏ です。)

② 萩野第2小学校下T字路(通学路) ウルトラ高濃度地帯(UA)
  空間線量  地表 1.61      50㎝ 0.33        1m 0.30 μ㏜/h
  土壌分析  26,900  ㏃/㎏ (国の責任の8,000 ㏃/㎏ 超)

③ 萩野第2小学校下自転車置き場側溝近く  ウルトラ高濃度地帯(UA)
  空間線量  地表 0.73      50㎝ 0.45        1m 0.33 μ㏜/h
  土壌分析  62,900  ㏃/㎏  (国の責任の8,000 ㏃/㎏ 超)

④ 金流川 ひなたばしの近く(岩手県花泉町)  超高濃度地帯(A)
  空間線量  地表 1.75      50㎝ 0.37        1m 0.35 μ㏜/h
  土壌分析  24,730  ㏃/㎏  (国の責任の8,000 ㏃/㎏ 超)

⑤ 金生川 橋の手前(八幡沢)    超高濃度地帯(A)
  空間線量  地表 1.35      50㎝ 0.45        1m 0.33 μ㏜/h
  土壌分析  37,600  ㏃/㎏  (国の責任の8,000 ㏃/㎏ 超)

金正川

⑥ 萩野小学校入口脇門の下      ウルトラ高濃度地帯(UA)
  空間線量  地表 0.95      50㎝ 0.38        1m 0.34 μ㏜/h
  土壌分析  14,830  ㏃/㎏   (国の責任の8,000 ㏃/㎏ 超)

⑦ 萩野保育所と萩野出張所の間    ウルトラ高濃度地帯(UA)
  空間線量  地表 0.53      50㎝ 0.32        1m 0.21 μ㏜/h
  土壌分析  11,500  ㏃/㎏   (国の責任の8,000 ㏃/㎏ 超)

萩野保育所横(1)

萩野保育所横(2)


⑧ 有壁本陣正面北角(コケ)     ウルトラ高濃度地帯(UA)
  空間線量  地表 0.85      50㎝ 0.30        1m 0.15 μ㏜/h
  土壌分析  26,160  ㏃/㎏    (国の責任の8,000 ㏃/㎏ 超)

⑨ 有壁岩脇橋付近の小さな橋近く(除雪跡の土) ウルトラ高濃度地帯(UA)
  空間線量  地表 2.13      50㎝ 0.50        1m 0.38 μ㏜/h
  土壌分析  36,460  ㏃/㎏    (国の責任の8,000 ㏃/㎏ 超)

⑩ 山田生活センター道路脇      ウルトラ高濃度地帯(UA)
  空間線量  地表 0.33      50㎝ 0.25        1m 0.15 μ㏜/h
  土壌分析   4,660  ㏃/㎏

⑪ 山田生活センター雨樋下     ウルトラ高濃度地帯(UA)
  空間線量  地表 2.04      50㎝ 0.30        1m 0.23 μ㏜/h
  土壌分析  11,200  ㏃/㎏   (国の責任の8,000 ㏃/㎏ 超)

山田生活センター


⑫ 栗駒松倉 堰の上バス停近く   超高濃度地帯(A)
  空間線量  地表 0.46      50㎝ 0.20        1m 0.17 μ㏜/h
  土壌分析   5,560  ㏃/㎏

栗駒松倉


ウルトラ高濃度地帯(UA)  空間線量(1m)0.2~0.5μ㏜/h
      土壌濃度セシウム134+137  6~10万㏃/㎡
超高濃度地帯(A)    空間線量(1m)0.2~0.5μ㏜/h
      土壌濃度セシウム134+137  3~6万㏃/㎡

<使用している簡易土壌測定器について>

 ベラルーシ製、PKC-107放射線測定器のベクレルのほうの検出限界値は、100㏃/㎏です。(食品などの検査には不向きです。) この簡易測定器では、①たくさんの検体を一度に検査して、相対的な評価は充分にできる。②高濃度(2,000~3,000㏃/㎏以上)の検体に関しては、かなり実際に近い数値が出る。③1,000~2,000㏃/㎏以下くらいの数値に関しては、信頼性が少し欠ける。とし、私たちは、要は使い方次第で、十分に使えるという評価をしています。

 私たちは、土壌測定には、2種類あると考えています。一つは、農産物などの生産物のための土壌測定・分析です。これは、そこの土壌から農産物にセシウムなどが移行しないよう対策を練るために調べるものです。これは、一般に行われているものと比較が出来るようにすべきで、一定面積の4~5カ所から5㎝まで土を集めて混ぜて試料にします。そこの平均的な土壌測定・分析となるものです。

 もう一つは、マイクロホットスポットなどを見つけ出し、除染・隔離処理をするためのものです。子どもたちの遊び場、生活環境、家の周りなどの危険な箇所を見つけ出すための土壌調査です。例え空間線量が1mや50㎝で0.23μ㏜/h以下であったとしても、それ自体に、大変危険なかなり多くのセシウムなどの放射線核種を含んでいることが分かってきています。この間、私たちが、調べてきた「黒い土」「路傍の土」「セシウムを吸着したコケ類」と言ったものがそれです。

 私たちは、主にこの後者の方を行っています。ですから、前者の方は、是非、自治体の方で受け持っていただきたいのです。しかも、前述のように、私たちのこの測定器は、あくまで簡易測定器であり、厳密性には問題があります。おおよその傾向を見るという位置づけです。例えば、5,000㏃/㎏という数値が出ても、それは、狭い範囲の地表面を集め、測定することが多いのです。従って、一概に、一般的な農産物等の生産のための土壌測定と比較することは出来にくい(その何分に一にしかならない)と考えています。

 後者の方も、自分たちで対処する場合もありますが、まず、私たちの調査の結果を自治体やその地域住民、施設などの関係者に知らせます。そして、自治体の方で、再度確認した後に、除染・隔離処理をしていただくことになります。その数値が、やはり、今、問題となっている8,000㏃/㎏を超えることは、度々あります。それ以下でもその処理は、基本的に、東電と国に責任がありますが、特にこの8,000㏃/㎏超は、杜撰な国の法律でもその処理が国の責任としているもので、今回の調査の結果は、そのほとんどが、それに該当しました。

<今回の結果―ホットエリアでは、国の責任の8,000 ㏃/㎏超が、いたるところにありました。>

 今回の土壌分析・空間線量独自調査は、3月3日(日曜日)午前10時~午後2時に、気温2度以下、曇時々雪、少し強風、の中で行いました。前述のように、「宮城県北部では、放射能ホットエリアが拡大している。」という新たな事態・局面を迎えて、取りあえずデモンストレーションとして実施してみようということで行ったものです。それも、特に拡大したと思われる場所、ウルトラ高濃度地帯(UA)を重点的に調べました。その結果は、そのほとんど全てで、国の責任の8,000 ㏃/㎏ 超を出しました。

 しかし、その周りの超高濃度地帯(A)でも、それに劣らない結果が出ています。全体、12カ所中10カ所で、ほぼ、国の責任の8,000 ㏃/㎏ 超でした。萩野小学校、萩野保育所、萩野第2小学校の内部は、確かに除染され、どこもその空間線量は、大幅に下がっていました。しかし、一旦、その外に出てしまうと、全く違う世界になっていました。学校等の周りは、まだまだ危険な箇所がいっぱいあります。子どもたちが通う通学路がノーガードでした。

 今回は、まだまだ積雪がある中で、そのない部分の空間線量、あるいは、土などが出ている部分の土壌調査です。それでも、雪が融けた部分やその水が流れたその行先をチェックすると、こうした土壌調査の結果が出てきました。川の周辺を少し重点的に調べたのも、この地域の放射性物質の行きつく先が、川にあることが分かってきているからです。それに除雪した後の残った雪の跡、そこの土に高濃度のセシウムが含まれていることも分かりました。これは、今回のウルトラ高濃度地帯(UA)、超高濃度地帯(A)の全ての場所に当てはまることであり、さらに言えば、今回は対象としなかったその他の高濃度地帯(B)、比較的高濃度地帯(C)などにもその危険性があると思われます。 

 今回は、「宮城県北部では、放射能ホットエリアが拡大している。」という新たな事態・局面の中での先行的な調査でした。短時間でしたが、今後のさらに詳しい土壌分析・空間線量調査をしていく上での注意点も分かってきました。それにしても、今回の金成萩野地区、栗駒松倉地区には、極めて数多くの民家があることが、私たちが歩いていて分かりました。この先の課題は、この地域全体の除染をどうするか、個々の民家の除染をどうするか、ということになっていきます。


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