触媒生活

セカンドライフに入っての日常生活を文章、日記などで表現します。「触媒」のような役割を果したいというのが私のモットーです。コメント等をブログでも受けますが、連絡はメールでfa43725@yb3.so-net.ne.jp まで。

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世界同時食糧危機② を見て  

<TV>
NHKスペシャル 世界同時食糧危機② を見て 
2008.10.20          


食料争奪戦―輸入大国・日本の苦悩。      
2008.10.19   PM9.00~10.00

各国で必要な食糧を確保しようという動きが加速している。安定した価格で輸入できる国外産地の確保、そして遺伝子組み換え作物(GMO)の導入による生産力の拡充である。

 しかし、いずれも壁は厚い。大手味噌メーカーのハナマルキは、アメリカで遺伝子組み換え(GM)大豆の作付けが急増する中、非GM大豆を求めて南米パラグアイなどで大豆を買い付けようとしているが、日本人が好む味の大豆はすぐには確保できず、中国東北部への進出を試みている。多くの日本企業が有望産地として注目するウクライナも、食糧確保を狙うリビア、サウジなどの国々が殺到している。また、穀物メジャーも巨額の資金を投じて支配の強化を図っている。

 一方、遺伝子組み換え作物にも新たな課題が見え始めた。いち早くGMトウモロコシの導入を推進した南アフリカでは、農薬などが高くつく上に、気候に合わず収量が落ちてしまうという事態が多発、伝統農法に回帰する動きも出始めている。

 コメを除く穀物のほとんどを輸入に頼り、遺伝子組み換え作物を拒否し続けながら、年間900万トンに上る食糧を廃棄している日本。取るべき道は何かを考える。(NHKのホームページ解説)

私の感想―日本の食と農の根本と、私たちの生活を考え直す時に来ている。

 放送された内容は、上記のNHKのホームページ解説で充分に紹介されています。付け加えるならば、ここへきて、石油も食糧も高騰が収まったかのような様相を見せていますが、これは一時的なものです。世界規模で、農地拡大や技術革新(遺伝子組み換えを含む)での供給増をはるかに上回る需要増が続いているからです。放送に出てきたウクライナは元々肥沃な黒土の穀倉地帯でしたが、ソ連崩壊ですっかり農地(旧集団農場)が荒廃しきっていました。そこに世界中からの注目が集まっているのですが、日本は、すっかり出遅れてしまっている様子が映し出されていました。欧米の大企業が警備付の土地の囲い込みをしてしまい、24時間フル稼働の大型機械を投入した農業経営と穀物ビジネスを展開し始めて「すべて買い手がつき、もう空いている土地はありません」(ウクライナ大豆協会)という状態でした。(小麦も同じと思われます)生産された穀物は巨大サイロも欧米の大企業が押さえ、ヨーロッパ、インド、UAEなどに売られるということでした。日本向けが変更になるところも映し出されていました。(高価でなら入るでしょうが…)

もうすでに、これまで日本がしてきた「お金さえあれば、何でも世界中から買うことができる。」時代は、もう終わったのです。丁度私は、「本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー」という本を読み終わったところです。(詳しい書評は、後日記事に)ここからの受け売りになってしまいますが、関連することを掻い摘んで紹介します。(著者の養老先生も竹村先生もよくトンデモ発言をされる方ですが…)

・ 「この150年間、人口はバブルだった。」養える人口は土地、エネルギー資源に制約される。江戸時代は3000万人が限度で、木材エネルギー使い果たし目一杯だった。50年後の日本は7000万人。少子化は問題もあるが(人材の画一化等)良いこともある。

・ 日本人の性向-「小さいことが好き」「つめ込んだり細工したり縮める方向に向かう」=ものづくりの原点であり、未来の文明の成功モデルの一つになりうる。これからは、スモール・イズ・ビューティフルになる。

・ 日本は三千年の文明の中で水を上手に使ってきた。世界で最先端の省エネ水利用時術、水処理技術を持っている。世界各地の水に苦しむ人々に日本人の水の知恵と技術(井戸掘りやトイレ作りも)でも貢献していける。

・ 「米を持った民族は幸せ」-日本には米がある限り食料自給のいちばん大切なところは確保されている。米は、環境に優れた穀物。ただ、日本の本当の農家は30万戸強だけ。優良農地の耕作放棄・転用((8~9%)、農地利用の無秩序化がひどい状態になってきている。林業も漁業も含め、総合的国土管理が必要になっている。-将来世代の利益と現世代の人々自身にも利益が出るシステムの提案を。

・ 「日本は食のアキハバラになれる」-アジアで最も裕福で舌の肥えた日本人の嗜好に適った農産物は世界中で高く評価。輸出を見込んだ高付加価値農産物の開発基地になれる。優れた灌漑設備、稲作のソフト・ハード両面の蓄積、日本食の健康食イメージ等、日本の農業には大変な可能性がある。(最後の鼎談に参加した神門先生の弁)

・ 全地球的な食料の移動は、あと10年のオーダーでなくなる。食糧を自給できるような社会システムを作ることが必要。最終的な答えは見えている。大量輸送しないで、なるべく軽い、そして小さな文明を築くこと。それをどうやって実行に移していくかが問題。

 神門先生を含め御三方の先生の弁に全ての答えが出ていると思います。放送でも穀物自給率を上げるため、「お米の力」=ライスパワーに注目していました。技術開発で小麦粉に近い米粉ができその応用が拡がっていること。家畜用の飼料も品種改良された飼料米が活躍し始めていること。飼料米は、現在、休耕田活用で減反対象にはなっていないとのこと。これらが普及すれば、国内循環が上手くできることになるといいます。

また放送では、大量の食糧を捨てる日本の現状を映し出していました。京都市の例でしたが、家庭ゴミの中に手付かずの食料が28%も占めていました。日本全体では900万トン/年になるそうで、これは、世界中の食糧支援590万トン/年の1.5倍にもなるというものです。放送は最後に、世界規模で食糧危機が始まった現在、私たちがこの食糧問題をどうするか、改めて考える時期に来ていると指摘していました。

最後に、私のまとめとなります。現在の金融激震をふまえ、今、私たちが考えなければならないのは、食糧問題にとどまりません。食糧、エネルギー、環境、農業を始めすべての産業、日常の生活、それに人口、国際関係や将来のこと等、多岐にわたっています。それらをグローバルに考えるとともに、より身近な自分たちが暮らしている地域(ローカル)での自立したエネルギーの獲得システムと食料自給システムの確立を模索していかなくてはならないと考えます。


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