触媒生活

セカンドライフに入っての日常生活を文章、日記などで表現します。「触媒」のような役割を果したいというのが私のモットーです。コメント等をブログでも受けますが、連絡はメールでfa43725@yb3.so-net.ne.jp まで。

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MOVIES 苦手なフランス映画からも1本。

MOVIES 苦手なフランス映画からも1本。     
2008.10.8

潜水服は蝶の夢を見る           2008.10.3 


lhf

製作年度2007年、112分のフランス映画。関連するリンク先はー ヤフー映画 潜水服は蝶の夢を見る 意思伝達装置のページ

あらすじー昏睡(こんすい)状態から目覚めたものの、「ELLE」誌編集長のジャン=ドミニク・ボビー(マチュー・アマルリック)は、脳梗塞により“閉じこめ症候群(ロックト・インシンドローム)”になっていました。意識、知力は元のままなのに、左眼以外身体がマヒした状態で、言葉を発することができない彼に、言語療法士のアンリエット(マリ=ジョゼ・クローズ)は左眼のまばたきでコミュニケーションを取る方法を教えます。想像力と記憶で潜水服から抜け出せることを知ったジャン・ドーは、「僕はもう自分を憐れむのはやめた」と、「E、S、A、R、I…」と使用頻度の高い順に並べられたアルファベットを読み上げてもらい、まばたきをして合図し、少しずつ単語を並べていく、という気の遠くなるようなコミュニケーション方法を通していしかありませんでした。ジャンは初め、戸惑いと、苛立ち、もどかしさを見せますが、周囲の人々は献身的で辛抱強く支えていきました。そうした中で、次第にジャンは自分自身で変化を遂げていきました。かつて父親と過ごした1日。恋人との思い出。記憶を手繰り、そして想像します。抱きしめることもできない子どもたちを、ただ見ることのできる幸せを確認し、恋人には会いにきてくれるのを毎日待っていると伝えます(妻を通じて)。こうした中で、記憶と想像力によって前向きになり、哲学的、精神的な自由を手に入れていきます。そして、自伝「潜水服は蝶の夢を見る」の執筆を、いつも傍らで助けてくれるクロード(アンヌ・コンシニ)との二人三脚で書きつづることにより「生」を取り戻していきました。この自伝を書き上げ、その出版の直後に彼は亡くなりました。

 私も、妻もどうもフランス映画は苦手なのです。どうしてかと言うと、ハズレ(評価5点満点で2点以下)が多いのです。及第点(3点)以上のものをと、いつも選んでいるのですが3割程度。邦画、洋画(アメリカ中心に)で5割以上。他は7割ほど(日本まで来るまでに厳選されているためか?)解り辛い、独りよがり、暗い…そんなイメージが先行しています。(例外もありますが)そのため、つい、手を出し辛くなっています。

この映画も当初、「テーマ、話が重苦しい」というイメージでした。ところが見ていくうちに、変わっていきました。唯一動く主人公の左眼を通して描かれているシーンが多く、見ていてまるで自分が、その「左眼」になったような気になりました。また、身動きのとれない身体を現す「潜水服」、主人公が潜水服を着て水中を漂うシーンがあるのですが、これもまた見ていて、同じように自分自身が身動きの取れないような感覚に陥りました。随分たくさん美女ばかり出てくるものだな(この主人公はプレイボーイなんだけど)と、美女の胸元に感心(つい、主人公と一緒に眼がいって)してしまいました。TVのチャンネルが思い道理にならなかったり、見舞い客が勝手なことを言っているのを楽しんだりとユーモアがたっぷり。自分自身もネタにしてしまっています。

 この出来事は、確か1997年にこの書籍の刊行ですからそれ以前です。私はこうした「閉じこめ症候群」になった時には、単純に「意思伝達装置」(手の指先、足、目のまばたきなどでスイッチを操作して、短文を選択したり、文字をひろって文章を作成することができる装置)が使えれば何とかなるのではと考えていました。しかし、これが出来て普及しだしたのは最近です。この時期には無かったと思われます。いや、逆に、無かったからこそ、手間のかかる作業を「人」と繋がることによってのみ出来たのだと思います。機械・装置があれば表面的なコミュニケーションは楽になるでしょう。それはそれとして必要なことです。(その場合でも、機械はあくまで道具として使いこなすこと)しかし、機械・装置がなければ、人と人とで繋がるしかありません。その「人と人との繋がり」から、この著作と、その後のこの映画が作られたのだと思います。こうして、主人公ジャンがどんなふうに外の世界を観ていたか、どんなにジャンがみんなから愛されていたか、ということが、私たちも知ることができ、それに共感することもできました。

 追記―珍しくこの映画は、妻も最後までしっかりと見ました。
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