触媒生活

セカンドライフに入っての日常生活を文章、日記などで表現します。「触媒」のような役割を果したいというのが私のモットーです。コメント等をブログでも受けますが、連絡はメールでfa43725@yb3.so-net.ne.jp まで。

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3つの学校図書館を訪問して

 3つの学校図書館を訪問して
                                2008.6.7 佐藤 茂雄
                             
6月2日  富野小学校を訪問。  
 
 6月2日、午前10時に富野小学校を訪問しました。対応していただいたのは校長先生です。

富野小の概要 

 児童数―38人(昨年41人) 
 学級数―5学級 複式アリ、うち特別支援学級(1)アリ
 校舎は、平成5年に新築。15年経過(6月11日年数修正)、耐震性は問題なし。
 学校再編計画の前期統廃合対象校。

学校図書館  

蔵書―8894冊(児童一人当たり234冊) 学校図書館図書標準は、4560冊であり、ほぼ2倍。
 図書費
平成16年 (        )
平成17年 270593円   決算額
平成18年 190000円   
平成19年  93000円   100%措置では、152800円(38200円×4学級)
平成20年  83000円       〃      191000円のはず。
 廃棄はきちんとされていました。データーベース化はされていない。本の修理に一部問題アリ。
取り組み等―朝の読書運動、週1回、読み聞かせ等、図書館より学級文庫50冊ずつが各学級に毎月ごとに配本。

<感想>

 開放的な校舎の入り口を入って正面、2階までの吹き抜けになっているかなり大きなスペースが学校図書館でした。この校舎の中央に位置し、明るい雰囲気でここがメインといった感じです。
 校長先生に案内された見学時に丁度、3年生の9人ほどが担任先生の指導の下この大スペースの一角をコーナーとして区切ったところにある10台ほどのパソコンを使用していました。総合学習、調べ学習に使っているとのことで、となりの図書資料も使えて大変便利だそうです。
 私は、「インターネットも、これが市立図書館とネットで繋がっていれば、広い世界を画面で見るだけでなく、図書館からの図書資料という実物のサービスによって子どもたちが、それらを実際に手にとって見ることができますよ。」と説明しましたが、校長先生も大きくうなずいていました。
 これだけ充実した図書資料ですが、現在のような年間のわずかな図書費では、古くなった図書の廃棄、更新もおぼつかなくなります。スペースとしては、まだまだ入り、全国学校図書館協議会のメディア基準(ここですと15000冊)を示し、それを目標にと進言してきました。
 地域のボランティアの活用は、現在は無いとのことでした。読み聞かせは、先生方がされているとのこと。これにまだ、4月に赴任してきた校長先生は、混ぜてもらえていない(登米市の前任校では月1回割り当てがあったとのこと)そうです。本の修理とか、いろいろと活用の余地はあると思いました。

<余談を少し…>
 

訪問時に、私の方から校長先生に先に話の途中で個人的なことを申し述べておきました。22年前にこの地区にある妻の実家に千葉市から帰ってきて、小6の娘と小2の息子が同校に通っていたこと。自宅に直ぐに地域文庫「風の子文庫」を息子が卒業するまでの5年間、開設して同校の子どもたちがよく来ていたこと。その後の5年間にわたり同校の学校図書館に寄付*をさせていただいたこと。その後、築館町に図書館を作る運動に関わり、10年前に実現したことを説明しました。
(*この寄付の件は、5月30日の記事に登場する千葉與一郎先生がちょうど築館町の教育長をされていた時期だったと思いますが、先生に「地域文庫を閉めるけれど、これから何かできることは?」と相談して「先ず、身近なことからでも自分で出来ること。寄付することも…」と助言を受け、決めました。)


6月3日 築館小学校を訪問。

 6月3日 午後3時に、築館小学校を訪問。対応していただいたのは、校長先生と司書教諭の先生のお二人でした。

築館小の概要

 児童数447人(昨年420人) (事前予測では今年度は+15人の435人になる筈、増えている?)
 学級数―16学級、うち特別支援学級(2)アリ。
 校舎は、少し古いけれど、大きくて現在の倍以上の児童になっても大丈夫とのこと。耐震性もOK.。
 学校再編計画の前期に玉沢小(92人前後)が加わります。後期に、宮野小(180人前後+前期に富野小50人弱)も加われば、全部で約750人と現在の倍近くになります。

学校図書館 

  蔵書―10911冊(児童一人当たり24.4冊) 学校図書館標準は、9560冊ですから達成しています。
  図書費
平成15年 620000円
平成16年 520000円
平成17年 516000円
平成18年 500000円
平成19年 370000円    100%措置では、573000円(38200円×15学級)
平成20年 328000円      〃        611200円のはず。
 築館町時代と比べておよそ、半減されてきています。国からの学校図書館図書費のための交付税は当時の全国で150億円(年間)から昨年度より200億円(同)と大幅アップされています。
 廃棄はきちんとされていました。データーベース化もされていました。築館町時代の平成14~15年頃にかけて「いきいき雇用促進事業」を使い、学校司書が一人ずつ、2年間、配置され(6時間―週4日)、これらが進み、そのため現在でも図書の管理はきちんとされていました。
  取り組み等-朝の読書運動、隔週に1回(昨年は週1回)開放・貸出し時間―午前中の業間休み30分、昼休み20分、放課後は開放のみ。図書館より学級文庫50冊ずつが各学級に毎月ごとに配本。ただし図書館より「今年から特別支援学級分を2から1に減らさせて」と言われそのようにしたということです。

<感想>

 築館の中心街にあるこの大きな学校は、まず、入るなり、セキュリティがしっかりしているなという印象を持ちました。12学級以上ですので司書教諭の先生が任命されていて、当日同席していただきました。しかし、学級担任は免除されているものの時間的な配慮はほとんどされていないようです。それで、教員補助の先生が実務的な面で学校図書館の手伝いをされているとのことです。築館町時代のように図書館に人の配置(学校司書)がどうしても必要のように思われました。
  学校図書館標準は、達成しているものの、前日訪れた富野小と比べ、蔵書数では、それほど多くなく、児童一人当たりの冊数では、10分の1になってしまいます。学校図書館の広さも普通の一教室より少し大きい位でした。学校図書館協議会のメディア基準では、ここは、22500冊必要となります。現在のほぼ2倍です。それでも児童一人当たりは、約50冊、まだ富野小の4分の1以下です。500人近くの子どもたちの通う大きな小学校には、現在の2倍の広さと2倍以上の図書が必要です。まして、ここに、前期で玉沢小、後期で宮野小、富野小の子どもたちまで通うとなるとそれぞれ2倍にしてもまだ、不十分だということになります。全国学校図書館協議会の学校図書館施設基準によれば、16学級のここは、600㎡(13~18学級)が必要としています。おそらく現在の3倍以上になると思われます。
  学校図書館用のパソコンは、かなりの年代物が1台だけ。プリンターはなし。他に行ってプリントアウトするというちょっと信じられない状況です。パソコン室は別にあるということですが、図書、インターネット、コンピューターソフト、学習ソフト等の総合的活用はこれでは不可能です。
 ボランティアは、築館町時代に学校司書の配置に前後して読み聞かせや、図書の整理に入っていましたが、現在は入っていないとのことでした。

<また余談を少し…>

 築館小学校は、旧築館町の中のみならず栗原市で一番大きい小学校です。よくPTAで地区対抗のスポーツ大会などで体育館を使ったぐらいで初めての本格的訪問でした。それでも図書館ボランティア「ひなたぼっこ」のメンバーの一人が数年前に同校の学校司書をしていたので、いろいろ教えていただき事前に少し状況(おそらく、市内の小学校の中では、最も整備がされているであろうと)は把握できていました。
 それに、校長先生は、うちの妻(他市で小学校教師を)とは、顔見知りであり、彼が優秀であることは、日頃、妻より聞かされていました。富野小でもそうでしたが最初に教頭先生に訪問を申し込むと色々と警戒されました。(会が知られていないことでもあるのですが…)結局、校長先生の判断を仰いでということになるのですが、富野小もここも校長先生に会えば、何のことは無い、皆さん気さくに対応していただきました。もっとも、ここでは、お会いして直ぐに私の正体は、ばれてしまい、地域文庫のことなどもご存知でした。それに、司書教諭の先生も妻と同僚だった時期があるとのことで、お二人と話し始めたら話は、トントンと極めてスムーズに進みました。


6月6日 津久毛小学校を訪問。 

 6月6日 午後3時に、津久毛小学校を訪問しました。対応していただいたのは、校長先生です。

津久毛小の概要 

 児童数47人(昨年47人)
 学級数-5学級、複式アリ。
 校舎は昭和63年3月(21年前)、木造から鉄筋に建て替えられ、耐震性は問題なさそうです。しかし、ほぼ同時期に建てられた6月2日に訪問した富野小と比較すると古さが少し目立ちます。
 ここも学校再編計画の前期統廃合対象校。

学校図書館 

 蔵書―2859冊。(児童一人当たり55冊)学校図書館標準は、4560冊ですから、62.7%しかいっていません。しかも、かなり古い図書が目立ちます。
図書費
平成16年 155813円
平成17年 197112円
平成18年 129348円
平成19年 220000円    100%措置で、191000円(38200円×5学級)
平成20年 183000円        〃     191000円です。
 廃棄は殆んどされていないようです。辞典類もかなり古く(30年以上前)使い物になるのか疑問です。本の傷みもひどく、背表紙のタイトルが消え、マジックで書かれたものが多数ありました。データーベース化はされていません。このところの市からの図書費の割り当ては、ほぼ、100%措置の水準に近く、ちらほらと新しい本も見受けられました。しかし、元々の蔵書が少なく、一教室分の学校図書館の広さにも図書が閑散として置いてあるという感じです。
取り組み等-朝読、週1回。図書館より隔週にブックル号(移動図書館1500冊搭載)が来ますが、子どもたちは、列を作って借りていて、大変好評です。

<感想>

 今年でここは、2年目という校長先生は、大の本好き。旧築館町の5の小中学校に比べて他の9地域の34の小中学校は、学校図書館の整備は合併前から遅れている(文部科学省の16年度の調査より)と予測していましたので、果たしてそうした学校で私の訪問を快く歓迎してくれるのか、少し不安でした。実際にこの津久毛小の学校図書館を自分の眼で見て、問題は、山積していると思いました。校舎の2階中央に一教室分の広さ(100㎡ほどか?)全国学校図書館協議会の学校図書館施設基準によれば、必要とする広さは、280㎡です。ここには、現在パソコンはありませんが、貸出・資料管理用と別に富野小のように10台ほどの児童用のパソコンもここに欲しいところです。
 実はこの高橋校長先生は、18年も前になるのですが、私の娘の築館中時代の担任の先生でした。久しぶりにお会いして、いろいろ話していても話は弾むし、あちこちと脱線はするわで大変。その途中に子どもたちが窓越しに「こうちゅうせんせい、ダンゴムシだよ!」とか「こうちゅうせんせい、あした、ぶらくでりょこうするんだよ!」と声をかけてきてその都度、彼も「ま、待ってなさい、今来客中だからね…」と言い聞かせ、中断。学校図書館から校長室に移る途中の階段でも、彼から読書数NO.1の少女を紹介されきちんとした挨拶をされました。本好きな子どもも多いし、虫好きな子どもも結構いるとのこと。「子どもたち47人は、もう倍もいてもいいけれど、全部の子どもの顔からすべて分かるし、いい規模です。地域との関係も密接です。」と私と同じ年の彼は、今年で定年。ここが最後となるわけですが、校長先生を楽しんでやっているという感じでした。林明子の絵本「びゅんびゅんごまがまわったら」に出てくる校長先生を、もう少しおしゃべりにしたような校長先生でした。その彼のここ、津久毛小学校の学校図書館を何とかしたい、という気持ちも私には、はっきり伝わってきました。

<またまた、余談を…> 

 

感想が、もう余談のようになってしまっていますが、もう少しお付き合いを。脱線の中身は(項目だけ)→川崎村図書館、北上書房、池袋書泉 神田古本屋街 アマゾン マーケットプレイス 楽天 ブックオフ 本という実物を手にとっての感動… キーワードは「本」です。
 前の2校の教頭先生を通しては、厄介であることが分かりましたので、ここは、よく知っている(それでももう18年前)こともあり、ダイレクトにアポイントを取りました。はじめから学校図書館に問題があると思っている小学校を訪問するとなると、それでも歓迎してくれそうなところ、そう、ここぐらいしか思いつきませんでした。
 脱線でなく本筋の話。私は、他でもするように、「本のあるくりはら」の第9号を使って、学校図書費予算化問題を先生に延々と説明していきました。一通り聞いた後、彼は、「データ、データで指摘していることは、確かにその通りだと思うけれど、もっと、子どもにとって図書の大切さ、学校図書館の大切さを訴えていった方がいいんじゃないかな」と。そう言われて、その場では、それらしきところも示しました。しかし、後になって考えると、この間、色々といわゆる「偉い方々」に理解してもらわなくてはと、少し理詰め一方で進めてきた傾向が強すぎたように思われてきました。もっと分かりやすく、理性だけでなく、感性にも訴えるようにしなければと反省しました。このことが当日その数時間後に開かれた市政懇談会で生かされることになりました。(これについては、改めて記事にします。)      



<6月16日データの一部加筆>
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